森の巨人たち百選
中部森林管理局巨樹・巨木一覧
林野庁では、次世代に残すべき国有林野内の代表的な巨樹・巨木を「森の巨人たち百選」として選定しており、中部森林管理局管内では、以下の12本が指定されています。
N0.48 森太郎(ブナ)(現存せず)
長野県飯山市の鍋倉山に存在したブナの巨木。令和4年5月に倒伏が確認された。 |
NO.49 茂来山のこぶ太郎(トチノキ)
長野県佐久穂町にある茂来山への登山道の脇に、若木に囲まれ、悠然と立っている。幹には大きなコブがいくつも付いている。昭和30年代は炭焼きが盛んで、周囲の木はほとんど切り倒され炭となった。その大きさ故か、暴れ木だったためか、その理由は定かではないが、この巨木だけが生き残っている。 |
NO.50 弘法大師のさかさ杖(シナノキ)
長野県と群馬県をつなぐ地蔵峠の途中にあり、四方に広く枝を張っている。シナノキの樹皮は昔、縄や衣類に使われ重宝されていた。信濃の名前の由来は、シナノ木が多く生えていたためといわれている。約1000年前、弘法大師が渚国行脚で峠を越えた際、茶屋に置き忘れた杖が根付いたと言い伝えられている。 |
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No.51 ジャンボカラマツ
木曽谷から伊那谷へと繋がる権兵衛峠で長年行き交う旅人を見つめてきた大木である。カラマツは冬に落葉する針葉樹で春の芽吹きや秋の黄葉が美しい。信州カラマツは有名であるが、殆どが人工林で、天然のカラマツに会う機会は少ない。 |
NO.52 ブナ平の立山スギ
富山県の立山・黒部アルペンルート沿線の美女平からブナ坂にかけて多くのブナ・スギなどの天然林が見られ、その中で最大のものが指定されている。巨樹の根元はササで覆われており、巨樹にはゴンゼツが着生している。 |
NO.53 神坂大檜(ヒノキ)
恵那山の中腹、標高1,300mの谷筋にある。周辺は木曽五木を中心とした樹齢250年以上の天然林が広がり、神々しい雰囲気に包まれており、長年の風雪に耐えてきた天然木ならではの風格がある。巨樹の根元はササに覆われている。 |
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NO.54 宮の大イチイ
高山市一之宮町、宮国有林の中腹にあり、周辺はヒノキ、サワラ、ミズナラなどが生い茂る天然林の中に生育しており、2000年の刻の重みを感じさせる風格のある樹形で、堂々とした幹と様々な着生物を育む大らかさがある。 |
NO.55 平湯の大ネズコ
高山市奥飛騨温泉郷平湯キャンプ場から徒歩で30分程度登ったところにある。周辺は天然林でブナ、モミ、カンバなどが生育しており、巨樹の木肌は赤みがかかった茶色、所々に白い斑点が見られ、根元には大きなコブがある。 |
NO.56 天保林の大ヒノキ
下呂市小坂町赤沼田国有林の谷筋にある。江戸時代の天保年間に植栽された人工林(樹齢160年以上・約3ha)の中にある最大のヒノキで、巨樹巨木の中でも人の手によって植えられたことが確認させている希有な存在。周辺にはサワラ・スギ・カツラ・ケヤキ・サクラの大木も生い茂る。 |
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NO.57 荘川のヒメコマツ
高山市荘川町の旧国道158号線新軽岡峠から国有林林道を約2km経た林道沿いにある。NO.58のヒノキとは約40m離れており周辺はヒノキ、ネズコ、ヒメコマツ、ミズナラなどの大径木が混生している。巨樹の根元はササや低木で覆われている。 |
NO.58 荘川のヒノキ
高山市荘川町の旧国道158号線新軽岡峠から国有林林道を約2km経た林道沿いにある。NO.57のヒメコマツとは約40m離れており周辺はヒノキ、ネズコ、ミズナラなどの大径木が混生している。巨樹の根が地表からむき出しとなり大きく根上がりしている。 |
NO.59 笠木(ヒノキ)
恵那市(旧上矢作町)の国有林の尾根に生育しており、周辺は尾根筋に天然林が広がっている。戦国時代、恵那の笠置地方の監視ができたためこのように呼ばれるようになったと云われる。巨樹は太い枝が張りだし、笠のような樹形をしており根元に大きなコブがある。 |
<巨樹への入林にあたって>
入山にあたっては、登山と同様、自己責任が原則です。
天候や登山情報を確認し、十分な装備で入林してください。
また、入林届等所定の諸手続が必要となる場合や、車道・林道(ゲート設置等)を通行し歩道等を歩くことが必要となる場合がありますので、森林管理署等へ確認してください。
問い合わせ署一覧
国有林を利用される皆様へ
お問合せ先
森林整備部技術普及課
TEL:050-3160-6579