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四国森林管理局

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    令和5年度 第3回国有林モニター現地説明会を開催

       林野庁では、幅広い国民の皆様に国有林についての理解を深めていただくとともに、意見交換など対話型の取組を通じてご意見やご要望をいただき、これを国有林の管理経営に役立てることにより、開かれた「国民の森林(もり)」にふさわしい管理経営を行っていくことを目的として、「国有林モニター制度」を設けています。
       四国森林管理局では、国民の意見、要望等を聴取し、国有林野の管理経営に役立てることを目的として、国有林モニター制度を設けており、令和4~5年度の2年間を任期とする国有林モニターを27名の方に依頼しています。
       6月13日(火曜日)、高知県いの町において、第3回国有林モニター現地説明会を開催し、「造林事業」、「獣害対策事業」及び「ICT活用」について、四国各地から御参加いただいた12名の国有林モニターに説明を行いました。

    1. 再造林対策等の座学   

       午前中は、「いの町 清水公民館」において、再造林の重要性や獣害対策の座学を行いました
       冒頭、松尾企画調整課長から、再造林の重要性について、「国内の人工林資源は利用期を迎えており、資源の循環利用と森林の持つ多面的機能の発揮に向け、人工林の再造林を推進していく必要」旨の説明を行いました。続いて、福山林政推進係長から、再造林の現状と課題、「新しい林業」の実現に向けた取組や造林事業について、「育林従事者の不足、造林にかかるコスト負担、獣害の増加により再造林が進んでおらず、再造林の低コスト化・省力化及び獣害対策の推進が必要」、「伐採と造林の一貫性作業システムの導入、大苗の導入、冬下刈りや下刈り回数の削減」といった説明を行った後、中村林政推進係から、シカ被害を中心とした獣害対策事業について、被害の現状と防護及び捕獲に関する取組について説明を行い、質疑応答を行いました。
       参加者からは、「様々な対策を重ねていくことで、日本の森林を守っていく力になることを理解できた」、「裸苗からコンテナ苗への移行の考え方がよく分かった」等の感想をいただきました

     
    いの町清水公民館で座学

    2. 「集約化試験団地」現地説明会   

       午後は「葛篭谷黒滝山(つづらたにくろたきやま)231林班」に移動して、「早生樹の造林技術の確立」、「地拵省略による苗木の成長比較」、「大苗と施肥を使用した低コスト造林」等の取組の説明を行いました。当地は四国の中心的位置にあり、造林に関する各種技術課題の一部について、1箇所のフィールドに集約することで、効率的な実証作業および現地検討会開催等による情報共有が可能な「見える化した試験地」として令和2年度に設定されています。
       冒頭、渡辺森林技術・支援センター所長が、シカ用小型囲いわな「こじゃんと1号」、各種くくりわなの説明を行いました。組み立てから設置、捕獲に至るまでの実演に、参加者も興味津々な様子でした。
       続いて、森林技術・支援センター職員の案内のもと集約化試験地の見学を行いました。まず、当試験地の概要について説明した後、「5種類の単木保護資材の比較試験」について、効果的な選定・設置に向けた設置功程、成長量等の検証について説明しました。実物を交えながら各資材の特長等を捉えた説明に、参加者からは「自分の果樹園でも使ってみたい」との声も上がりました。
       その後は、「早生樹の造林技術の確立」、「地拵省略における苗木の成長量と下刈功程の比較」及び「大苗と施肥を使用した低コスト造林」の試験区を見学した後、ドローンにて試験地上部に位置する獣害防護柵の試験区を空撮し、鮮明な映像に参加者からは感心の声が上がっていました。

       
    小型囲いわな「こじゃんと1号」の見学 単木保護具の見学

       
    早生樹「コウヨウザン」の見学
    「大苗と施肥を使用した低コスト造林」の試験区を見学 

    3. まとめ   

       現地説明会全体を通して、「森林を守るための取組が具体的に理解でき、とても有意義だった」、「造林作業の大変さ、難しさを知ることができた」、「普段は行くことのできない場所で専門の方に説明してもらった。また、道中でも質問に丁寧に答えてもらったので大変満足度の高い説明会だった」といった感想をいただきました
       引き続き、モニターの皆様からいただいた御意見等を参考に、国有林の適切な管理経営を行い、多くの国民の皆様に国有林野事業への理解を深めていただけるよう努めてまいります。

     
    ドローンで集合写真


    集約化試験団地における取組については、森林・技術支援センターHPおよびグリーン四国6月号に詳細を掲載していますので、
        よろしければご覧下さい
    ▶ 森林・技術支援センターHP
      https://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/gijutu_c/index.html

    ▶ グリーン四国2023年6月号「集約化試験団地の試験結果中間とりまとめ報告」
      グリーン四国6月号
       ※クリックすると自動的にダウンロードが開始されます

    お問合せ先

    総務企画部 企画調整課 林政推進係

    ダイヤルイン:088-821-2160