2-9梓川・霞沢・焼岳生物群集保護林【2572ha】
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北アルプス唯一の活火山に広がる森林 |
設定目的
焼岳 (2,455m)は、大正4年(1915年)の大爆発による泥流で梓川をせき止め大正池を出現させた、現在も活動している北アルプス唯一の活火山です。梓川は、上高地からV字谷渓谷と水力発電用ダム湖(奈川渡ダム)を経て松本市安曇に至っており、梓川沿いのミズナラ、カエデ、トチノキ等から構成される貴重な天然生広葉樹林等を一体的に保護しています。
地況・林況
本保護林は、霞沢岳(2,646m)周辺及び焼岳周辺、梓川の大正池から沢渡 までの間の斜面に位置し、高山帯から山地帯まで多様な植生が見られます。霞沢岳周辺は高山帯(ハイマツ林、高山植物群落)と亜高山帯上部のダケカンバ林、高茎草原が広がり、標高が下がるにつれて亜高山帯針葉樹林(オオシラビソ、シラビソ、コメツガ林)が広がります。
焼岳の東斜面には断崖地植物群落やダケカンバ群落が広がり、北部と南部は亜高山帯針葉樹林を形成しています。
梓川沿いにはブナ群落やウラジロモミ群落のほか、カラマツやトウヒの植林地を含めた針広混交林が広がります。
法指定等
水源かん養保安林、保健保安林、砂防指定地、特別史跡名勝天然記念物、中部山岳国立公園、鳥獣保護区所在地
長野県 松本市モニタリング調査結果
令和5年度(PDF : 3,917KB)お問合せ先
計画保全部計画課担当:生態系保全係
ダイヤルイン:026-236-2602