2021年10月8日(154号)
中部森林管理局メールマガジンでは、広報誌「中部の森林」の記事を基に、国有林で行われている森林づくりに関する様々な話題をはじめ、管内各地からのお便りなど、森林・林業に対しご関心をお持ちの皆様方に情報を提供させていただいております。
また、ご購読いただきました皆様方からのご意見やご要望などを事業の参考にさせていただきます。
さて、今回のメールマガジンですが、農林水産省YouTubeチャンネルBUZZMAFFの紹介や、資源活用課長からのメッセージなどを記載しています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
【お勧め】農林水産省YouTubeチャンネルBUZZMAFFに(ばずまふ)に中部局提供の動画公開されました。
1.森林管理局からのメッセージ
2.広報「中部の森林」10月号(第211号)
3.公売・入札情報
☆編集長だより
【お薦め】農林水産省YouTubeチャンネルBUZZMAFF(ばずまふ)に中部局提供の動画公開されました。
季節はずれですが、今年6月下旬に撮影した「タケノコ採りの動画」が、農林水産省BUZZ MAFF(ばずまふ)の林野庁広報室が担当している「もりチル」チャンネルに編集されてアップされました。
内容は、根曲がりの竹採取&処理方法と料理、食レポをクイズを交えて楽しく編集していただきました。ぜひ、ご覧になってください。
タイトル「「根曲がり竹クイズ」に答えてきのこツアーをGETせよ!なぜかゆるキャラ誕生_もりチル」
https://www.youtube.com/watch?v=Ek8pgKF1Nvo
【BUZZ MAFF(ばずまふ)とは?】https://www.maff.go.jp/j/pr/buzzmaff/
農林水産省職員自らが、省公式YouTubeチャンネルでYouTuberとなるなど、担当業務にとらわれず、その人ならではのスキルや個性を活かして、我が国の農林水産物の良さや農林水産業、農山漁村の魅力を発信するプロジェクトです。
1.森林管理局からのメッセージ
『「ウッドチャンス」真の国産材時代の到来! 今こそ山で働くとき。』資源活用課長 郷原辰実
本題メルマガ第152号と重なる点もありますが、現在、木材、住宅業界を中心に本年春頃からウッドショックという言葉が飛び交っています。
これは、米国や中国を中心とする旺盛な木材需要やコンテナ不足等に伴う外材輸入量の減少に端を発した木材価格の高騰と原木の不足等を総称しての造語ですが、1970年代のオイルショックになぞらえたものです。
一方、外材輸入が減少したことから、ヒノキ・スギ・カラマツ等国産材需要が急速に高まっていることから、需要に供給が追い付かない状況になっており、木材価格も上がっております。
我が国の国産材自給率は、2020年時点で 41.8%(48年ぶりの40%台)ですが、戦後植林した人工林が収穫期を迎えている中、外材が不足する分を国産材で補うことは、十分可能であり、今、まさに日本の林業・木材産業界は、ウッドショックというよりは、「ウッドチャンス」と捉え様々な対策に奔走しています。
このような中、当局としては、この度の国有林材供給調整検討委員会*の開催にあたり「国産材の競争力向上に向けた今後の取り組みについて」と題し、関係事業者等へのアンケート調査を実施したところ、対象26社中19社からの回答を得ることができました。
*国有林材供給調整検討委員会とは
国有林野事業では、国産材の約1割強を供給し得ることから、地域の木材需要が大きく変動した際に、木材の供給調整機能を発揮することも重要な役割としています。そのため、民有林や木材の加工・流通の関係者、有識者等を委員とした「国有林材供給調整検討委員会」を設置し、地域の木材価格や需要動向の把握に努め、必要に応じて供給調整を実施しています。
(アンケート結果の抜粋)
【1】今後の国産材需要はどのように推移するか?
・高まる、このまま。63% ・下がる、わからない。37%
【2】 高騰している原木価格はどのように推移するか?
・上がる、このまま。42%・下がる、わからない。58%
【3】国産材の需要増加に対してどのような取組みが必要か?(意見要約)
・川上・川中・川下の共通認識として担い手の不足を問題視、労働力確保が必須。
・生産量の増加と安定供給のためには川上から川下が連携したサプライチェーン構築が必要。
【4】この状況下で各社取り組んでいることは?(意見要約)
・労働力確保のために募集のチャンネルを増やした。
・需要者のニーズに応じた椪(はい)積の細分化、購入機会を増やす取組、既存需要者への安定供給対策の実施、需要の高まりを生産量増に繋げるために山元への還元が必要等。
*結果の詳細は、令和3年度第2回国有林材供給調整検討委員会の結果とともに当局HPにて
公開中(中部局ホーム→森林管理局の仕事→資源活用の取組→国有林材供給調整検討委員会)
この回答結果から見ても国産材の自給を上げていくには課題もあり、特に川上側の担い手不足は重要な問題です。事業者の積極的な雇用への取り組みが必要ですしもっと行政も後押ししなければならないと考えるところです。
令和3年6月15日に閣議決定された新たな森林・林業基本計画においても「林業の持続的かつ健全な発展に関する施策」において、新規就業者への支援や段階的な人材育成、労働環境の改善等が盛り込まれており、引き続き「緑の雇用」事業等により人材育成を推進することとしており、国有林としましても、木材の安定供給とともに事業体育成や技術者の育成に取り組んで参ります。
この「ウッドチャンス」において、今こそ山で働く取り組みを推進する好機と考えますので本メルマガ読者の皆様にもご理解とご支援をお願い致します。
2.広報「中部の森林」10月号(第211号)
秋の行楽シーズンに向けて!防火水槽一斉点検を実施、高山植物等保護パトロール活動などを掲載しています。
シリーズ「森林官からの便り」、「私の森語り」、「今は昔の林業」等も掲載中です。
【各地からの便り】
〇 秋の行楽シーズンに向けて!防火水槽一斉点検を実施
〇 高山植物等保護パトロール活動
〇 南ア外来植物除去活動を実施
〇 大阿原湿原森林教室の開催
〇 県民協働の山岳環境整備ボランティア活動を実施
〇 森林技術・支援センター新築工事関係者連絡会議を開催
【シリーズ】
〇 「森林官からの便り」【伊那谷総合治山事業所飯田治山事業所主任主事橋戸俊】
〇 「私の森語り」 【専門学校職藝学院環境職藝科准教授柳真子】
〇 「お役に立ちます国有林」 【国有林おさんぽMAP~国有林を歩いて健康づくり~】
〇 「秘蔵写真・今は昔の林業」 【鋸での伐採】
〇 「中部の保護林」 【四百種におよぶ高山植物の宝庫】
〇 国有林モニターのご紹介/国有林モニターからのお便り/今月号の表紙の写真「阿寺渓谷」/編集長だより
☆詳しくはこちらからご覧ください。
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
3.公売・入札情報
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/publicsale/index.html
過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。
★中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーはこちらから
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/mailmaga/backnumber/index.html
編集長だより
中部の山々も頂から里の方に紅葉が進み移り行く季節を演出しています。
この季節は、公園等を歩いているとなんともいえないカツラの甘い芳香が漂ってきます。カツラは、春・夏・秋と香りを放ちますが、秋に特に香りを強く放ち、落葉した葉は分解菌によって発酵がはじまります。セルロースは酵素で切断されると糖になり、甘い匂いの正体は枯れて飴色に発酵し始めた葉なのです。
秋にもっともよく香るのは落葉した葉が多いからです。香りは湿っていると弱くなり、乾燥した日のほうがよく香ります。また、この甘い香りは分解が遅く、遠くまで風に乗って運ばれて行きます。キンモクセイやジンチョウゲと同じくらい遠くまで香ります。春は前の年の葉が香ると思われ、夏は春一番に展開した葉が伸びた芽の先端に被圧されて役目を終わり落葉するときに香るのです。条件がいいと、1枚の葉でもかなり香ばしい香りを発します。
さて、紅葉のシーズン、お出かけ前に、いつでもお気軽に自宅で森林や自然の風景を楽しむことができる「デジ森(もり)」で、美しい風景をチェックしては、いかがでしょうか。
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/photo/dezitaru-sinrinkikou.html
【追伸】
モノクロ森林紀行は、カラー写真のない時代へ時を超えて!むか~しの写真を紹介しております。
こちらへもぜひ、お立ち寄りください。
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/photo/dezitaru-sinrinkikou-monokuro.html
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