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四国森林管理局

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    令和5年度 第4回国有林モニター現地説明会を開催

       四国森林管理局では、国民の意見、要望等を聴取し、国有林野の管理経営に役立てることを目的として、国有林モニター制度を設けており、令和4~5年度の2年間を任期とする国有林モニターを27名の方に依頼しています。
       11月14日(火曜日)、高知県須崎市及び幡多郡黒潮町において、「素材生産事業」について理解を深めていただくため、第4回国有林モニター現地説明会を開催し、四国各地から10名の国有林モニターに御参加いただきました。

    1. 素材生産事業の座学

       午前中は、「須崎市 上分公民館」において、中村林政推進係から「素材生産事業」について座学を行いました。まず、間伐の定義とその効果について、「間伐とは、森林の成長に応じて樹木の一部を伐採し、過密となった林内密度を調整する作業であり、材木の成長だけでなく、下層植生の繁茂に伴う水源涵養機能の向上、根系の発達による土砂流出抑制効果の増大といった公益的機能を向上させる効果がある」旨の説明を行った後、「樹木を伐採して、丸太に加工し、山林から木材市場等に運搬して集積する」という素材生産事業の概要、路網による効率的な森林整備、ICTを活用した森林資源量調査等について説明を行い、質疑応答を行いました。
       参加者からは、「伐採の基準について理解することができた」、「国有林において、列状間伐やICTなど安全性や効率を高める取組が試験的に導入されていることを知ることができた」といった感想をいただきました


    須崎市 上分公民館で座学

    2. 保育間伐(活用型)の現場を見学

       午後は「大峠東山214林班(幡多郡黒潮町川奥)」に移動して、保育間伐(活用型)の現場作業を見学しました。当地は、植栽列や斜面方向等に沿って直線的に伐採する「列状間伐」という方法で森林整備を行っており、区域全域に森林作業道を作設し、材木の搬出を行っています。当日は請負事業体である(株)清水林業の方々にも御参加いただきました。
       先ず、四万十森林管理署の坂本次長から四万十森林管理署の管内概要及び重点施策について説明を行った後、窪川森林事務所の中川地域統括森林官から、当地の事業概要について説明を行いました。
       続いて、(株)清水林業社員によるチェーンソー伐倒を見学しました。樹高約30mにも及ぶ大木の伐倒は迫力満点であり、それを慣れた手付きでこなしていく様子に、参加者からは関心の声が上がっていました。
       その後、松尾企画調整課長から、レーザースキャナにより屋外の空間情報を3次元データとして取得し、得られた3次元データを専用ソフトウェアで自動的に解析・変換・集計する「OWL」及び「mapry」の説明を行った後、高性能林業機械(プロセッサ)による造材を見学しました。何本もの木材を瞬く間に丸太へ加工していく様子に参加者からは驚きの声が上がったとともに、林業において機械化が進んでいることを知っていただくことが出来ました。
       最後に、四万十森林管理署職員及び(株)清水林業社員との質疑応答を行いました。(株)清水林業の社員には若い方も多く、参加者からは、「新しい技術に加え、若い人材が育っており、明るい気持ちになった。林業の将来が楽しみ」、「林業が地域の雇用に貢献していることが分かった」といった声をいただきました

     
    チェーンソーによる伐倒を見学 プロセッサによる造材を見学


     
    OWLおよびmapryについて解説
    四万十署職員および(株)清水林業社員との質疑応答

    3. まとめ   

       現地説明会全体を通して、「機械化は進んでいるものの危険を伴う作業であることがわかり、林業の大変さが実感できた」、「列状間伐が安全にも資することが分かった」、「OWLやmapry等のICTの利活用に期待している」といった感想をいただきました
       今後もモニターの皆様からいただいた御意見等を参考としつつ、適切な管理経営を行い、多くの国民の皆様に国有林野事業への理解を深めていただけるよう努めてまいります。

     
    プロセッサの前で集合写真

    お問合せ先

    総務企画部 企画調整課 林政推進係

    ダイヤルイン:088-821-2160