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四国森林管理局

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    令和7年度 第3回国有林モニター現地説明会を開催


     林野庁では、幅広い国民の皆様に国有林についての理解を深めていただくとともに、意見交換など対話型の取組を通じてご意見やご要望をいただき、それらを国有林の管理経営に役立てることにより、開かれた「国民の森林(もり)」にふさわしい管理経営を行っていくことを目的として、「国有林モニター制度」を設けています。
     四国森林管理局では、令和6~7年度の2年間を任期とする国有林モニターを34名の方に依頼しています。
     6月7日(土曜日)、高知県香美市において、第3回国有林モニター現地検討会を開催し、四国各地から参加いただいた13名の国有林モニターの皆様に木材の生産事業についてご説明するとともに、現地をご覧いただきました。

    1. 木材の生産事業についての座学

     初めに、高知中部森林管理署において、企画調整課より国有林モニターにおける木材生産事業の座学を行いました。
     ここでは、人工林資源が利用期を迎えていることや間伐の必要性、木材の搬出方法、国有林における施業の制限などについて説明しました。
    座学の様子
       座学の様子

    2.木材の生産現場の見学

     次に、高知県香美市の猪野々山国有林9林班において、列状間伐の現場を見学しました。
    当該現場は集材機(架線)による集材を実施しており、大きな木がワイヤーで吊り上げられて移動する様子を見た参加者からは驚きの声が上がり、「架線集材は初めて見たが面白い。」といった感想のほか、「どのくらいの重さを吊り上げることができるのか。」、「架線の技術はどのくらいの期間で習得できるのか。」、「集材機の動力は。」など多くの質問がありました。これらの質問については、署の職員だけでなく、同席いただいた当該現場の請負事業体からも発言いただき、「2t程度まで吊り上げ可能だが、安全を考慮し、作業は1t(3~5本)で実施している。」、「10年~15年。架線を張る作業は毎日するわけではなく、山の地形に合わせて毎回設備も違うため、時間がかかる。」、「ディーゼルエンジンで軽油を使用している。」など回答があり、活発な質疑が行われました。

    架線集材の見学 列状間伐施業地を一望
    架線集材の見学 列状間伐施業地を一望

     また、プロセッサ(高性能林業機械)による造材の様子も見学いただき、参加者からは「機械化が進んでいて驚いた。」、「木材が規定の長さに切断されていく様子が面白かった。」といった感想がありました。

    プロセッサによる造材の様子の見学
    プロセッサによる造材の様子の見学

    3.現地説明会を通してのまとめ

     現地説明会全体を通して、「架線集材はなかなか見られないため、貴重な経験となった。」、「素材生産事業についてよくわかった。」、「(局・署からの説明だけでなく)現地で林業に従事している方からの説明も聞けたことが有意義だった。」といった感想をいただきました。
     引き続き、モニターの皆様からいただいたご意見等を踏まえ、国有林の適切な管理経営を行い、多くの国民の皆様に国有林野事業への理解を深めていただけるよう努めてまいります。

    集合写真
    集合写真

    当日の架線集材の様子を動画にまとめておりますので、よろしければご覧ください。
    https://www.youtube.com/watch?v=hazBEOKomqY

    お問合せ先

    総務企画部 企画調整課 林政推進係

    ダイヤルイン:088-821-2160