野根山街道風景林
概要
野根山街道風景林は、奈半利町米ヶ岡地区を発し、北川村から東洋町の野根に通じる国道493号線の四郎ヶ野峠を結ぶ旧街道(歩道)沿いの帯状の区域(一部民有地のため分断されている。)で、標高は440mから1,083m(装束森)に及んでいる。
林相は、若齢~約150年生のスギ、ヒノキの人工林が126ha、樹齢50~約200年生のスギ、ヒノキ、アカマツ、モミ、ツガ、カシ、シイ、ミズメ等の天然林57haで延長約20kmに及ぶ区域のため幼齢から老齢にわたる人工林あり天然林ありと変化に富んだ林相を呈している。
本風景林の特色は、稜線部を通過する旧街道「野根山街道」である。この街道は往時の宿場町、奈半利町を起点とし、北川村、室戸市、東洋町のそれぞれの境界を経て東洋町野根に至る延べ35kmに及ぶ、尾根づたいの山道である。
この街道の起源は、古く養老2年(西暦718年)頃から断崖の多い海岸周りの地形を避け、阿波と土佐の通行路として利用されてきたといわれている。1200余年の昔からなだらかな野根山連山の山稜を開け、中央を結ぶ重要な幹線の役割を果たしてきたものである。
標高900mの山嶺に苔むした石畳を踏みしめ参勤交代の大名行列や流人の心情に思いをはせつつ素朴な山道の散策と装束展望台から見る茫洋と雲霞にかすむ太平洋の眺望景観が素晴らしい。
なお、街道風景林内の主要な地名を挙げると次の通りで、それぞれの史実や伝説を有している。
六部様、笑い栂(枯死)、旧藩林、三里塚、宿屋杉(枯れ株)、装束峠、お産杉、かなぎの崩へ、岩佐の関所跡、地蔵峠
風景

熊笹峠周辺

旧藩林周辺

岩佐の関所跡

宿屋スギ

旧藩林

装束峠展望台からの遠望

段登山口からの天然杉群(仁王スギ)




