橋野鉄鉱山郷土の森
1.設定目的
橋野鉄鉱山は平成27年に「明治日本の産業革命遺産製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産としてユネスコ世界遺産に登録されている。このため、釜石市と東北森林管理局は、「橋野鉄鉱山郷土の森保護協定」(モデルプロジェクトの森)を締結し、当該国有林について初期近代化を物語る世界遺産及び景観の保全を最優先としつつ、市内外の方々が日本の近代化の歴史やそのバックグラウンドとして豊かな森林に触れながら学習できる憩いの場として活用するものである。2.概況
岩手県釜石市は近代製鉄発祥の地であり、それを物語る産業遺産として現存最古の様式高炉である橋野高炉跡が釜石市橋野町第2地割(青ノ木)に所在する。高炉場跡の南側に位置する西又沢の上流には、釜石鉱山所有地及びその周辺の国有林野に橋野鉄鉱山稼働時代のものと思われる鉄鉱石採掘場跡が残っており、これら採掘場跡と高炉場跡を結んで、鉄鉱石の運搬路跡が二又沢を併走するように配置され、その遺構や原材料として用いられたと思われる花崗岩も当該国有林野に一部残されている。また、当該地は高炉操作に欠かせない燃料である木炭の生産地として林業が継続的に営まれてきた。このように幕末以来鉱業と製鉄業、林業の共存した産業景観が継続的に管理されてきている。
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