ホーム > 生物の多様性の保全 > 森林の恵みと危機~九州の生物多様性~
世界的に熱帯林等における森林の減少・劣化や生物多様性の喪失が叫ばれています。我が国の森林も、シカによる食害、森林の手入れ不足等により、大きなダメージを受けています。
ここでは2010年の国際生物多様性年、2011年の国際森林年を迎え、私たちが暮らす九州・沖縄の森林の特徴、森林の恵みと生物多様性、森林が直面する危機等を説明するとともに、これに対する九州国有林としての取組等を紹介いたします。
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九州・沖縄は南北約1,200kmに及ぶ亜熱帯の森林、暖温帯の森林、冷温帯の森林が連なる世界でも珍しい地域です。海岸部に成立するマングローブ林、葉が厚く光沢のある照葉樹林、秋には紅葉し落葉する落葉広葉樹林等変化に富む彩り豊かな森林が広がっています。
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綾の照葉樹林(宮崎県) |
西表島のマングローブ(沖縄県) |
森林には多数の生物が生息しており、日本の場合、列島の形成の経緯、変化に富んだ地形、温暖湿潤な気候などから生物の種類が多く、我が国固有の動植物も非常に多くみられます。
これまで、人類は、森林から様々な恵みを受け、進化、繁栄を遂げてきました。今後とも恵みを享受し続けるためにも森林を適切に管理、利用していくことが必要不可欠です。
生物種の多さや生物どうしのつながりの多さのことを生物多様性と呼びます。
森林の生物多様性が豊かであれば、そこから得られる森林の恵みも豊かなものとなります。
様々な恵みを与えてきてくれた森林は、世界的に減少・劣化し、生物多様性の危機が叫ばれています。
我が国においても、シカによる食害、森林の手入れ不足、地球温暖化、外来種の侵入等により、大きなダメージを受けています。
特に、シカによる被害は深刻です。九州の中南部を中心に、シカの生息数の増大や生息域の拡大が進み、農林業被害に加え、森林の下層植生や希少種の消失・絶滅等が進行しています。昆虫や鳥類の生息地も失われつつあります。
また、人工林や里山林の手入れ不足により森林の生物種が減少しています。
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白髪岳(熊本県)のシカ被害 |
放置されたヒノキ人工林 |
生物の多様性が失われることは航空機のネジや部品がひとつひとつ外れていくことに似ています。小さな影響が積み重なり、いずれ私たちの生活に重大な影響を及ぼすことが恐れられています。
このような中、生物多様性保全に向けて、世界各国で様々な取組が進められています。
我が国では、生物多様性国家戦略の策定やこれらの下での様々な取組が進められ、また、市民等による独自の取組も実施されています。
国有林は、全国では森林の3割を占め、奥地脊梁山脈から里山まで広く分布し、原生的な森林から人工林、湿地など多種多様です。
これらの森林の生物多様性保全のため、国有林では広範囲で一体的な取組を体系的に進めています。
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
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