ニホンジカ被害対策
高知発「こじゃんと1号」(ニホンジカ捕獲用小型囲いわな)
四国森林管理局森林技術・支援センターは、深刻化するニホンジカによる森林被害に対応するため、平成22年度から囲いわなの開発・改良を進め、安価で使い安く組立が容易なニホンジカ捕獲用小型囲いわな「こじゃんと1号」を開発しました。併せて、「小型囲いわなによるニホンジカ捕獲マニュアル」を作成し、わなの設置やシカの捕獲等の技術支援を行っています。令和4年3月末現在で四国、東北、関東、近畿、中国に、341基が導入(1号及び2号)され、四国内においては、徳島県(9基)、香川県(8基)、愛媛県(44基)、高知県(188基)を森林管理署、森林組合、猟友会等に導入しており、四国森林管理局管内において約1,600頭のニホンジカが捕獲されています。現在「こじゃんと1号」の販売行っていませんが設計図を作成していますので、ご希望の方は四国森林管理局森林技術・支援センター(0888212250)までお問い合わせください。
また、更なる普及を図るべく、様々なイベント等へ積極的に参加しPRに努めるとともに、森林技術・支援センターと地元の森林管理署が、現地での捕獲、設置等の技術支援を行っています。
四国の東部・西南部では、シカによる苗木や成木樹皮の食害などの被害が深刻化しています。このため、四国森林管理局では、県、市町村、猟友会と連携し、「シカ被害対策及びジビエ活用推進協定」、「地元自治体や猟友会とシカ被害対策協定を締結しわなの貸出し(無償)、国有林の入林手続きの簡素化、捕獲等の技術支援」、「L字張りシカ防護ネットや生分解性シートを使った苗木保護機材の開発・普及」などの取組を推進しています。今後も、県、市町村、猟友会と連携し、シカ森林被害対策を積極的に推進してまいります。
「こじゃんと1号」の特徴
(1)軽量:約60kgで組立て後に軽トラに積載可能
(2)組立・解体が容易:2人で5分程度
(3)農林業者は捕獲許可が不要:天上部が2分の1以上解放されているため「囲いわな」に該当し、農林業者が被害防止のために自らの事業地に設置する場合は一定の条件の下で捕獲許可が不要
(4)錯誤捕獲を防止:天上部が解放されているため、万一クマを捕獲しても逃亡できる
(5)止め刺しが容易:天上部から容易にニホンジカを捕捉し、止め刺しすることができる
「こじゃんと1号」の設置状況等
四国中央市雄ジカ捕獲 | 鬼北町猟友会講習 |
参考
資料1 「こじゃんと1号」(ニホンジカ捕獲用小型囲いわな)の紹介(PDF : 1,301KB)
資料2「こじゃんと1号・2号」によるニホンジカ捕獲マニュアル令和6年12月改訂(PDF : 2,284KB)
資料3 「こじゃんと1号・2号」組み立てマニュアル(PDF : 2,777KB)(令和2年1月改訂)
資料4 高知発「こじゃんと1号」のDVDを作成、「森林・林業・環境機械展示実演会 in 東京」で展示します~高知発のシカ用小型囲いわなが東北・関東地方に進出~ (平成30年11月12日)
ニホンジカ被害対策関連資料
シカ被害対策の取組(令和5年4月)(PDF : 3,390KB)
猟友会・市町村・森林管理署の協定締結によるシカ被害対策の推進
四国森林管理局では、猟友会・市町村・森林管理署が協定を締結し、1 囲いわなの無償貸与、2 国有林入林手続の簡素化、3 国有林林道ゲートの鍵の貸与、4 捕獲技術支援等により、民有林と国有林が一体となった取組を推進しています。
猟友会・市町村・森林管理署によるシカ被害対策連携協定(標準例)
ICTを活用したシカ被害対策の推進
ICTを活用したシカ捕獲通知システムの開発・実証の成果について (平成30年12月19日)