このページの本文へ移動

四国森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    点状複層林の現状と課題

    四国森林管理局管内の複層林

       四国森林管理局では、水源涵養機能の高度発揮のために、昭和40年代後半から複層林を造成に取り組んできました。管内には約2,000ヘクタールの育成複層林があり、そのうち約7割(約1,200ヘクタール)が、スギ・ヒノキ単層林を伐採率50%程度で抜き伐りした跡に下木を植栽した点状複層林です。

    点状複層林とは
    点状複層林とは

    複層林種ごとの割合
    複層林毎の面積分布

    点状複層林の現状と課題

       点状複層林は、平成初期を中心に造成され、現在まで20~30年が経過しています。上木伐採と下木の光環境改善が必要な時期に至っていますが、上木伐採時に下木が損傷するため、上木の間伐等の施業はこれまでほとんど行われていません。また、上木伐採・搬出に伴う下木の損傷具合や、長年被圧下にあった下木の今後の成長具合等は明らかになっていないのが現状です。

    点状複層林を活用した植栽によらない森林づくり

       四国森林管理局においては、針広混交林等の多様な森林づくりがなかなか進まないという課題もあります。四国の国有林の約9割が保安林に指定されており、人工林主伐後の植栽義務をはじめ、択伐や間伐における伐採率の上限、間伐後の樹冠疎密度の回復など様々な制約があります。そのような中、点状複層林の上木伐採後に下木が残る場合には、伐採列の幅を広くとることができ、広葉樹の侵入・定着促進を図り、植栽によらない森林づくりも実現できるのではないかと考えています。

    課題

    対策

    お問合せ先

    計画保全部 計画課

    ダイヤルイン:088-821-2100
    FAX番号:088-821-2255