1-5白山森林生態系保護地域【7764ha】

豪雪地帯の大起伏山地に広がる特有の植物群落 |
設定目的
白山周辺は山地帯のブナ林、亜高山帯のダケカンバ林、高山帯のハイマツ等の原生的な天然林が広範囲に分布しており、豪雪地帯であるため日本海型特有の植物群落がみられます。また、白山は高山帯がある山としては我が国では最も西に位置しているため、西限または南限と目される植物が多く、植物学上からも貴重な地域です。
動物では、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、ニホンザル、イヌワシ、イワヒバリ、ホシガラス、カヤクグリ等が生息し、昆虫等も貴重種が分布しています。
これらの原生的な天然林を保護・管理し、自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存、森林施業・管理技術の発展、学術研究等に役立てるため、保護林として設定しています。
地況・林況
当保護林は、岐阜県と石川県との境をなす白山山脈周辺の大起伏山地に位置しています。保護林の主な斜面包囲は東向きで、標高の範囲は840~2,720mです。
気候は日本海側の特徴を示し、冬季は4m以上の積雪がみられ有数の豪雪地域となっています。
地質は、白山の熔岩、中生代に由来する手取層群、濃飛流紋岩類及び白川花崗岩です。このうち手取層群では、平成元年に当保護林内で約一億四千万年前に生息していた草食恐竜イグアノドン科の化石が発見されました。
法指定等
土砂流出防備保安林、保健保安林、鳥獣保護区、白山国立公園所在地
岐阜県 大野郡 白川村モニタリング調査結果
平成30年度(PDF : 409KB)その他リンク
飛弾白山白川郷自然休養林(レクリエーションの森)お問合せ先
計画保全部計画課担当:生態系保全係
ダイヤルイン:026-236-2312