木材をつくる・つかう
木材は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を固定する再生可能な素材で、加工に要するエネルギーも少なく、健康に優しいエコマテリアルです。四国森林管理局では、森林生態系の恵みであるこうした木材を計画的に供給し、民有林と一体となった産地化・銘柄化の形成等を図っています。併せて、国産材の利用拡大と間伐材の有効利用を積極的に推進しています。
良質な木材の生産
間伐等を適切に行い、良質な木材をつくります。
高密度作業路網を活用した間伐の推進(安芸森林管理署)
国有林のヒノキ材(安芸森林管理署)
幡多ヒノキ材の特徴
木肌が淡紅色で美しく、油脂分を多く含んでいるため、色つやも良く丈夫で腐りにくい特質を持っています。
ヤナセスギ材の特徴
木材の色彩が豊富であり、変化に富んだ杢目が見られます。
文化財資源備蓄林
文化財などの木造建築物や伝統的建築様式の伝承等に必要な木材を供給するために設定した森林です。
文化財資源備蓄林(安芸森林管理署)
木材を利用した事務所
四万十森林管理署藤の川森林事務所庁舎
安芸森林管理署庁舎
間伐材の利用
四国森林管理局と大手住宅メーカー及び地域の事業体との間で協定を結び、国有林間伐材を5年間にわたり安定的に供給することにしました。
また、治山工事や林道工事にも間伐材の利用を促進しています。
木製ブロック積工への間伐材の利用
(高知中部森林管理署)
特殊資材の供給
京都西本願寺(世界遺産)の修復用に天然ヒノキ等を母屋桁用曲材として供給しました。
京都西本願寺の修復用資材
(出材:安芸、嶺北の両森林管理署)