「集約化試験団地の試験結果中間とりまとめ報告」現地検討会を開催しました
掲載日:令和5年5月18日 四国森林管理局 森林技術・支援センター |
1 開催日時・場所・参加者
- 開催日時:令和5年5月16日(火曜日)
- 開催日時:嶺北森林管理署管内葛篭谷黒滝山国有林231林班ろ林小班
- 参加者:徳島県、高知県、香美市、森林組合(高知中央・幡東・梼原)、高知県種苗緑化協同組合、森林総合研究所四国支所、四国森林管理局、嶺北森林管理署、総勢45名
2 目的
各種試験の効率的な実施及び試験成果の円滑な普及に取り組むため設置した「集約化試験団地」について、設置後2年を経過した集約化試験団地の状況について、調査データと現地を確認しながら期待される成果や課題等について意見交換を行うことを目的に開催したものです。
3 実施内容
集約化試験団地の5種類(1.早生樹の造林技術の確立試験 2.地拵省略における苗木 (大苗・普通苗)成長調査等比較試験 3.大苗と施肥を使用した低コスト造林試験 4.下刈時期の違いによる検証試験 5.獣害対策の検証試験(単木保護・防護柵))の試験地を対象に意見交換を実施しました。
【出された意見等】
(ア)意見交換時
- 早生樹の試験区について、芽かきは実際必要な作業なのか。低コスト造林を目指すのであれば作業は必要ないのではないか。
- 現在、国有林では早生樹の用途を決めずに試験的に植栽している状況なのか。
- 防護柵試験区について、ノウサギの侵入が一回だったというだが、人が巡回しているのか。
- ネットの重量と資材単価について教えてほしい。
(イ)アンケートの意見
- 国有林として外来種の産業造林が問題ないということには、しっかりとした論理を用意しておくことが必要と思う。
- 大苗の生産は受注生産ならば対応の可能性があるが、150㏄大苗では形状比が悪く生産しにくい。
- 説明の対象となる植栽木にはわかりやすいようテープ表示が欲しかった。
- 本試験地の施業を行った森林組合として、育成段階の現地を見られ勉強になった。
等の意見がありました。
4 今後に向けて
森林技術・支援センターでは、いただいたご意見、アドバイス等について今後の取り組みに反映し、得られた成果を林業関係者の方々に利用していただけるような成果となるよう、引き続き各試験に取り組んでいきます。
当日の配布資料
「集約化試験団地の試験結果中間とりまとめ報告」現地検討会配布資料(PDF : 7,061KB)
お問合せ先
森林技術・支援センター