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四国森林管理局

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    ニホンジカの効率的な捕獲方法に関する現地検討会を開催しました

    平成31年2月4日
    安芸森林管理署
    1.   2月4日、安芸市の河又柄尾山国有林(3林班い1小班)で「ニホンジカの効率的な捕獲方法に関する現地検討会」を開催しました。当日は穏やかな晴天にも恵まれ、高知県、管内市町村、森林管理署等から44名が参加しました。

    2.   安芸森林管理署では、年々深刻化するニホンジカによる森林被害に対応するため、くくりわなや囲いわなを利用して、職員の創意工夫により効率的な捕獲方法の開発に取り組んでおり、また、今年度からは、高知県工業技術センターと連携して、わなの巡回作業を大幅に軽減する「ドローンを活用したシカわな捕獲通知システム」の開発・実証も行っているところです。

    3.   今回の現地検討会では、まず、始めに安芸森林管理署の会議室において、昨年11月に林野庁で開催された国有林野事業業務研究発表会で林野庁長官賞を受賞した発表課題(くくり罠を用いたシカの効率的な捕獲方法の検証について)を披露して、安芸森林管理署のシカ捕獲に係る取組をご紹介しました。
        その後、河又柄尾山国有林に移動して、(1)高知県工業技術センターの説明、安芸森林管理署職員の操作により、受信機を搭載したドローンを飛行させ、10箇所のくくりわなの捕獲状態を受信して手元のタブレットに一括表示する状況をご覧いただきました。また、自治体職員の方々にもご参加いただいて、(2)森林技術・支援センター職員による「こじゃんと1号(小型囲いわな)」の組み立て講習のほか、(3)狩猟免許を有する安芸森林管理署森林技術員の指導のもとにくくりわなの設置等についても実際に体験していただきました。

    4.   参加者の方々からは、「ニホンジカの行動パターンを検証し、くくりわなを設置する場所が非常に参考になった。現地での設置説明もわかりやすかった。」、「ICT を活用したシカわな捕獲システムは狩猟者の労働軽減につながるものであり、実用化に期待する。」、「こじゃんと1号は、狩猟免許を持たない人には安価で組み立ても簡単で、持ち運びも2人でできることは非常にいいと思う。」といった好意的な意見を多くいただきましたが、一方で、「こじゃんと1号を農家に配布するとなると、担当職員で指導できるか不安。」、「くくりわなを実際に設置するとなるとうまくできるかわからない。」といった声も聞かれ、シカわなの技術普及の難しさも感じたところです。

    5.   安芸森林管理署では、今回いただいたご意見等も踏まえ、さらに工夫を重ねながら地域の方々とも連携を深めつつ、シカの捕獲が地域を挙げた取組になっていくよう取り組んで行く考えです。

       
       
       
       
       

      (参考資料)
      現地検討会(PDF : 2,843KB)
      【配布資料】(PDF : 5,060KB)
      システムの構成(高知県工業技術センター)(PDF : 529KB)
      ICT捕獲通知システムの実証(PDF : 2,802KB)

    お問合せ先

    安芸森林管理署

    ダイヤルイン:0887-34-3155