「令和6年度第1回森林・林業セミナーIn四万十(須崎地区)」を開催しました
令和6年10月30日(水曜日)、高知県須崎市上分「朴ノ川山国有林3210林班」において、「森林・林業セミナーIn四万十(以下、「セミナーという。」)」を開催しました。
本セミナーは、市町村林務担当者向けの技術的支援を目的として、令和4年度から四万十森林管理署が管轄する11市町村を幡多地区(6市町村)、須崎地区(5市町)に分け、高知県幡多林業事務所及び須崎林業事務所と連携・協力を行いながら取り組んでいるところです。
本年度1回目の須崎地区のセミナーでは、四万十森林管理署による「列状間伐・定性(点状)間伐・間伐未実施に関する施業方法」と高知県須崎林業事務所による「高知県産材の活用」に関する現地勉強会を行い、30名(市町4名、県7名、局・署19名)が参加しました。
始めに、四万十森林管理署窪川森林事務所からの「列状間伐・定性(点状)間伐・間伐未実施に関する施業方法」では、列状及び定性(点状)間伐の伐採木の選木や伐倒に関する安全性、伐採後の集材等に関するメリットとデメリットについて現地において説明を行い、また、間伐未実施区域においては、実際に林内に入り上を見上げながら樹冠の広がりの確認や樹木の形状比について勉強を行いました。
次に、高知県須崎林業事務所より「高知県産材の活用について」と題して講義がありました。講義では、土佐ヒノキや土佐スギなどの銘木が大阪城築城の際に使用されていたことや県産のヒノキ・スギの品質の数値化、公共建築物や木製品などへの使用等について説明がありました。
今回のセミナーでは、各市町村ではあまり浸透していない列状間伐の他、間伐未実施区域についても現地で実際に見ることにより間伐の必要性等の理解を深めたところです。
当署では、市町村・県・国有林が一体となった民国連携を積極的に推進していくことで、「あってよかった国有林」と思ってもらえる事を目指していくことから、今後も引き続き、様々な形で市町村林務担当者が抱える各種課題(お困りごと)における解決策への助言や技術的支援に取り組んでまいります。
お問合せ先
四万十森林管理署
ダイヤルイン:0880-34-3155
メールアドレス:shikoku_shimanto*maff.go.jp(セキュリティ対策で@を*に置き換えています)