技術開発・研究成果
森林技術・支援センターでは技術開発課題を設定し、試験地の設定や調査・取りまとめを行っています。その成果については、日本森林学会や関東森林管理局で実施している業務・林業技術等発表会、森林・林業公開講座などにおいて発表を行っております。これらの論文や発表要旨を順次掲載していきます。
技術開発完了課題一覧
課題名をクリックすると完了報告書が表示されます。番号 | 完了年度 | 課題名 | 概要 | 期間 |
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47 | 令和3年 | 高齢級人工林の施業体系の確立(PDF : 85KB) | 現存する高齢級人工林を調査することにより、長伐期施業と高齢級の林分構造の違いなどのデータや資料を得て今後の人工林施業の参考とする。 | 平成19~令和3 |
46 | 令和2年 | コウヨウザン植栽実証試験(PDF : 182KB) | 多様な系統のコウヨウザン種苗を試験地植栽し、系統評価を行い、優良個体の選抜を実施して、関東地方に適応する系統を解明する。 また、木材利用に向けて、植栽密度、下刈り期間、主伐期齢、強度等を検証し、育林技術の確立を図る。 |
平成29~令和2 |
45 | 令和2年 | 低コスト及び需要に応じた苗木選定のための実証試験(PDF : 189KB) | 初期成長や材質(強度)が、特に優良な系統を第二世代精英樹候補木から選抜し、現場における初期成長などの実証試験を行い、育林初期におけるコスト削減ならびに需要に応じた商品生産のための、さし木用品種の開発に資するとともに、民有林関係者の視察や研修の場として活用する。 | 平成30~令和2 |
44 | 平成30年 | 経年変化を考慮したコンテナ苗の成長特性解明試験(PDF : 112KB) | 前期課題で植栽した苗(コンテナ苗・通常苗)の成長を追跡調査し、経年変化を考慮したコンテナ苗の特性を検証することを目的とする。 本課題の結果は、コンテナ苗導入に対する適切な判断材料として利用可能であり、林業コストの削減に資する。 |
平成28~平成30 |
43 | 平成30年 | 広葉樹人工林の育成方法の検討(PDF : 83KB) | 本課題では、管内の広葉樹人工林の成功事例を提示し、将来目指すべき林型を示す。 1.広葉樹人工林(高齢林)のデータベース化 2.広葉樹人工林の植栽林(壮齢・若齢林)の保育方法の解明 |
平成26~平成30 |
42 | 平成30年 | 様々な苗サイズに適応した下刈技術の開発(PDF : 75KB) | 本課題では、様々なサイズの苗に必要な下刈量を明らかにすることを目的とする。本試験の結果は、造林初期費用の抑制に繋がる柔軟な植栽苗木選択の指針作成に資する。 | 平成28~平成30 |
41 | 平成29年 | コンテナで育苗したエリートツリーの植栽試験 (PDF : 65KB) ※添付資料 (PDF : 5,210KB) |
エリートツリーは、集団林等から選抜された成長が格段に優れた系統である。そこで、林木育種センターでは、早急なエリートツリーの普及を図るため、これらのクローン個体を利用してエリートツリーの人工交配によって得られたF2個体を育苗しているところであり、今後試験地に植栽し成長量を調査するとともに、下刈り回数の軽減状況、最適な植栽密度及び間伐時期を解明し、林業従事者にエリートツリーの優秀性をアピールできる場としたい。 | 平成27~平成29 |
40 | 平成29年 | エリートツリーのさし木品種化試験(PDF : 65KB) ※添付資料 (PDF : 1,134KB) |
初期成長や材質(強度)が特に優良な系統を第二世代精英樹候補木から選抜し、現場における初期成長などの実証試験を行い、育林初期におけるコスト削減ならびに需要に応じた商品生産のための、さし木用品種の開発に資するとともに民有林関係者の視察や研修の場として活用する。 | 平成27~平成29 |
39 | 平成27年 | 挿し木によるコンテナ苗を用いた低コスト造林技術 の開発(PDF:174KB) ※添付資料(PDF:3,159KB) |
異なる大きさのコンテナを用いて、挿し木による精英樹等の健全な苗木を低コストで確実に生産する技術を開発するとともに、育成したコンテナ苗を用いて、植栽現地への運搬、植栽、下刈りを通してより低コストとなる仕様の苗木の生産技術を開発した。 | 平成21~平成27 |
38 | 平成27年 | スギ実生コンテナ苗を用いた一貫作業システムによる低コスト造林技術の実証試験(PDF:145KB) ※添付資料(PDF:2,550KB) ※マニュアル(PDF:368KB) |
素材生産で使用した機械を活用し、伐採・地拵え・植栽を連携して同時実行する一貫作業システム実証試験を関東地方において事業レベルで実施し、スギ実生コンテナ苗用いた一貫作業システムによる低コスト造林技術の効果と課題を明らかにした。また、実証試験地は研修等の場とし、低コスト造林技術を普及行った。 | 平成25~平成27 |
37 | 平成26年 | 低コスト及び需要に応じた苗木選定のための実証試験(PDF:63KB) ※添付資料(PDF:1,732KB) |
初期成長や材質(強度)が特に優良な系統を第二世代精英樹候補木から選抜し、現場における初期成長などの実証試験を行い、育林初期におけるコスト削減ならびに需要に応じた商品生産のための、さし木用品種の開発に資するとともに民有林関係者の視察や研修の場として活用した。 | 平成24~平成26 |
36 | 平成26年 | 列状間伐後の中径木生産による施業の確立(PDF:83KB) ※添付資料(PDF:905KB) |
列状間伐後には、小径木から中径木までの多様なサイズの樹木が残るが、競合または他の個体を被圧している中大径木を間伐・生産し、木材需要者のニーズに応えるとともに間伐木と競合または間伐木に被圧されていた小中径木を将来木として育てる森林施業を検討した。 | 平成24~平成26 |
35 | 平成26年 | 渓畔林再生のための施行技術の確率(PDF:92KB) ※添付資料(PDF:5,676KB) ※ガイドライン(PDF:5,489KB) |
渓畔に存在する不成績な人工林において、実証に基づき立地条件に応じた自然林に効果的かつ着実に誘導していくための伐採や除伐の具体的な指針を作成した。 | 平成22~平成26 |
34 | 平成25年 | 伐期の長期化に伴う森林管理手法の開発(PDF:98KB) ※添付資料(PDF:2,226KB) |
民有林への普及を目的に、伐期の長期化にも対応した森林の有する多面的機能(木材生産機能と公益機能)の持続的発揮や効率的な林業経営に必要な森林管理の指針を作成するとともに、当該試験地において、民有林関係者の研修の場として活用し、研修の必要な教材を作成した。 | 平成23~平成25 |
33 | 平成23年 | 異なる列状間伐がもたらす個体の成長と将来林型の予測(PDF:87KB) ※添付資料(PDF:1,357KB) |
さまざまなパターンの列状間伐が個体ベースの成長に及ぼす影響を予測する手法を開発し、それをもとに森林全体の長期的な変化を予測する技術を開発する。 | 平成19~平成23 |
32 | 平成23年 | 若齢の針葉樹人工育成林に混生する広葉樹の育成試験(PDF:83KB) ※添付資料(PDF:1,726KB) |
スギ・ヒノキ一斉人工林林地における除伐段階からの広葉樹導入・育成試験を実施し、一斉人工林への広葉樹導入、針広混交林化の施業体系の確立に資する。 | 平成19~平成23 |
31 | 平成22年 | 現地に応じた森林の多面的機能の発揮に向けた森林施業の確立(PDF:109KB) ※添付資料(PDF:8,806KB) |
現在ある人工林を活かして、公益的機能と木材生産機能を両立する森林づくりを行うため、広範囲な集水域での森林管理の妥当性を検証した。 | 平成18~平成22 |
30 | 平成22年 | 針葉樹一斉人工林における広葉樹導入手法・技術の開発(PDF:127KB) ※添付資料(PDF:3,002KB) 「伐期の長期化に伴う森林管理手法の開発」として継続 |
現在の針葉樹一斉人工林の木材生産機能をできるだけ低下させないで、適度に広葉樹を導入配置して、林分内容の多様化を図るための施業指標林を造成しながら広葉樹導入手法を見いだす。 | 平成8~平成22 |
29 | 平成22年 | 下刈処理に対する反応の系統間差の解明(PDF:105KB) ※添付資料(PDF:1,571KB) 検定林へ移行 |
下刈作業の省力化に向け、初期成長の旺盛な系統、雑草等との競争に強い系統等の選抜による具体的な選抜形質及び選抜方法を明らかにするための基礎資料を得る。 | 平成16~平成22 |
28 | 平成22年 | コンテナ苗による広葉樹造林技術の開発(PDF:109KB) ※添付資料(PDF:4,260KB) |
広葉樹樹種について、ハウスを用いたコンテナ苗の育成技術及び造林技術を開発する。 | 平成16~平成22 |
27 | 平成22年 | 採種園産種苗の銘柄化に関する研究(PDF:94KB) ※添付資料(PDF:1,369KB) 検定林へ移行 |
成長、幹の形質等に関して、これまでに明らかになったスギ精英樹クローンを用いて、交配に関与する雄親の数を変えることにより、生産される種苗の差別化がどの程度できるかを実証的に解明する。 | 平成15~平成22 |
26 | 平成22年 |
ケヤキ遺伝資源の保存と特性評価(PDF:110KB) ※添付資料(PDF:3,042KB) 検定林へ移行 |
つぎ木増殖された200クローン以上のケヤキ遺伝資源を用いた試験地を造成し、ケヤキ遺伝資源の林地での保存技術の確立を図る。あわせて、成長特性等の諸調査を行い、遺伝資源としての付加価値を高めるとともにケヤキ人工林の造成に資する。 | 平成8~平成22 |
25 | 平成21年 | 渓畔林における天然広葉樹導入技術の開発(PDF : 103KB) ※添付資料(PDF : 4,854KB) 課題から林野庁課題として継続 |
水辺域に成立する人工林に進入した天然木を育成していくため、望ましい上木の密度調整の方法等を明らかにする。また、より若年(15年程度)時点からの針広混交林・広葉樹林へと誘導を効果的に進めるため、望ましい除伐の方法等を明らかにする。なお、誘導する目標は試験区域の流域の渓畔に存立する針広混交林・広葉樹林とする。 | 平成20~平成21 |
24 | 平成21年 | マルチシートによる下刈作業の省力化技術の開発(PDF : 100KB) ※添付資料(PDF : 3,437KB) |
下刈作業では、保育のなかでもコスト面、労働面で大きなウェイトを占め、その省力化は林業経営上きわめて重要である。このため、マルチシートを活用して雑草木を抑制し、下刈作業の省力化と労働環境の改善を図ることを目的とする。 | 平成19~平成21 |
23 | 平成20年 | 立地条件に応じた風致施業法(PDF:118KB) | 人工林における風致景観維持のための施業手法として、様々なタイプの複層林施業を行い、その施業から「伐採時の景観維持」機能が優れている施業方法を明らかにし、今後の指針とする。 また、複層林における「下層木の生育状況」、「上層木の伐採時の下層木に与える被害状況」等についてデータの収集を行い、複層林施業の問題点等を明確にし、より公益的機能の発揮に適した施業体系を見出す。 |
昭和52~平成20 |
22 | 平成19年 | 渓畔林の施業技術の開発(PDF:109KB) | 水辺に成立する針葉樹人工林の強度間伐等を通じ、天然力を活用し自然のプロセスを通じて渓畔林の修復・再生を行なう森林施業体系の確立に資することを目的にする。なお、再生させる渓畔林は、上流域に見られるような広葉樹が河川を覆い、水温の上昇を抑えるとともに、水生生物等への資源の資源の供給源となっている状況の林分である。 | 平成16~平成19 |
21 | 平成19年 | 生物多様性の確保に向けた森林施業の検討(人工林における生物多様性確保の意義と評価)(PDF:81KB) | これまでの列状伐採は、主に作業効率の面から促進されてきた施業方法であるが、人工林における生物多様性の確保の面からも列状伐採に着目し、その実施結果(光環境の改善や林縁的環境の増加)が生物多様性の確保にどのような効果をもたらすのかを調査検討し、その評価を試みることを目的とする。 | 平成15~平成19 |
20 | 平成18年 | 長期育成循環施業と路網整備の取り組み(PDF:176KB) | 既存の複層林をモザイク的に伐採・更新を繰り返すことにより林分構造を多様化させ、路網整備による施業の効率化を図りながら多面的機能の発揮に資する長期育成循環施業を確立する。 | 平成14~平成18 |
19 | 平成17年 | 山腹崩壊に関わるスギ・ヒノキの根系分布構造の研究(PDF:78KB) | スギ・ヒノキを対象に根系分布の特徴を計測し、このデータをもとに樹高・胸高直径・土層の厚さ等の因子だけによって根茎分布をシミレーションできる手法の開発する。 | 平成15~平成17 |
18 | 平成16年 | 針葉樹人工林皆伐跡地における土壌浸食量及び地表面被覆物の時間的変化(PDF:112KB) | 公益的機能を低下させない皆伐跡地管理方法を開発する上での基礎データを得るとともに、皆伐跡地における植物種の初期侵入過程での土壌侵食の影響についての基礎データを得る。 | 平成14~平成16 |
17 | 平成16年 | 新たな木製擁壁の実用化試験(PDF:109KB) | 木製擁壁の施工性の向上を目指して、曲線部、勾配変化点においても部材を加工することなしに作設し得る新たな擁壁の開発をする。 | 平成12~平成16 |
16 | 平成15年 | 複層林(二段林)の伐採・搬出システムに関する研究(PDF:113KB) | 採算性を念頭においた伐採・搬出システムについての検討を行い、経営的にも成り立つ複層林技術の確立をする。 | 平成11~平成15 |
15 | 平成15年 | ツリーシェルターを利用した育林技術の開発(PDF:121KB) | ツリーシェルターが温暖な日本においても苗木の初期成長等に有効であるかを検討する。 | 平成8~平成15 |
14 | 平成14年 | 大気からの酸性降下物としての窒素の負荷が生態系の物質循環に与える影響の解明ー土壌からN2O、CO2発生速度、及び土壌水イオン濃度に与える影響(PDF:114KB) | 大気からの酸性物質の恒常的な負荷が、森林生態系内における元素の循環にどのような影響を与えているかを検討する。 | 平成12~平成14 |
13 | 平成14年 | スズメバチ類の誘殺数と営巣数との関係(PDF:107KB) | 各種林分におけるスズメバチの個体密度の違いを判定する方法の開発、誘引捕殺法の効果の有無を明らかにする。 | 平成12~平成14 |
12 | 平成14年 | 木材炭化物による土壌微生物環境の改善評価及び増殖技術の開発(PDF:111KB) | アカマツ林などを対象に木材炭化物の影響を調査し、当該菌根形成との関わりを調査する。 | 平成11~平成14 |
11 | 平成13年 | 間伐が森林の斜面崩壊防止機能に与える影響(PDF:140KB) | 間伐を実施した場合としなかった場合について、斜面崩壊防止機能に関わる根系の発達状況を明らかにして、間伐が森林の斜面崩壊防止機能に対して与える影響を定量的に評価する。 | 平成11~平成13 |
10 | 平成13年 | 菌根機能を活用したマツ林保全技術の開発(PDF:118KB) | アカマツ林を対象に根系の生育調整と菌根形成との関わりを調査する。 | 平成11~平成13 |
9 | 平成13年 | 雑草木抑制剤の効果と土壌中での動態に関する研究(PDF:134KB) | 効果的な除草剤散布様式と、それに伴う除草剤の土壌中での動態を明らかにし、除草剤の合理的な利用技術を開発する。 | 平成9~平成13 |
8 | 平成13年 | 低コストを目指した効率的な作業道等の作設技術の確立(PDF:149KB) | 林道の配置状況、配置計画等を踏まえ、間伐の促進、複層林施業の推進等きめ細かな森林施業をも想定した路網密度の設計、自然環境に配慮した低コスト工法により作業道を作設することを目的として、これに必要な作業道の線形・配置計画、規格及び工法等について調査・研究し、路網を整備するに当たっての技術的知見を得る。 | 平成8~平成13 |
7 | 平成12年 | 複層林施業技術の開発(PDF:101KB) | 複層林の生態学的研究とそれに基づく育林学的技術開発を行い、複層林施業技術のうち、若齢期における保育技術の開発・高度化をはかる。 | 平成8~平成12 |
6 | 平成12年 | 持続可能な森林経営の指標と測定法及び評価(PDF:119KB) | 持続可能な森林経営の基準についての測定法の検討と批評の評価を行い、指標の改善、選りすぐれた指標の作出を行う。 | 平成8~平成12 |
5 | 平成10年 | 立地条件の違いによる根系の斜面安定強度の定量化(PDF:81KB) | 林木の伐採による崩壊防止機能の低下状況を調査し、植栽時から伐採にいたるまでの一連の施業が実施された場合の、森林の崩壊防止機能の変化を経時的に評価する方法をする。 | 平成8~平成10 |
4 | 平成10年 | 堆積有機物と土壌の撥水性及び水分特性との関係解明(PDF:136KB) | 人工針葉樹林斜面における堆積有機物の変動と撥水性発現特性との関係等を通じて、針葉樹林土壌の安定性、または劣化を指標する要因を摘出する。 | 平成7~平成10 |
3 | 平成10年 | 人工造林による広葉樹施業方法について(PDF:93KB) | 有用な広葉樹の特性を考慮した人工造林による広葉樹林施業方法の確立について検討を行う。 | 昭和63~平成10 |
2 | 平成9年 | 人工針葉樹の成熟が土壌の有機物の動態に及ぼす影響(PDF:49KB) | 成林成熟に伴う堆積有機物の蓄積、堆積有機物の分解と硬質土層での有機物の蓄積、堆積・土壌有機物の分解と二酸化炭素の放出の関係を明らかにし、土壌有機物の動態と土壌劣化の関係を解析する。 | 平成7~平成9 |
1 | 平成9年 | 森林モザイク施業の検証(PDF:77KB) | 環境保全と森林資源の利用を可能にする方法として「森林モザイク」の考え方を提唱し、その有効性を検証する。 | 平成8~平成9 |
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