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「岳人の森」の上方から見た雲早山(1,496m)。 中腹が神山町側の国道193号線、左の渓谷が神通谷川です。 |
雲早風景林は、吉野川と那賀川を隔てる山地の中央部に位置し、南端の雲早山(1,496m)と周辺の尾根、
雲早山から北に流れる神通谷(じんつうだに)川流域に位置し、その面積は約104haです。
この風景林の西側を、国道193号線が南北に貫通し、雲早トンネルの南側には、日本一の延長(87.7km)
を誇る剣山スーパー林道が東西に走っており、これらの道路からの眺望が特に優れています。
雲早山は、地理的要因から山頂付近に雲がかかることが多く、昔から雨乞いの神としてあがめられてきました。
現在では、剣山スーパー林道から気軽に登ることができる山としても知られています。また、神通谷川にかかる
神通滝は、岸壁から約30mの落差で流れ下っており、名瀑として知られています。このため、この付近を含めて、
中部山渓県立自然公園にも指定されています。
植生は、麓のシイ・カシ群落から、標高が高くなるとブナ・ミズナラ群落に移行し、尾根付近は風衝低木林と
なっています。また、尾根筋にはシャクナゲやツツジ類、カタクリなどの花が多いことでも知られています。ただし、
平成22年には、標高1,000m付近で大規模な雨氷被害で倒木や枝の折損が発生し、現在はひこばえなどが再生中です。
雲早山登山の起点となる雲早トンネルの神山町側には、シャクナゲなどの植物園「岳人の森」があります。また、
剣山スーパー林道を西に進めば、那賀町の「ファガスの森」がありますが、剣山スーパー林道は冬期閉鎖となります。
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東の国有林境から見た雲早山(1,496m)。 春の芽吹きが、目にも柔らかです。 |
雲早山(1,496m)の山頂。 小さな雲早神社の社があり、山頂からは徳島平野や 紀伊水道まで遠望することができます。 |
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雲早トンネル南側の剣山スーパー林道との分岐で、ここが雲早山 登山の起点となります。 |
剣山スーパー林道沿いの雲早山登山口。 雲早神社の鳥居が登山者を迎えてくれます。 |
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雲早山の北に位置する神通滝は名瀑として知られていますが、厳冬期 には見事な氷瀑となります。 |
雲早山は独立峰なので、晩秋から初春にかけて、このような 見事な樹氷を見ることができます。 |
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シャクナゲ尾根という地名がつくほど、シャクナゲが多く、県下でも いち早くピンクの豪華な花を咲かせます。 |
雲早山の周辺の林床には、カタクリが自生していて、春には 愛らしい花を見せてくれます。 |
*徳島市内から
国道438号線で神山町まで。国道193号線合流を南方向に進み、
更に県道253号線を経由し、現地に至る。
*高知市内から
国道195号線を徳島県那珂町まで。国道193号線合流を北
(神山町)方向に進み、県道253号線を経由、現地に至る。
徳島森林管理署
ダイヤルイン:088-637-1230
FAX:088-666-1818