平成30年度第1回国有林モニター現地見学会の開催結果
平成30年7月23日(月曜日)、山形森林管理署の管内において、平成30年度第1回国有林モニター現地見学会を開催しました。林野庁では、国有林野の管理経営に国民の皆様のご意見・ご提案を役立てるため、「国有林モニター制度」を設けています。
東北森林管理局では、平成30年4月から2年間を任期として管内5県にお住まいの48名の方に国有林モニターとしてご就任いただき、国有林野事業について理解を深めていただいた上でご意見・ご提案をいただいています。
国有林モニター現地見学会は、こうした取組の一環として、国有林野事業の現場をモニターの皆様にご見学いただくために開催しました。
現地見学会の内容
今回は、国有林野事業の根幹をなす「治山事業」と「生産事業」をテーマとして、国民の皆様の安心・安全な暮らしのために重要な災害復旧の取組や、国産材の安定供給に向けた取組についての現地見学会を開催しました。31名のモニターの方々にご参加いただきました。1.東北森林管理局、山形森林管理署の概要説明
山形県西川町にある寒河江ダムドライブインにおいて、東北森林管理局企画調整課長・山形森林管理署長より、それぞれ東北森林管理局・山形森林管理署の概要を説明いたしました。昼食は山形名物の山菜そばをいただきました。概要説明の様子
2.治山事業見学
山形県西村山郡西川町大井沢の国有林内において、山形森林管理署総括治山技術官より、大井沢地区の特定流域総合治山事業、蛇喰沢における治山事業の詳細について説明しました。今回の見学地である蛇喰沢(じゃばみさわ)における事業では、平成25年の豪雨により被災した既設の治山ダムを補完するための新たなダム3基を施工しました。
当日は、ドローンによる撮影により上流部に施行された治山ダムの映像をご覧いただきました。また、治山ダムと砂防ダムとの違いや、木製型枠を残した工法などについて質疑応答が活発に行われました。
治山事業説明の様子 ドローンで撮影した上流部の治山ダム
木製型枠を残した工法の治山ダム 蛇喰沢(じゃばみさわ)治山ダム
3.生産事業見学
山形県西村山郡西川町大井沢の国有林内において、山形森林管理署森林技術指導官及び総括森林整備官より、生産事業について説明しました。今回の見学地においては、60年生のスギをチェーンソーで伐採、ハーベスタで造材、フォワーダで運搬、グラップルにより土場に椪積みします。この地域では、豪雪地帯のため、根元から曲がる根曲木が多く、2メートル材が多く生産されています。
当日は、生産事業の請負者である、西村山地方森林組合様のご配慮により、グラップルによる椪積み・チェーンソーによる玉切りの実演をご覧いただきました。
グラップルによる椪積み(はいづみ) チェーンソー実演の様子
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