稲叢山ハイキングガイド
稲叢山について
嶺北森林管理署管内の稲叢山(1,506m)についてご紹介します。
稲叢山は土佐町といの町(旧本川村)の境にあり、山麓には四国電力の揚水発電用ダムである稲村ダムが水をたたえています。
アケボノツツジやシャクナゲが咲き誇る登山道や、一枚岩からなる山頂からの四国山地や浦戸湾の眺望など、数多くの見どころのある山として知られています。
山の名前の由来は、頂上付近が稲に似た叢(くさむら)に覆われていたからと言われています。
アクセス
- 「四国百名山」や「新日本百名山」の一峰として年間を通じてにぎわう人気スポットであり、ファミリーハイキングも可能な山です。
- 日帰り登山として様々なルートがあり、主な登山ルートは、稲村ダム湖畔の登山口から林道を通過して向かうルートや、稲村山トンネル南口の登山口から向かうルートが挙げられます。体力や予定時間を考慮し、それぞれのレベルに合った登山を楽しんでください。また、ルートによって駐車場が異なりますのでご確認ください。
稲村ダム湖畔の登山口稲村トンネル登山口
稲村トンネル登山口
高知県地域観光課作成の「えい山歩記」でもコースや見どころなどが紹介されています。 - トイレは稲村ダム管理施設周辺(男女別水洗)をご利用ください。※登山道上にはトイレはありません。ご注意ください。
- 令和6年8月時点の情報であり、登山道の通行状況の変化等が考えられますので、最新情報やより詳しい登山コース、コースタイムについては関係機関や登山サイト等で事前にご確認ください
概要
地理的・地形的特徴 |
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歴史的・文化的特徴 |
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植生・野生動物 |
登山レポート
令和6年8月8日に行った登山の様子をお伝えします。左から右へ順に紹介していきます。
今回は稲村ダム登山口から伝説の洞窟を辿り山頂へ登頂し、その後は山頂小路ルートから下山しました。地図の青線上を反時計まわりで一周する行程です。 | (1)ダム湖沿いの林道から分かれる登山道への分岐点です。分かれ道など所々に大きな標識があり、安心して歩くことができました。 | (2)しばらくは渓流沿いの登山道を進んでいきます。様々な植物や川のせせらぎ、泳ぎ回る小魚が楽しませてくれます。 |
(3)しばらく歩くと登山道に覆いかぶさるような岩が現れます。まるで岩が転がるのを防いでくれているように無数の木の棒が立てかけられています。 | (4)標高1300m付近で大きな岸壁が現れました。ここで一休みしました。 | 岸壁に沿って斜面をトラバースする道が続きます。木の種類も広葉樹から針葉樹のヒノキに変わりました。根っこにつまずかないよう足元にご注意! |
(5)視界が開け、オーバーハングした岩壁が続いています。「伝説の洞窟」と書かれた看板がありますが、洞窟とは少し違うような...? それでも、大迫力の自然の造形には驚きです。 |
来た道を少し戻ると上へと続く鎖が。足元に注意し慎重に上に登ります。 | 鎖を登り、踏み跡を辿ると大きな洞窟が現れました。かつて平家の落武者が身を隠したという伝説があり、歴史のロマンに思いをはせることができます。 |
洞窟通過後からしばらく急な登り坂になり、鎖場も出てきます。自分のペースでゆっくりと休みながら歩みを進めてください。 | (6)標高1350m付近で岩から景色を一望できます。ここまで来ると急坂も落ち着いてきます。 | (7)徐々に森が変化し、モミ類やヒノキなどの巨木が姿を現します。花や景色はもちろんのこと、樹木の変化もお楽しみください。 |
(8)山頂に到着しました。標高1506.3mの稲叢山の山頂です。登山口から350mほど標高が上がったので、気温も涼しく、心地の良い風も吹いており、ゆっくりとお昼ご飯をいただきました。 | 稲村ダムとは尾根をまたいだ反対側である吉野川や周辺の山を望むことができました。川沿いの道路や町も見え、高度感の迫力があります。 | 帰りは山頂小路から下山しました。1時間少々で下山できましたが、斜面が急で注意が必要です。こちらの道から登るのはさらに頑張りがいがありそうです。 |
周辺の見どころについて
稲叢山遅咲きの桜 | 瀬戸川渓谷のアケボノツツジ | アメガエリの滝 |
稲村ダムを建造する際の採石場跡地に植樹された桜並木で、標高が高いため、4月中旬ごろにほかの桜より遅れて花を咲かせます。 様々な種類の桜が植えられているため、花の形や色を見比べながら鑑賞できるのも魅力となっています。 |
稲村ダムから瀬戸川渓谷へと、8km・30分ほど車を走らせると見事なアケボノツツジがあります。 4月中旬の開花時期には緑の中から浮かび上がるようにコントラストが美しいピンク色の花を咲かせます。道路沿いの看板が目印です。 |
アメゴという渓流魚もこの滝は泳いで登れないことから、このように呼ばれています。(アメゴ返り⇒アメガエリ) 落差30mの二段の滝です。 |
アメガエリの滝360°写真
登山シーズン
- 春から秋まで山野草や花の開花、紅葉等を楽しめます。
- 冬には霧氷や結氷も見られますが、道路の除雪等は期待できず、路面の凍結も発生します。ご注意ください。
ご利用上の注意事項
- ゴミ等については各自でお持ち帰り願います。
- たき火等は厳禁です。
- 動植物の捕獲、伐採、採取は禁止します。
- 一部沢を横切ったり接近するルートがあります。雨が降り始めたら渓流などの水量や状況にご注意ください。
- 公衆電話はありません。また、携帯電話の電波は場所により通じますが、天候や契約会社ごとのサービス状況によって変化しますのでご注意ください。
- 登山届の提出、また登山計画の伝達や共有をご家族等の周りの人へお願いいたします。
お問合せ先
嶺北森林管理署所在地:高知県長岡郡本山町本山850
TEL:0887-76-2110
メールアドレス:shikoku_reihoku*maff.go.jp(セキュリティ対策で@を*に置き換えています)