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四国森林管理局

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    素材生産における採材技術の向上及び生産性向上に向けた現地検討会を開催

    令和6年9月10日、安芸森林管理署管内の後ロ山(うしろやま)国有林において、「素材生産における採材技術の向上及び生産性向上に向けた現地検討会」を総勢37名の参加のもと開催しました。
    例年、安芸署では、木材を山で生産する際に、木材の品質に応じて丸太の長さを決める「採材」について、その技術の向上を図る現地検討会を開催しています。
    今回の検討会は、例年の採材技術の向上に加え、生産性の向上の重要性と意味について、発注者と各事業体の間で確認を行い、更なる技術の向上を目指すことを目的に行いました。
    署長・担当者による説明署長・担当者による説明


    解説を聞く参加者
    解説を聞く参加者
    採材技術の向上については、高知県で唯一の優良材の原木市場である高知県林材(株)の担当者から販売価格を上げる採材の仕方について解説を頂き、併せて安芸署職員より、木材の販売価格の現状や、採材を行う際の注意点などについて説明を行いました。
    その後、会場に並べられた木材を全員で見ながら、高知県林材(株)の担当者から、具体的に一本の木をどのように採材すると高単価で売れるのか解説を行って頂きました。
    参加者からは、「大きな節があればどのように採材すればよいのか」「芯が黒い材は、何mに採材すればよいのか」などの質問があり、関心の高さがうかがえました。


    生産性の向上については、安芸署職員より、資料を用いて、各作業工程のデータを集計・分析して、ボトルネックとなっている作業工程を見直していくことが、生産性の向上につなげる上で重要であること等の説明を行いました。
    その後、各事業体から、生産性を上げるために実践している取り組みや考えを発表して頂きました。出された意見の中には、生産性の向上についての必要性は感じているものの、世代交代や辞めていく従業員も多く、まずは従業員の育成が必要といった、林業業界が抱える根本的な課題についての発表もありました。
    検討会を終えて、参加者からは「毎年、木材価格に応じて有利な採材も変わるので、今年の採材のポイントを教えて頂きとても勉強になった」「事業によって条件が違う中で、作業員各々が意見を出し合い、最善だと考えうる施業を行っていく」などの感想を頂きました。
    今回の検討会を通して、採材技術の向上や生産性の向上について、採材技術の共有や活発な意見交換を行うことができました。また、毎年検討会を開催していることで、参加した請負事業体の採材に対する意識は高くなってきています。
    当署では引き続き、採材技術の向上や生産性の向上につながる取り組みを進めてまいります。
    県林材の担当者様による解説
    県林材の担当者様による解説

    お問合せ先

    安芸森林管理署

    ダイヤルイン:0887-34-3145
    メールアドレス:shikoku_aki@maff.go.jp

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