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更新日:25年3月18日
コウモリが生息するためには、飛翔昆虫の種や数が豊富な環境が必要です。また樹洞に生息するコウモリは大径木が必要であり、コウモリの種や数は森林の豊かさを見る指標の一つになります。 コウモリを同定するためには、直接捕獲し、体の特徴や体重、各部の長さ等を測定する必要があります。四国森林管理局ではハープトラップによる調査や枯葉トラップ、かすみ網による調査を行っています。 |
ハープトラップとは、四角いフレームの中に細い縦糸が無数に張ってあり、この部分にコウモリがぶつかると糸に引っかかり下の捕獲袋へ落下します。捕獲袋には返しが付いており、コウモリが逃げ出せない仕組みになっています。
捕獲したコウモリ。捕獲後はコウモリが衰弱しないよう速やかに同定し、放獣します。
枯葉トラップは、アカメガシワやタケニグサ等の大きな葉を数枚束ね、てるてる坊主のように木につるしたものです。中で休憩しているコウモリを捕獲し、同定します。
トラップ写真(四国自然史科学研究センター提供)の真ん中に茶色く見えるのが休憩中のコウモリです。
捕獲したコテングコウモリ。主にこの種が捕獲できます。
かすみ網をコウモリの通り道へ設置し、直接捕獲します。コウモリがひっかかると歯で食い破るため常時監視しながら調査します。
四国地域の国有林内における翼種目生息確認調査(PDF:1,305KB)
注)四国自然史科学研究センターとの共同調査です。(シラサ峠と天狗高原での調査は、四国自然史科学研究センターの自主研究です)