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四国森林管理局

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    北川村とシカ被害対策推進協定を締結しました

    安芸森林管理署
       平成30年7月30日、安芸郡北川村役場において、「北川村シカ被害対策推進協定」の締結式を行いました。
       この協定は、森林管理署が市町村又は猟友会に箱ワナ等を無償で貸与し、貸与された市町村、猟友会のシカ捕獲者が貸与された箱ワナ等を国有林に設置し、見回り、捕獲個体の処理を実施する。猟友会等は捕獲個体の捕獲報奨金を受領する。という内容です。
      安芸森林管理署では平成25年度から管内の8つの森林事務所に箱ワナを導入し、森林技術員、再任用職員が主体となってシカ捕獲を行ってきました。28年度からは、シカ捕獲の研修等により情報を収集し、新たにくくりワナを導入しています。この間の捕獲数は、25年度10頭、26年度41頭、27年度64頭、くくりワナを導入した28年度97頭、29年度127頭というように、積極的な捕獲効果が表れている状況でした。しかし、今後職員の高齢化等のため捕獲者の減少によるシカ捕獲数の減少が危惧されている状況です。
       民有林ではシカの増加により、農林業被害及び生態系被害が増加しています。市町村も積極的な捕獲を行っていますが、捕獲者の高齢化による減少、体力の衰えにより森林の奥地に箱ワナを設置したいが体力的に無理があり、設置できていない。国有林で捕獲を行いたいが高齢者が多いため入林届を提出するのが煩雑で国有林で捕獲していない。くくりワナを購入したいが経費を確保できずくくりワナを増やしていけないなどの課題があります。
       今回締結した協定では、箱ワナ等の無償貸与、国有林の入林手続きの簡素化、猟友会による捕獲推進と森林管理署による捕獲技術支援などが盛り込まれ、国有林、民有林のそれぞれの課題を克服する内容となっており、今後の捕獲数の増加、農林被害の減少が期待されています。協定締結式では出席した上村誠北川村長から、今回の取組で地元狩猟者からは捕獲数の増加に向けての期待、地元住民からは農林業被害の減少の期待の声が多く聞かれていることから、この協定に大変期待しているとの意見を頂きました。
       安芸森林管理署は、協定締結後も、積極的な捕獲目標年間2万頭を掲げている高知県や北川村と連携し、効率的なワナの設置・設置箇所の工夫、新たな捕獲従事者の確保、IOTなどの新たな技術の導入により、シカ捕獲対策の取組を推進し、北川村地区内のシカ捕獲に積極的に取り組んでまいります。

     

    (参照)

    協定書(PDF : 1,209KB)

     

    お問合せ先

    安芸森林管理署

    ダイヤルイン:0887-34-3145