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路網は、森林を面的にカバーし、造林、育林、丸太の生産等の施業を効率的に行うための施設で、このうち林道は路網の骨格となるものです。
作業道は、林道と土場(丸太の集積場)を接続し丸太を運搬するトラック等が走行できる道であり、できるだけ循環的になるよう作設します。
作業路は、高性能林業機械等の走行に用いるもので、効率性の高い施業ができるよう高密度に配置する必要があります。なお、林地を保全するため、伐開幅や切土量を必要最小限とするとともに、排水の工夫により壊れにくい構造とすることが必要です。
一般車両の通行が可能。
設計速度20~40km/h
一般車両の通行は困難。
設計速度は特になし。
通常、作業機械のみ通行。
設計速度は特になし。
北海道森林管理局で発注する事業において作業路を設置する場合には、壊れにくく伐開幅を狭くできる作業路として「表土ブロック積み工法」を基本としています。この方法は地山から掘削した有機質の土壌と無機質の土壌をサンドイッチ状に交互に締め固めながら、下から積み上げて路面を仕上げていく方法です。
法面転圧後 | 伐根埋め込み | |
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以下のことを基本にして路線選定をします。
作業路のイメージ図 |
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作業路は、できる限り簡易で壊れにくい構造としており、以下の工夫を行っています。
作業路を等高線に沿った線形にすることで、切土高が抑えられ、土工量が小さくなります。
急傾斜等により、表土ブロック積み工法だけでは対応しきれない箇所には、作業路の作設に伴い発生する支障木による丸太組み工を併用します。
軟弱路面には、開設の際に現場で発生した石・礫、伐採した木(支障木)を用いて補強します。(路面工)
常時流水のない沢部を横断する場合は、洗い越しとし、開設の際に現場で発生した石・礫、伐採した木(支障木)の伏せ込み等で作設します。(洗い越し工)
支障木埋設前 |
支障木埋設後 |
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流水による作業路面の洗掘を避けるため、路面の縦断勾配を変更した線形(波形)とします。
また、箇所によっては、支障木による横断溝を設置し、流末部分に、路肩の洗掘を避けるための根株、石砕等を積みます。
作業路の表流水を排除するため、カーブでは谷側に向けて下り勾配をつけます。(片勾配)
森林整備部資源活用第二課
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