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更新日:25年4月1日

佐喜浜躍動天然杉郷土の森基礎情報

 

 

整 理 番 号

 

 

 

  郷土-8

 

設定年月日

 

 平成24年10月30日 保護林とする期間30年間(自平成24年10月30日~至平成54年10月29日)

 

変更年月日

 

 

 

名称

 

  佐喜浜躍動天然杉郷土の森

 

面          積

 

18.29ha(に小班18.29ha)

 

 

位置

 

 

 

    高知県室戸市佐喜浜町段ノ谷山国有林1162林班に小班 

 

 

目的

      

 

  

歴史的風土や学術的意味から地域にとって貴重なものとなっているスギ大径木群を地域の象徴として保全しつつ、自然とのふれあいの場、保健・文化・教育活動の場として整備することにより、地域の活性化と振興に資することを目的とする。 

 

 

 

 

 

概況

 

 

 

 

 

安芸森林管理署管内の段ノ谷山国有林1162林班に小班は、高知県東部の室戸市最北部に位置し、その尾根沿いは、奈良時代に整備され、江戸時代には参勤交代に使われた野根山街道があり、近くには、岩佐の関所跡や大正6年から昭和39年まで復旧の治山工事が行われた大規模な崩壊地「加奈木のつえ」が見られる。
この郷土の森に指定する森林は、野根山街道の南面に位置し、標高550~900m付近に分布する天然生林である。斜面上部・中部ではウロジロガシ、アカガシが多いカシ林、下部ではツブラジイ、スダジイが多いシイ林が分布している。これらは、標高差によるシイ林からからカシ林への移行帯と考えられる。この常緑広葉樹林に胸高直径150~200cm前後の天然スギが混生している。常緑広葉樹の中にあって天然スギがあるという独特の景観と合わせ、今後どのような構成種に推移していくかという点からも貴重な森林である。また、林内には高知県レッドデータブックに記載されているヒロハノミミズバイが生育しているほか、寄生植物のツチトリモチがみられる。
さらに、このエリアは、平成23年度室戸市全体が世界ジオパークとして認定されたことにより、「大地と生態系と人とのつながりが見られる場所」としても注目されている。

(水土保全林水源かん養タイプ、水源かん養保安林)

 

 

 

 

 

取り扱い方針

 

 

 

 

 

 

施業の実施については「佐喜浜躍動天然杉郷土の森保護、管理及び利用に関する計画」に基づき取り扱うこととする。
ただし、枯損木等で風致維持上支障となる立木や植生遷移の観点からみて現況景観を損なうおそれのあるものについて、法令等の規定に基づく適正な処置は行う。
その他、公益上の理由により必要な伐採、その他法令等の規定に基づき行う伐採等は行う。

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