2020年4月16日(136号)
中部森林管理局メールマガジンでは、広報誌「中部の森林」の記事を基に、国有林で行われている森林づくりに関する様々な話題をはじめ、管内各地からのおたよりなど、森林・林業に対し関心をお持ちの皆様方に情報を提供いたします。また、購読いただきました皆様方からのご意見やご要望を事業の参考にしていきたいと考えております。
さて、今回のメールマガジンですが、中部森林管理局長からのメッセージなどを記載しています。
最後までお読みいただければ幸いです。
INDEX
1.森林管理局からのメッセージ
2.広報「中部の森林」4月号(第193号)
3.お知らせ
4.公売・入札情報
1.森林管理局からのメッセージ
「危機の克服に向けて」中部森林管理局長 吉村洋
はじめに、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早いご回復をお祈りいたします。
令和二年度のスタートから間もない4月7日、7都府県を対象に政府の緊急事態宣言が発出されました。
この原稿を執筆している4月10日現在、中部森林管理局管内の富山(とやま)、長野(ながの)、岐阜(ぎふ)及び愛知(あいち)の四県は政府の緊急事態宣言の対象となってはいませんが、岐阜、愛知の2県では独自の非常(緊急)事態宣言が発出されたほか、富山、長野の2県においても強い危機感が示されています。
こうした中、中部森林管理局といたしましては、国の機関として、また、地域社会の一員として、新型コロナウイルス感染症の予防と拡大防止に向けて、強い危機感を持って全力で取り組んでまいります。
具体的には、「3つの密」を徹底的に回避することを主軸に、時差出勤の積極的導入、不要不急の外出自粛、出張・会議・イベントの中止・延期・大幅縮小、日常業務における電話・メール等での報告・説明、手洗い・消毒の励行、室内換気、ドアの開放等に取り組んでいます。
そして、今後の状況変化によっては、大規模な在宅勤務を実施することも検討しているところです。
他方、国民の皆様からお預かりしている国有林野において、災害の防止等の公益的機能の発揮や木材の安定供給のための事業を進めていく必要があります。
また、経済活動が大きく停滞する中、雇用の下支えの面からもこれら事業の役割は重要であり、計画的に事業の発注を行うことが求められています。
このため、中部森林管理局といたしましては、どのような状況であっても、感染症対策を徹底しつつ、事業の円滑な実施を最優先に行う体制にシフトし、業務を継続して参ります。
さて、こうした厳しい状況にあるからこそ、危機克服後の森林・林業・木材産業の姿を希望を持って構想し、準備を進めておくことが重要だと考えています。
人類はこれまで幾度となく感染症を克服し、その後に大きな発展を遂げてきました。
例えば、14世紀の欧州に凄惨な被害をもたらしたペストは、封建的身分制度の崩壊と教会の権威の失墜を経た主権国家の成立につながり、19~20世紀に日本も含めたアジア、中東、アフリカにまん延したコレラの後には、水道などの公衆衛生が充実しました。
今回の危機についても、私たち一人一人が真摯に取り組むことにより、いずれ克服できる日が来るものと信じております。
そして、その時には、人類の英知によって素晴らしい技術やシステムが開花することでしょう。
森林・林業・木材産業も大きく発展させなければなりません。
こうした希望を持ちながら、日々の取組を徹底してまいります。
令和2年度も「中部の森林」のご愛読をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
2.広報「中部の森林」4月号(第193号)
今月の広報「中部の森林」では、「新規採用者紹介」、「令和元年度治山・林業工事コンクールについて」などを掲載しています。
ご当地自慢は、愛知森林管理事務所の「鳳来寺山」です。
本局のトピックス
危機の克服に向けて~中部森林管理局長
次長、計画保全部長就任挨拶ほか
新規採用者紹介
令和元年度治山・林業工事コンクールについて
シリーズ「ご当地自慢」(愛知森林管理事務所鳳来寺山)
森林のお仕事紹介コーナー
☆「森林官からの便り」(富山森林管理署立山森林事務所)
☆「林業土木業界からの便り」(木下建工株式会社)
お知らせ/編集長だより
☆詳しくはこちらからご覧ください。
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/koho_si/index.html
3.お知らせ
見どころ聴きどころ~魅力いっぱい国有林~コーナーの休止
新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の七都府県を対象に、5月6日までの期間発出されました。これにより、感染拡大を回避するためイベント等を中止、延期又は規模縮小等の対応がとられております。
このことから、当面の間、当コーナーの掲載を見合わせさせていただきます。
「中部の森林」5月号からの新シリーズについて
「お役に立ちます国有林~民有林行政、林業や森林土木事業に携わる皆様へ~」
中部森林管理局では、森林の公益的機能の発揮や林業の成長産業化に向けて様々な取組を行っています。
その中から民有林行政、林業や森林土木事業に携わる皆様に参考としていただけそうな事例を毎月ご紹介します。
なお、この取組は、中部森林管理局のホームページで紹介しております。
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/policy/business/oyakunitaimasukokuyurin.html
「木曽式伐木運材図会の解説」
これは、江戸時代後期頃の木曽地方や飛騨地方で行われていた伐木・運材の技術についての絵巻物二巻(上巻10メートル×40センチメートル、下巻13メートル×40センチメートル)となっています。奥山で大木を伐採するところから、造材、搬出・集材、熱田白鳥木場(愛知県名古屋市)での集積、大型船による海上輸送までの様子が、作業工程順に絵図と詞書で説明されています。
また、平成29年には、一般社団法人日本森林学会により「林業遺産」をして認定・登録されました。
中部森林管理局では、この「図会」を保管し、それぞれの場面を切り取ったものを画像としてホームページで紹介しており、毎年出版社などからお問い合わせがあり、教科書や図鑑等に使用されています。
今回、「木曽式伐木運材図会の解説」をシリーズとして連載することとしました。
なお、木曽式伐木運材図会は、一般公開は行っていません。
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/kisosikibatuboku.html
4.公売・入札情報
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/apply/publicsale/index.html
過去の中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」はホームページからもご覧いただけます。
★中部森林管理局メールマガジン「中部の森林」バックナンバーはこちらから
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/koho/mailmaga/backnumber/index.html
☆編集後記
新年度を迎え、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
庁舎のまわりを見渡すと、木々の青葉や色とりどりの綺麗な花で街の景観も春になったなぁ~と感じています。
一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響で「不要不急の外出」の自粛が呼びかけられています。このような状況だからこそ、身近にある花の優しい表情にはとても癒やされます。
昨年11月に当職場では、令和改元記念植樹を局庁舎中庭においてコヒガンザクラ、ハナモモを植樹しました。厳しい冬を乗り越えて、少しずつ蕾が膨らみ、綺麗な花を咲かせました。
自宅等で過ごす時間が増える中、部屋のアクセントに花を置いてはいかがでしょうか。
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