「令和7年度第1回森林・林業セミナーIn四万十(幡多地区)」を開催しました
令和7年7月1日(火曜日)、高知県幡多総合庁において、幡多管内の市町村林務担当者等を対象とした「森林・林業セミナーIn四万十(以下、“セミナー”)」を開催し、18名(市町村9名、高知県3名、(一社)幡多地域森づくり推進センター2名、当署4名)が参加しました。本セミナーは、市町村林務担当者への技術的支援を目的として令和4年度から開催しており、国有林が持つ技術やフィールドを活用した様々な講習や意見交換等を実施しています。
今回は今年度1回目ということで、各市町村の林務担当者との顔合わせと、当署の特色を伝えることで今後の業務連携等に役立てていただくことを目的とし、前半は当署の重点取組及び管内概要と、後半は市町村等の身近な窓口である森林事務所の業務及び管轄地域の概要について説明を行いました。
まず、四万十森林管理署長より、本年度の四万十森林管理署重点取組※1として、「新しい林業」に向けた取組の推進、安定的な木材供給のための取組、地域の安心安全を守るための治山対策と、地域貢献への取組として、ウバメガシ資源確保のための苗木育成の取組、土佐清水市に生育する希少植物であるヤッコソウ保全※2のため実施しているナラ枯れ対策などについて説明を行った後、森林情報管理官より令和4年度~令和6年度におけるセミナー(幡多)の活動実績について説明を行いました。
続いて、黒潮町にある浮鞭森林事務所及び三原村にある三原森林事務所から、管内概要と森林の巡視や調査、事業の監督といった業務内容について説明を行いました。加えて、浮鞭森林官補からは入野松原が「レクリエーションの森」及び「社会貢献の森」に指定されており、レクリエーションや森林づくり活用のフィールドになっていることについて、三原森林官からは、先述の「多様な森林づくり“見える化”プロジェクト」の一環として、ブランド米である三原米の水源確保のため、三原村と連携して複層林化や針広混交林化等に取り組んでいる旨の説明を行いました。
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【浮鞭森林事務所の管内概要について説明】 | 【三原森林事務所の管内概要について説明】 |
参加者からは、「森林事務所の業務内容への理解が深まった」、「森林官との顔合わせが出来たので良かった」、「自分の市町村(の国有林)について知る良いきっかけとなった」といった感想が出されました。また、次回のセミナーに向けて、「現場に出ることが少ないので、現場での研修を希望」、「新しい林業の取組について詳しく知りたい」といった要望も頂いております。
今後について、高知県及び市町村職員のご意見を参考にしつつ、引き続き各種課題における解決策への助言や技術的支援に取り組んでまいります。
※1 令和7年度の四万十森林管理署の重点取組及び管内概要についてはHPに掲載されていますので、よろしければ御覧下さい
▶ 四万十森林管理署HP:四万十森林管理署:四国森林管理局
※2 ヤッコソウはシイノキ等の根に寄生する植物で、宿主であるシイノキ等をナラ枯れ被害から守るため粘着シートによる防除等を実施しています
お問合せ先
四万十森林管理署
ダイヤルイン:0880-34-3155