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四国森林管理局

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    嶺北森林管理署管内で「天然力を活用した施業に係る現地勉強会」を開催しました

    平成30年12月11日
    計画保全部  計画課

     

    1.    平成30年10月31日、計画課では、嶺北森林管理署吾北森林事務所管内の奥南川山国有林において、局・各署(所)職員、森林総合研究所四国支所、高知県森林技術センター、いの町を含め39名が参加して、「天然力を活用した施業に係る現地勉強会」を開催しました。


    2.    現地勉強会を実施した林分では、ヒノキの天然下種更新による複層林を目指して、平成5~6年に帯状伐採し、平成12年に天然更新完了しており、帯状伐採の前には間伐を行っています。

    3.    現地勉強会の開催に当たり、予め、森林総合研究所四国支所からご指導頂き、代表的な植生調査法であるベルトトランセクト法により、植生調査を行いました。現地勉強会では、ベルトトランセクト法の紹介、当該調査結果と天然更新完了時の調査結果との比較、現地確認等を行い、その後、参加者全員で意見交換を行いました。

    4.    意見交換では、参加者から、「平成12年度当時、ヒノキの天然稚幼樹が多く発生したのは、帯状伐採の前に間伐(予備伐)を行い、明るくなったところにヒノキの天然稚幼樹が発生し、その後、帯状伐採したことでヒノキがうまく育ったということが大きいのではないか。」、「ヒノキの天然稚幼樹が残るのは、地形の要因が大きく、緩い斜面の尾根がかったところで種や稚幼樹が残りやすい。」、「枝を地表面にばらまく、または木を横に置くことにより土壌の移動が押さえられると、ヒノキの天然稚幼樹が生き残る可能性がある。」、「広葉樹の樹種同定ができる人材の育成が必要である。」といった意見が出されました。 




      【プロット調査箇所(ヒノキ天然更新)】              【ベルトトランセクト調査箇所(写真左側ピンクテープがライン)】
            

    お問合せ先

    計画保全部 計画課

    担当者:冨田
    ダイヤルイン:088-821-2100
    FAX番号:088-821-2255