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計画区 |
特徴 | 区分 | 面積(ha) | 比率(%) |
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東予流域 |
石鎚山から東西に走る四国山地と瀬戸内海にはさまれた区域で、石鎚山系や赤石山系などの優れた自然の観光資源があり、森林空間の総合利用が積極的に図られている地域です。 | 区域面積 森林面積 内 民有林 内 国有林 |
116,332 |
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今治松山流域 |
高縄山地を源流とする河川の下流部に平野が形成されている区域で、近年の水不足問題や都市化の進展に伴って、水源かん養保健休養などの森林の公益的機能に対する住民の期待が高くなっている地域です。 | 区域面積 森林面積 内 民有林 内 国有林 |
140,672 |
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中予山岳流域 |
西日本最高峰の石鎚山をはじめ、1,000m以上の山々が連なり、急峻で標高も高い地域です。人工林率の最も高い流域であり、主伐期を迎えようとしている林分が多いものの、高齢化過疎化が進み、深刻化している地域です。 | 区域面積 森林面積 内 民有林 内 国有林 |
58,366 52,355 42,985 9,370 |
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肱川流域 |
内陸山間地帯から佐田岬半島にかけての区域で、肱川の本支流沿いに盆地が開けており、地元ヒノキ材は「宇和ヒノキ」として銘柄化が図られ、全体的に林業生産が活発であったが、人口の高齢化過疎化が進み、林業就労者も減少傾向にある地域です。 | 区域面積 森林面積 内 民有林 内 国有林 |
147,467 |
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南予流域 |
北は600m~900mの山並が続き、高知県と境を接する東部は1,000m級の急峻な山がそびえ、これらから大小の河川が流れ、一部は四万十川の支流として高知県に流れている。山地部では、スギ、ヒノキの人工林化が進められ、35年生以下の森林が多く、間伐等森林整備の推進が必要な地域です。 | 区域面積 森林面積 内 民有林 内 国有林 |
104,923 |
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当署の管理する国有林は、久万林業の名で知られる上浮穴地方を中心に、石鎚山を主峰とした四国山脈脊梁部の東部及び西部、並びに滑床渓谷と篠山周辺に主として所在しています。
管内の森林計画区(5計画区)すべてに国有林があり、特に、肱川計画区は土佐湾に注ぐ仁淀川の最上流部に位置しており、また、南予計画区は四万十川支流の上流部に位置するなど、複雑多岐な森林配置となっています。
区 分 | 面積 (ha) |
比率 (%) |
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管理面積 | 40,655 | |
国有地 | 37,359 | 92 |
官行造林地 | 3,296 | 8 |
うち自然公園 | 12,718 | 34 |
保安林 | 34,175 | 91 |
保護林等 | 6,217 | 17 |
(緑の回廊) | (2,353) |
足摺宇和海国立公園等の自然公園が6箇所(12,718ha)、風景林等のレクリェーションの森が17箇所(約5,000ha)指定されていることを踏まえ、自然環境の維持保全、森林環境教育の推進、レクリェーションの場の整備等に努めることとしています。
地球温暖化防止等の森林の持つ多面的機能を発揮させるための森林整備(保安林整備事業、長伐期施業等)及び木材利用拡大のPRに努めることとしています。
(上記のうち重点取組事項)
今後増加する分収林の皆伐跡地の取扱について、再度の分収林のほか、森林ボランティア活動や森林環境教育のフィールドとしての活用など、国民の森林としての取組を検討するとともに、侵入広葉樹の育成など、景観に配慮した更新方法も検討することとしています。
区分 | 計 | 水土保全林 | 森林と人との 共生林 |
資源の 循環利用林 |
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人工林 |
21,203(57 %) |
15,342 |
1,441 |
4,419 |
天然林 |
14,998(40 %) |
6,565 |
8,056 |
377 |
その他 |
1,158( 3 %) |
144 |
916 |
99 |
計 |
37,359(100%) |
22,051(59%) |
10,412(28%) |
4,896(13%) |
区 分 | 計 | 針葉樹 | 広葉樹 | 資源内容等の特記事項 |
---|---|---|---|---|
人工林 |
3,649(60 %) |
3,473 |
176 |
石鎚山、滑床渓谷など自然公園等に指定されている天然林が多く分布していることから、天然林が40%を占めています。 |
天然林 |
2,401(40 %) |
833 |
1,568 |
|
その他 |
0( %) |
0 |
0 |
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計 |
6,050(100%) |
4,306(71%) |
1,744(29%) |
収穫量 |
112,000m3 |
(主伐 13,000m3(11.6%)、 間伐99,000m3(88.4%)) |
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生産量 | 35,000 m3 (うち経常4,000m3) | |
販売量 |
立木 11,900m3 |
製品 35,000m3 |
更新面積 |
8ha |
(人工造林 8ha(100%)、 天然更新 0 (0%)) |
林道新設量 |
400m |
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治山事業量 | 国有林野内直轄170百万円 | 民有林直轄49百万円 |
(1)公益的機能重視、開かれた国有林の観点から(特徴的な取組事業、レク森、保護林等の状況等)
(ア)特徴的な取組事業
(イ)レク森:自然休養林3カ所(3,457ha)、風景林12カ所(1,492ha)、自然観察教育林1カ所(90ha)、野外スポーツ林1カ所(34ha)
(ウ)保護林等:保護林3箇所(3,865ha)、緑の回廊(2,353ha、平成14年度設定)
(2)収入確保の観点から(特産種や銘柄材の状況、売り払い対象林野等の状況等)
愛媛森林管理署では美しい森林づくりに向けて、公益的機能を重視した長伐期施業や複層林施業の推進、保育(下刈、除伐など)や間伐による森林整備の推進などに努めています。
国民の皆さんに施業の効果を見ていただける箇所を紹介させていただきます。
詳しくは、愛媛森林管理署までお問い合せください。
水土保全複層モデル林:愛媛県宇和島市(個別表(PDF:224KB) アクセス図(PDF:1,125KB))
水土保全複層モデル林:愛媛県久万高原町(個別表(PDF:249KB) アクセス図(PDF:1,182KB))
治山事業は、森林の維持造成を通じて山地に起因する災害から国民の生命財産を守り、水源のかん養、生活環境の保全形成等を図る重要な国土保全施策の一つであり、安全で安心できる豊かな暮らしの実現を図るうえで重要な事業です。
愛媛森林管理署においては、国有林野の荒廃山地の復旧整備を行う「復旧治山事業」や重要な水源地帯の上流において、水源かん養及び国土保全を目的とした 「保安林整備事業」など、国有林の持つ公益的機能の維持増進に積極的に対応した「国有林直轄治山事業」を行っています。また、国が民有林において保安施設事業を実施する「民有林直轄治山事業」を蒼社川治山事業所において行っています。
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施工前 |
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施工後 |
現在 |
愛媛県では、「新しい愛媛林政計画」に基づき、水源地域の森林づくりや放置林対策、木材利用の推進、森林整備の担い手確保等の施策を展開しているほか、県民参加による森林環境の保全を目的とした「森林環境税」による参加型の森林整備等に取り組むこととしており、当署もフィールド提供等により、民有林と連携した森林づくりへの取組を推進することとしています。
この森林は、久万高原町を流れる久万川の支流有枝川上流に位置する国有林です。高さ、年齢が異なる木で構成される森林で、このような森林を「複層林」と呼んでいます。
上層を占める木(上層木と言います。)の最も高齢のヒノキが、約146年前の安政時代に植えられたことから、地元では、「安政の森」と呼ばれています。
上層を占める木の植栽年数の違いにより、「安政の森」、「明治の森」「昭和の森」の3つの林分があり、三世代に亘る複層林を見ることができます。
水土保全複層モデル林(遅越山38林班) 林内の様子
この森林は、宇和島市の水道水源池の上流にある国有林で、この地域を代表するスギヒノキの複層林となっており、水源のかん養と水質保全を目的として、生活に欠かせない豊かな水の供給や山崩れ防止等の水土保全の機能を高度に発揮させるよう取り扱っています。
八幡山2041林班 林内の様子
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地方自治体、関係機関等と連携し林業体験や森林教室等の森林環境教育の推進に努めています。
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林野庁では、平成12年4月に次世代への財産として残すべく、国有林内の代表的な巨樹・巨木を「森の巨人たち百選」として選定しました。
※四国森林管理局管内では、7本の巨人たちが選定されています。
愛媛森林管理署管内の「森の巨人たち百選」(猪伏山国有林77林班:久万高原町)
【トチノキ:幹周=626cm、樹高=30m、樹齢=約600年】