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森林技術・支援センター

各区画の説明はこちら

区画の名称

目的

施業方法

現広葉樹区
(A)
現在、広葉樹が育成しているこの区域は、広葉樹の充実を目的としています。 アカマツを中心とする植生であったと考えられるこの区域は、マツノザイ線虫被害により現在のようにクリ、コナラを中心とした林分に移行したと考えられます。広葉樹育成区と合わせ、有用な広葉樹を育成する択伐を行います。
広葉樹育成区
(B)
天然力により生育した広葉樹林に誘導し、森林生態系の多様性を高めることを目的としています。

ヒノキが生育する区域で、林齢50年に林内照度50%を目標に220本/haの密度となるよう間伐を行います。

林齢55年に広葉樹の稚樹が一定量林床に発生していれば、針葉樹を皆伐し、天然力により広葉樹林に誘導します。

針広二段林区
(C)
針葉樹の樹下に適度に広葉樹を導入し、階層構造を発達させることにより、木材生産機能・森林生態系維持の両面の機能を持たせ、針葉樹育成区から広葉樹区へかけての移行帯とすることを目的とします。

上層木となる現在のスギ・ヒノキは、林齢60年に400本/haの密度となるよう間伐を行い、林齢70年に林内照度50%を目標に220本/haの密度となるよう間伐を行います。広葉樹をはじめとする低木層、亜高木層は天然力によって導入を図ります。

林齢120年で全てのスギ・ヒノキが伐採された後は、広葉樹・針葉樹が帯状に交互に配置されるよう更新します。

針葉樹育成区
(D)
木材生産機能を高度に発揮させることを目標とし、針葉樹・針葉樹の複層林施業を視野に入れた経済価値の高い森林を育成します。 上層木となる現在のスギ、ヒノキは、林齢60年から90年までの10年毎に弱度の間伐を繰り返し、適度な樹間を保つことによって樹冠を発達させ、長伐期に耐え、かつ価値の高い木に育成します。

林齢90年には220本/haの密度となるよう間伐し、状況によって下層木を植栽します。

渓畔保残区
(E)
渓畔は絶えず河川の影響を受ける一方で、物理的・生物的に河川の生態系に影響を与え、多様な生物が成育する区域です。回廊状に配置することによって水辺植生の復元を行い、森林生態系の向上を図ることを目的としています。

上層木であるスギは林内照度50%を目標に、林齢60年に270本/ha,林齢70年に220本/haの密度となるよう間伐を行い、下層の広葉樹が育成できる環境を整えます。

広葉樹は天然力に加えて人工植栽を行い導入を図ります。

林齢90年でスギが全て伐採された後は広葉樹林として管理・利用を行います。

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