令和2年度第1回国有林モニターアンケートの結果概要について
東北森林管理局では、開かれた「国民の森林」の実現に向け、国民の皆様のご意見やご感想を適確に把握し、それらを反映した管理経営を推進するための取組の一つとして、国有林モニター制度を設けています。この度、令和2年8月に、令和2年度第1回国有林モニターアンケートを実施しましたので、その結果概要についてお知らせします。自由意見等については、抜粋・整理して掲載しております。
今回アンケートにご協力いただきました国有林モニターの皆様に、厚く御礼申し上げます。
※集計結果の詳細はこちらをご覧ください。
令和2年度第1回国有林モニターアンケート結果(PDF : 1,063KB)
1.森林・林業・木材産業との関わりについて
問:これまで、または現在、森林・林業・木材産業とどのような接点がありますか。
問:これまでの森林・林業・木材産業との関わりの中で、国有林を意識したことはありますか。
問:「国有林」と聞いてどのようなことをイメージしますか。
問:国有林が今後、どのような働きを果たすことを期待しますか。
1.「森林・林業・林産業との関わりについて」まとめ
「山登りや山菜採り等で森林を散策したことがある」が89%、「森林・林業関係のイベントに自ら応募し参加したことがある」が47%、「積極的に生活に木材製品を取り入れている」、「木造の公共建築物に訪れたことがある」が42%と、国有林モニターの方々は積極的に森林・林業・木材産業に関わっていることが分かりました。また、「身近に森林がある」が69%で、森林が身近に存在する方が多いことが分かりました。
国有林を意識したことがあると回答した人が56%でした。登山や山菜採りなど森林を訪れた時に「国有林」の標識を目にすることから国有林を意識するとの意見が多くありました。意識したことがない人は、民有林、国有林の区別をしたことがない等の意見がありました。
国有林に対して「プラスのイメージを抱いている」が63%でした。国土の保全や水源涵養などの機能を発揮していること、森林に親しむ場が設けられていること、計画的な管理保全が行われているとの理由からプラスのイメージが抱かれていることが分かりました。一方で、「取組内容が分からない」、「国民全体の財産であるという認識」との理由から、「特にイメージわがない」との回答が一定数(31%)ありました。
国有林が今後、どのような働きを果たすことを期待するかについて、「山崩れや洪水など山地災害を防止する働き」が63%、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する働き」が60%、「水質源を蓄える働き」が54%となりました。
国有林モニターの方々は、森林に親しみを持っている方が多く、国有林はある程度認知されていることが分かりました。しかし、自由記述の内容から、国有林における取組はあまり認識さえていないことが分かりました。国有林野事業の取組内容について理解を深めていただくためにも、積極的な情報発信が必要であると考えています。
2.情報発信ついて
「東北の国有林」は、広く一般の方々に、東北森林管理局の取り組みの概要を知っていただくためのパンフレットです。「東北の国有林」について次の問いにお答えください。
問: 全体的な印象を教えてください。
問:興味深かった項目、興味が持てなかった項目を教えてください。
問: 改善すべきだと思う点があれば教えてください。
「みどりの東北」は、毎月発行している東北森林管理局の広報誌です。管内に所在する署、支署、センター等の取り組み等を紹介しています。「みどりの東北」について次の問いにお答えください。
問:全体的な印象を教えてください。
問:興味深かった項目、興味が持てなかった項目を教えてください。
問:改善すべきだと思う点があれば教えてください。
2.「情報発信について」まとめ
パンフレット「東北の国有林」について、83%の人が「非常に分かりやすい」、「分かりやすい」と回答しました。興味関心が高かった項目は、「生物多様性の保全」が71%、「地球温暖化防止」が50%のほか、「レクリエーションの森」、「国民参加の森林づくり」、「地域の安全・安心な暮らしの実現」でした。興味関心が低かった項目は「組織」、「沿革」のほか、「国産材の安定供給」でした。
改善するべき点としては「専門用語が多い」が一番多く26%でした。広く一般の方を対象としたパンフレットであるため、より分かりやすい表現をするなど工夫が必要であることが分かりました。
広報誌「みどりの東北」について88%の人が「非常に分かりやすい」、「分かりやすい」と回答しました。内容としては、どの項目も興味を示してもらえていることが分かりました。「広報誌で紹介された場所に立ち寄りたい」との意見もあり、紙面の情報のみならず、読んだ方々の活動につながるよう、今後も工夫してまいります。
改善すべき点としては、「文字が小さい」、「情報量が多い」が多く、意見としても、「読みやすいレイアウトにしてほしい」との要望がありました。
パンフレット及び広報誌はおおむね興味深く分かりやすい内容であることが分かりました。一方で、パンフレットや広報誌を初めて見たとの意見もあり、東北森林管理局の広報媒体の中心である広報誌や、それを掲載しているホームページが認識されていないことがうかがえます。今後は、情報発信の方法について工夫してまいります。
3.国有林モニター活動ついて
問:現地見学会で見学したい内容を教えてください。
3.「国有林モニター活動について」まとめ
現地見学会で見学したい内容としては、「生物多様性の保全」が68%でした。いただいたご意見をもとに、来年度の現地見学会の内容を検討してまいります。
新型コロナウイルス感染症の流行により、現地見学会に参加できない方も多く、小規模で活動したいとのご意見もありました。国有林の取組を知っていただくために、ご意見やご要望をもとに、今後のモニター活動に活かしてまいります。
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