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四国森林管理局

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    土佐矢筈山(とさやはずやま)風景林

    概要

    土佐矢筈山風景林は、高知県香美市大栃と徳島県三好市東祖谷をまたいで、東南の矢筈峠(笹峠)から土佐矢筈山(1,607m)を経て、西の小檜曽山(こびそやま)(1,525m)に連なる山域にあって、その面積は約324haです。
    土佐矢筈山は、一般的な地図には山名が表示されていませんが、山頂からは東に綱附森(1,643m)や天狗塚(1,812m)、北に寒峰(かんぽう)(1,605m)などの祖谷山系、 南に高板山(こうのいたさん)(1,427m)や奥物部渓谷を隔てて高知県の奥山を見ることができる眺望の良い山として登山者に知られています。
    周辺の植生は、人工林の上部では、部分的にモミなどを交えたブナ・ミズナラ林が広がっていますが、標高が高くなると徐々に風衝低木林となり、山頂や尾根はササやススキの草原となっています。春から夏にかけては、草原の中に点在するミツバツツジやコメツツジなどの花が美しいことでも知られています。
    また、土佐矢筈山の南東斜面には、珍しくハリモミ(バラモミ)の群落があります。
    登山の起点となるのは矢筈峠で、大栃から県道49号線と林道を経由すれば到達できますが、徳島県側の林道は悪路で、走行には注意を要します。また、小檜曽山の北に位置する国道439号線の京柱峠から南下することもでき、峠の間を縦走することも可能です。(現在は、笹谷林道20支線が通行止めとなっていますので林道をご利用の場合は、お手数をお掛けしますが、下欄の問い合わせ先で、お確かめの上ご利用下さい。)
    レクリエーションの森の関連施設として、矢筈峠付近には案内標識や駐車場、トイレなどが整備されています。



    西の小檜曽山(こびそやま)(1,525m)から見た土佐矢筈山(とさやはずやま)(1,607m)。ササ原に包まれた優しげな山容をしています。


    東の土佐矢筈山から見た西の小檜曽山方向。ミツバツツジの花が目にも鮮やかです。


    北東には、三角錐のような天狗塚(1,812m、右側)と、手前に続く牛の背と呼ばれる草原が見えます。


    土佐矢筈山(1,607m)山頂。ツツジに囲まれており、開花期は雲上の花畑のようです。


    小檜曽山(1,525m)山頂。風を受ける南側はササ原となっていますが、風下は低木林となっています。


    中腹にはウラジロモミや、珍しいハリモミ(バラモミ)の群落があります。


    低木林の中で咲いているヤマボウシの花。白く見えるのは総苞片で、本当の花は中心にあります。


    起点となる矢筈峠の登山口。矢筈峠には、笹峠やアリラン峠という別名もあります。


    京柱峠の南にある小檜曽山ノ登山口。矢筈峠との間を縦走することもできます。

    アクセス

    現地の地図をご覧になるにはここをクリックしてください。

     *徳島市方面から

    京柱峠から林道京柱線、笹谷林道20支線(現在通行止め)、祖谷山林道笹谷線(いずれもダート)を経由して矢筈峠へ。
    又は、国道439号線京柱峠登山口から小檜曽山経由。 

    *高知市方面から

    国道195号線を北上し、大栃から県道49号線を笹谷渓谷沿いに北上し、林道笹・笹上線(全線舗装)を経由して矢筈峠へ。
    又は、国道439号線京柱峠登山口から小檜曽山経由。