3-16兜岩希少個体群保護林【37ha】
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突出した岩峰と広葉樹・アカヤシオ群落 |
設定目的
クリ、ミズナラ、その他の広葉樹から構成される天然林に兜岩(1368m)の岩峰が突出しています。周囲には長野県では希少種であるアカヤシオ群落があるため、これらの個体群について一体的な保護・管理を図ることを目的とします。
地況・林況
本保護林が位置する兜岩山は、アスピーデ型火山が長い間の侵食によってできたもので、クリ、ミズナラ、その他の広葉樹から構成される林齢約90年の天然生の広葉樹林となっています。アカヤシオは、長野県では木曽地域と佐久地域に自生地が限られる希少なツツジです。標 高:1,200m~1,368m
気 候: 内陸性の気候のため、寒暖の差は激しいです。冬季は降水量が少なく晴れる日が多いです。そのため、1月の平均最低気温は-7.5度と低く、-10度以下になることもありますが、日中は比較的暖かくなります。
降水量: 佐久市の観測地で年平均961mmとなっており、当該観測地よりも標高が高いことから若干多いと推測されます。
地 質: 兜岩上層部は「荒船溶岩」と呼ばれる基性安山岩、下層部は凝灰岩や砂岩を含んだ兜岩層で構成されています。頂上付近は玄武岩質安山岩の露呈があり、下層は淡水湖底推積物の珍らしい化石を多産する凝灰質頁岩層で、カエルの化石の日本最初の発見地として知られています。荒船溶岩が急峻な地形を作っています。
土 壌: 弱湿性黒色土
法指定等
水源かん養保安林、妙義荒船佐久高原国定公園所在地
長野県佐久市お問合せ先
計画保全部計画課担当:生態系保全係
ダイヤルイン:026-236-2612