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四国森林管理局

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    「獣害対策の有無と植栽密度の違いによるシカ被害状況調査」現地検討会を開催しました

    掲載日:令和7年11月12日
    四万十森林管理署

    令和7年10月30日(木曜日)、サデウネ国有林85林班い1小班(四万十市大屋敷)において、「獣害対策の有無と植栽密度の違いによるシカ被害状況調査」現地検討会を開催しました。当日は、行政機関及び林業事業体などから合計61名の方に参加いただきました。

    四国森林管理局管内の国有林においては、二ホンジカの個体数が依然として高い水準にあり、その食害を防ぐため、新植時におけるシカ防護網や単木保護といった獣害対策が欠かせない状況となっています。しかしながら、これらの対策には、多額の費用が掛かるほか、メンテナンスや撤去にも人件費等がかかり、造林初期費用の増額に繋がっています。

    そこで、獣害対策費の削減を目的として、獣害対策の要否を検証するため、新たな試験地を設定(獣害対策有・無の区域に、2,000本/ha植栽、8,000本/ha植栽)し、当試験地の試験内容や調査方法等について、行政機関及び林業事業体と意見交換を行うため、現地検討会を開催しました。

    まずは、試験地の目的や調査内容などについて、四万十森林管理署の担当者より説明した後、実際に現地を見学しながら、植栽密度の違いやシカ防護網の設置位置などをご確認いただきました。参加者からは、「計画されているシカ防護網の設置位置は、谷部となっているので、畝沿いに設置した方が良いと思う」といった意見が出されました。

    また、高知県から提案を受けて実施する長方形植えの実証地については、幡多林業事務所の担当者からご説明いただき、実際の植え幅を参加者にご確認いただきました。その後、全体を通じて、意見交換を実施しました。

    参加者からは「地拵えや下刈の違いによる苗木の被害状況の変化も調査できないか」といった要望や、「継続して現地を見てみたい」、「とりまとめ結果を楽しみにしたい」といったお声もいただきました。

    四万十森林管理署では、今回の現地検討会でいただいた意見を踏まえて、継続した調査や円滑な事業実行が可能となるよう、試験地の内容を設定するとともに、事業完了後は、データ取得のためのシカ食害調査や植栽木の成長量調査に継続的に取り組んでまいります。また、高知県から要請を受けて実施する低密度植栽地における長方形植えの実証や高密度植栽地における施業方法の確立にも取り組んでいきたいと考えています。


      

    お問合せ先

    四万十森林管理署

    ダイヤルイン:0880-34-3155