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九州森林管理局

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    トピックス


    2017年3月27日
    屋久島レクリエーションの森保護管理協議会総会


         平成29年3月27日(月曜日)屋久島レクリエーションの森保護管理協議会総会が屋久島離島開発総合センターにおいて開催されました。 冒頭、議長を務めた岩川浩一屋久島町副町長が「屋久島レク森協議会が管理運営するヤクスギランド、白谷雲水峡の自然休養林は、本町観光産業にとって大きな役割を果たしている。本総会において多くの意見を出して頂き実のある総会にして頂きたい」とあいさつ。

        続いて来賓あいさつでは樋口浩屋久島森林管理署長が「屋久島レクの森は今転換期にある。日本一のレクの森として質的向上を目指して欲しい」とあいさつ。 協議事項では、多言語おもてなしタグ対応等を含む平成28年度屋久島自然休養林活性化検討会報告、平成29年度年間活動計画、平成29年度一般会計・管理会計・特別会計それぞれの予算案について提案されました。

        質疑では活性化検討会におけるヤクスギランドのガイディングのあり方や協力金の改定に伴う施設等の充実と繰越金の関係等の意見が出されました。 最後に事務局より提案された議題に対し了承するとともに、屋久島自然休養林における様々な課題に対し改善に向け努力することを全体で確認し終了しました。

    質的向上に向けた様々な取り組みを確認

      

     2017年3月9日
    捕獲シカの止め刺しに係わる電殺器の試行について


         平成29年3月9日~10日に、捕獲シカの止め刺しに係わる電殺器の試行についての現地説明会が行われました。 屋久島では、ヤクシカの増加に伴い、森林植生の採食による更新阻害、希少種の減少、景観変化、土壌流亡等が生じ、生態系への影響が懸念されています。

       このようなことから、ヤクシカの個体数管理のための計画捕獲の一環として、屋久島森林管理署及び屋久島森林生態系保全センター職員実行によるくくり罠の有害鳥獣捕獲の取り組みを進めています。 くくり罠で捕獲したシカは、刃物などによる止め刺しを行っていますが、動物福祉の観点や実行する職員の精神的な負担軽減のために電殺器導入を図り、今後、試行を進めていくものです。

    シカ電殺器説明会

    シカ電殺器による実習

     

    2017年2月24日
    外来種アブラギリ駆除を実施


         2月24日(金曜日)、屋久島森林管理署及び屋久島森林生態系保全センター職員11名で、荒川登山口から登山歩道沿いと小杉谷集落跡地に侵入している外来種のアブラギリ駆除作業を実施しました。

       アブラギリは桐に似た木として、屋久島では過去に下駄等の材料に使われていました。県道白谷線やヤクスギランド線、島内一周道路など全島に多数分布しており、スギの造林地などに侵入し成長抑制などの被害を及ぼしています。

       今年度は初めて国有林の本格的なアブラギリ駆除を実施。最も深く屋久島世界自然遺産地域近くに侵入している箇所を今回、職員実行により駆除しました。

    注意標識
    伐倒作業中 

     

    2017年2月20日~24日
    平成28年度(春期)インターンシップを実施


         平成28年度(春期)農林水産省就業体験実習(インターンシップ)を2月20日から24日までの日程で実施しました。

       今回は、広島大学大学院生の川崎彗さんと長崎大学2年生の坂井真唯さんの2名が、現場業務を中心に雨量観測やシカ駆除などの森林生態系保全対策や、巡視などの世界自然遺産地域の保全対策等の実習を行いました。 実習を終えた2名からは、屋久島の森林に対し、外側からではなく実際に自分の目で現状を見ることの大切さを学だ、とのコメントをいただきました。

       生態系保全保護と観光等地元産業のバランスの難しさを感じた。森林生態系保全センターの業務はやりがいのあるものに思え、将来そのような立場に就くことに対するモチベーションの向上につながったなどの感想がありました。


    尾之間歩道を巡視

    自然休養林を視察

     

    2017年2月15日
    屋久島研究講座において講演


         2月15日(水19時から屋久島環境文化村センタ-大型映像ホールにおいて、屋久島環境文化財団主催の「屋久島研究講座」が開催され、「屋久島における最近の森林と生物多様性にかかる話題」と題し、屋久島森林管理署・樋口署長と屋久島森林生態系保全センター・山下所長が講演しました。

       山下所長は、「外来植物の問題」について、外来生物法・外来生物被害予防三原則・屋久島の外来 植物等の説明をしました。 また、樋口署長は、「屋久島林業に関する最近の話題・森林と微生物」について、ヤクスギの遺伝的多様性・主伐再造林の話題・森林と微生物の関係性等の説明をしました。 山岳ガイドの皆さんなど約60名が、約1時間30分の講演に聴き入っていました。

    当日の看板
    質問に答える樋口署長、山下所長 

     

    2017年2月9日
    屋久島山岳部保全利用協議会設立総会

       29年2月9日(木曜日)屋久島山岳部保全利用協議会設立総会が鹿児島県熊毛支庁屋久島事務所において開催されました。

      
    協議会を代表し会長の荒木耕治屋久島町町長は「本総会は山岳部利用対策協議会と山岳部車両運行対策協議会が発展的に統合した総会である。屋久島の自然を大事にして、登山者が安心安全に利用できるために議論して頂きたい。また、山岳部環境保全協力金のスタートまで20日余りとなり関係機関の理解と協力をお願いしたい」とあいさつ。

      
    協議事項では、副会長等の選任、就業規則、予算、協力金の納入方法などが提案され、協力金に係わる協力店の対応、サービスのあり方、ガイドの係わり方等を中心とした意見が出されました。
    最後に屋久島の山岳部が抱える課題の解消に向け努力することを全体で確認し終了しました。

     募金箱
    協力金協力者に渡される記念バッジ


    2017年2月4日
    平成28年度第2回屋久島世界自然遺産・国立公園における山岳部利用のあり方検討会

       平成29年2月4日(土曜日)平成28年度第2回屋久島世界自然遺産・国立公園山岳部利用のあり方検討会が屋久島環境文化村センターにおいて開催されました。

      
    検討会では、今後の検討を進める上で基礎資料となる山岳部保全募金とし尿搬出の経緯、地元有識者へのヒアリング結果等について説明が行われました。また、屋久島の山岳部が抱える課題の再整理とビジョンを検討するにあたっての論点について議論され、出席者から様々な問題提起・意見が出されました。

      
    今後、基本方針及び基本理念、利用に関するゾーン設定及びゾーン毎の目標について、平成29年度以降本格的に検討が進められます。


    山岳部利用のあり方検討会


    2017年2月2日
    平成28年度第2回屋久島世界遺産地域科学委員会

       平成29年2月2日(木曜日)平成28年度第2回屋久島世界遺産地域科学委員会が宝山ホール(鹿児島県文化センター)において開催されました。

      
    会議では、平成28年度に各機関が実施しているモニタリング調査報告、2月1日に開催されたヤクシカWG合同会議で議論された内容報告、山岳部における利用と保護の検討状況、平成28年12月25日に開催された屋久島世界自然遺産・国立公園山岳部利用のあり方検討会の議事報告が行われました。
     
      利用と保護の検討状況の議事においては、登山道荒廃状況の調査結果概要について、鹿児島大学下川特任教授が説明されました。また、小花之河への植生保護柵の試行設置についても議論されました。


    屋久島世界遺産地域科学委員会


    2017年2月1日
    平成28年度第2回特定鳥獣保護管理検討委員会・ヤクシカWG合同会議

       平成29年2月1日(水曜日)平成28年度第2回特定鳥獣保護管理検討委員会・ヤクシカWG合同会議が鹿児島県庁において開催されました。

      
    会議では、第二種特定鳥獣(ヤクシカ)管理計画(案)、ヤクシカの現状について、平成28年度の各機関の取り組み、今後のヤクシカ対策について議論されました。

      
    合同会議の議論内容については、2月2日に開催された世界遺産地域科学委員会において報告が行われました。


    ヤクシカWG合同会議


    2017年1月23日
    福岡県久山町屋久島視察研修

       平成29年1月23日(月曜日)に福岡県久山町久原財産区管理会役員10名が屋久島視察研修で当センターを訪問されました。

      
    「屋久島の貴重な森林生態系の適切な保全管理等の取り組みについて」と題し講話を行いました。

      
    世界自然遺産に登録されている屋久島の多様な自然環境や動植物の特徴、及び当センターが行っている各種モニタリング調査、野生鳥獣被害シカ対策、巡視活動、外来種対策について説明しました。


    屋久島の森林生態系について講話


    2017年1月11日
    第三回世界遺産地域連絡会幹事会

       平成29年1月11日(水曜日)に第三回世界遺産地域連絡会幹事会が鹿児島森林管理署会議室において開催されました。

      
    会議では、2月1日~2日に開催が予定されている第二回屋久島世界遺産地域科学委員会・特定鳥獣保護管理検討委員会及びヤクシカWG合同会議の開催までのスケジュールと、審議される各議題の資料説明及び会議の進め方について協議されました。

      
    また、環境省・林野庁・鹿児島県及び屋久島町の四者共同で策定される第二種特定鳥獣管理計画について、平成29年4月1日~平成34年3月31日までの計画に関し、現行計画に対する変更案の討議が行われました。


    世界遺産地域連絡会幹事会


    2016年12月25日
    屋久島世界自然遺産・国立公園における山岳部利用のあり方検討会

       12月25日(日曜日)に屋久島世界自然遺産・国立公園における山岳部利用のあり方検討会日が屋久島離島開発総合センターにおいて開催されました。

      
    世界自然遺産地域を含む屋久島国立公園山岳部の自然環境を保全するとともに、山岳利用者に屋久島らしい質の高い利用体験を提供することを目指し、山岳部利用のビジョンを定め、施設の整備及び維持管理、利用者管理並びに情報提供等の適切な管理方策を検討することを目的に検討会し、今後の検討内容とスケジュール等について討議が行われました。

      
    また、屋久島の社会経済、山岳部利用状況等の推移と現状、屋久島山岳部の保護と利用に関する課題の変遷について、資料に基づき説明が行われました。


    山岳部利用のあり方検討会


    2016年12月23日
    シャープシューティングの体制による計画捕獲 に関する現地検討会

       屋久島では、ヤクシカの増加に伴い、森林植生の採食による更新阻害、希少種の減少、景観変化、土壌流亡等が生じ、生態系への影響が懸念されています。

      
    このため、個体数管理のための計画捕獲の一環としてシャープシューティングの取り組みが進められています。

       今回、シャープシューティングで求められる意識、技術水準、体制や運営を先進地事例から確認し、実施に向けた課題と解決方策について関係機関で確認することを目的に開催されました。
     
     


    現地検討会(上)と実施に向けたグループ討議(下)


    2016年11月17日
    紀元スギ周辺モミ危険木ケーブリングを実施

       11月17日(木曜日)、紀元スギ周辺モミ危険木のケーブリングが行われました。 モミ危険木については、樹高28m、直径129cmの巨木で、紀元スギと安房林道を挟んだ法面上部に位置し、台風等により倒伏した場合紀元スギに当たる可能性や多くの観光客が訪れる場所でもあることから、危険回避策の一環として今回倒伏防止のケーブリング作業を実施しました。

       当日は、登攀技術を有する樹木医により、モミ危険木の樹高3分の2の箇所に8トンの重量に耐える特殊ロープを固定、斜面上部のアンカーとなる生立木2本をつなぎ、倒伏防止の作業を完了しました。

         モミ危険木を特殊ロープで固定
    モミ危険木に登攀

    20161029
    「屋久島レクリエーションの森」アサヒビールボランティア活動

       1029日(土曜日)、白谷雲水峡において「屋久島レクリエーションの森」アサヒビールボランティア活動が行われました。

       当日は薄曇りに時折晴れ間がのぞく作業日和の中、アサヒビール関係者、屋久島森林管理署、屋久島生態系保全センター等関係行政機関に、一般参加のボランティア平和の会や今回初めて参加した屋久島高校の生徒の皆さんなど総勢60人が参加し、弥生杉コース周辺の1600m区間の木道の苔落としなどの4班に分かれて清掃作業を行いました。

       各班とも迅速に行動し、怪我もなく無事終了しました。


    ボランティア活動を終えて全員で記念撮影


    木道の苔落としを実行中



    2016年10月26日
    池田九州森林管理局長の屋久島巡閲

       8月1日付けで九州森林管理局長に就任された池田直弥局長が10月26日から28日にかけて屋久島を視察されました。宮之浦岳に代表される世界自然遺産地域を含む中央山岳部を視察されました。

      
    また、縄文杉の保全対策、大枝ケーブリング、南展望デッキ撤去等について現地説明を受けられ、局長からは今後の対応策等について指示を頂きました。 最終日には、西部林道の植生垂直分布箇所及びシカ被害状況を視察されました。

       また、昨年7月21日豪雨災害により被災した湯泊林道の復旧状況を確認されました。更に、荒木耕治屋久島町長を表敬訪問されました。

    ウィルソン株にて
    ウィルソン株にて
    災害復旧現場視察
    災害復旧現場視察


    2016年10月22日
    安房中学校1年生森林教室開催

       10月22日(土曜日)、屋久島町立安房中学校1年生26人を対象に森林教室が開催されました。

      
    この森林教室は、屋久島ライオンズクラブが進めている青少年育成事業及び環境保護活動事業の一環として行われ、屋久島森林生態系保全センター職員を講師に屋久島に生息するアブラギリなど外来植物の影響や三角定規を用いた樹木の高さの測定方法などを学習しました。

       その後、会場を屋久杉自然館の植樹現場に移し、参加者全員でリンゴツバキの植樹活動を行いました。

    教室での講話
    教室での講話
    植樹を終えて記念のポーズ
    植樹を終えて記念のポーズ


    2016年10月18~19日
    平成28年度森林・林業の技術交流発表大会

       10月18日(火曜日)~19日(水曜日)、熊本市・熊本県民交流会館パレアにおいて「平成28年度森林・林業の技術交流発表大会」が開催されました。

      
    発表大会は、民有林・国有林が連携・協力して森林・林業の再生を九州から実現していくため、流域林業の活性化や林業技術の向上に関する情報や技術の交流を図り、もって国有林の管理経営や民有林における普及・定着に資することを趣旨に、林業技術・森林保全・森林ふれあいの部門別に行われ、九州森林管理局管内全森林管理署等および九州整備局、九州8県から31課題、高等学校部門では8課題、計40課題の発表がありました。

      
    屋久島関係では、屋久島森林生態系保全センター、屋久島レクリエーションの森保護管理協議会共同による「国民のニーズを捉えた屋久島レクリエーションの森における今後の展望」、屋久島森林管理署から「ヤクタネゴヨウ採種林・見本林の現状と課題」の2課題を発表しました。

    森林・林業の技術交流発表大会
    森林・林業の技術交流発表大会


    2016年10月14日
    駒澤大学文学部地理学科の屋久島調査

       10月14日(土曜日)に駒澤大学文学部地理学科の学生・担当教授等13名が「地域環境調査法」の講義の一環で「屋久島における環境保護と観光について」屋久島調査のため当センターを訪れ、所長と自然再生指導官が講話を行いました。
     
      
    講話では、森林生態系を適切に保全するために、これまで取り組んだ各種モニタリング調査、縄文杉、希少種等各種保全対策や森林生態系保護地域(世界全遺産地域を含む)を中心とした森林パトロール等について説明しました。

      
    また、先進的な取り組みを行っている屋久島レクリエーションの森について、屋久島の観光の現状を踏まえ、これまでの取り組みと課題について説明しましたが、学生からは若者らしい発想の課題解決策など、多くの意見や質問が出され今回の屋久島実習に取り組む意識の高さが表れた講話となりました。

    会議室での講話
    会議室での講話
    センター玄関にて
    センター玄関にて


    2016年10月13日
    平成28年度屋久島世界遺産地域連絡会議第二回幹事会

       10月13日(木曜日)に平成28年度屋久島世界遺産地域連絡会議第二回幹事会が、鹿児島森林管理署会議室において開催されました。

       会議では、第一回科学委員会及びヤクシカWG等合同会議での指摘事項に対する議論の整理が報告され内容について討議が行われました。

      
    また、第二種特定鳥獣管理計画(案)、山岳部利用のあり方検討会設置に関する考え方、及び地域連絡会議開催について、各機関からの説明が行われ、おのおのの案件に対する議論、意見等を踏まえ各機関が対応することとなりました。  

    屋久島世界遺産地域連絡会議第2回幹事会
    屋久島世界遺産地域連絡会議第2回幹事会


    2016年10月8日
    大分舞鶴高校屋久島体験研修

       10月8日(土曜日)に大分県立大分舞鶴高校の、生徒14名引率職員3名が屋久島体験研修(スキルアップ基礎研修)で当センターを訪れました。 同校は毎年、屋久島での研修を実施しており、今年度も「森林生態系の現状把握と今後の推移を測定するための調査」を体験しました。

       体験した調査内容は、林齢60年生スギ人工林と外来種アブラギリ天然林に設定された10m~20mプロット内の毎木調査(樹高、胸高直径、樹木位置測定)、植生優占度調査を行いました。

      
    雨上がりで足場も悪く、ヤマヒルの洗礼を受けた生徒もいましたが、限られた時間の中、真剣な態度で研修に取り組んでいました。

    植生調査の現場実習
    植生調査の現場実習
    外来種アブラギリについての講義
    外来種アブラギリについての講義


    2016年9月26日
    平成28年度(夏期)インターンシップを実施

       平成28年度(夏期)農林水産省就業体験実習(インターンシップ)を9月26日から30日までの日程で実施しました。

       今回は、岩手大学3年生の武山泰之さんが、現場業務を中心に屋久島における外来種対策、世界自然遺産地域の保全対策、森林生態系保全対策等の実習を行いました。

      
    屋久島の森林で起こっている問題や、それに対する当センターの取り組みに関する講話が、今後の大学での学びや社会に出たときの問題解決の参考になったとの感想を述べてくれました。

    自然休養林を見学
    自然休養林を見学
    縄文杉の定点撮影カメラを点検中
    縄文杉の定点撮影カメラを点検中


    2016年8月21日
    みどりの女神を招いて「屋久島の森林2016」を開催

       「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として、8月11日が国民の祝日「山の日」に制定され今年第一回目を迎えたことを記念して、8月21日(日曜日)、白谷雲水峡(屋久島自然休養林)において、2016年度ミス日本みどりの女神・飯塚帆南さんを招き、「屋久島の森林2016」を開催しました。

       当日は、親子連れなど75名が参加し、みどりの女神と一緒に自然観察を行いながら、苔むす森や太鼓岩まで登山を楽しみ、屋久島の豊かな自然を満喫した一日となりました。

    無事終了!参加者全員で記念撮影
    無事終了!参加者全員で記念撮影

    女神杉の前で


    2016年8月5日
    平成28年度第1回屋久島世界遺産地域科学委員会を開催

       8月5日(金曜日)に屋久島町・環境文化村センターで開催されました科学委員会の主な議題は、(ア)屋久島世界遺産地域管理計画の実施状況
    (イ)モニタリング調査
    (ウ)ヤクシカWGの取組状況
    (エ)山岳部における利用の検討状況、について説明がありました。

      
    九州森林管理局からは、屋久島の遺伝子撹乱調査の実施状況、今年度予定の縄文杉展望南デッキの解体撤去と跡地の植生回復、ヤクシカの生息密度調査及び屋久島東西南北中央部の植生モニタリング調査について説明しました。

      
    環境省からは、地域管理計画実施状況として、縄文杉展望北デッキの利用状況と今後の南デッキ工事の計画、永田岳登山道の再整備、淀川登山口休息舎設置とゲートの設計、モニタリング調査の実施状況を説明しました。

      
    屋久島町からは、「世界自然遺産地域ネットワーク協議会」の設立や「屋久島・口江良部ユネスコエコパーク」の拡張申請(登録面積78,196ha)について説明がありました。

    科学委員会の様子
    科学委員会の様子


    2016年7月29日
    夏休み森林パトロールの実施

       夏休みを迎え、屋久島森林生態系保全センターでは、例年、登山者が多くなるこの時期に合わせ屋久島森林管理署と協力し登山マナーの指導や歩道等の危険箇所の点検を目的とした「森林パトロール」を実施しています。
     
      
    今年は、7月25日~8月31日の期間、縄文杉への登山ルートをはじめ、宮之浦岳・黒味岳・永田岳・モッチョム岳・太忠岳・愛子岳・龍神杉など、8つのコースにおいて実施しています。

    注意標識の設置
    注意標識の設置
    宮之浦岳ルートのパトロール
    宮之浦岳ルートのパトロール


    2016年6月16日
    屋久島高校に登山マナーを指導

       県立屋久島高等学校から7月8日(金曜日)に計画されている「花之江河」への学校登山のマナー指導の依頼を受け、当保全センターの竹部専門官が対象となる1年生90名に事前指導を行いました。

       学校登山は、毎年1年生を対象に郷土に伝わる「岳参り」の風習を体験し、自然環境や人との結びつきを考え環境保護に関する高揚を図ること、また、集団活動を通じて連携責任を養うことを目的として行われています。

       今回の事前指導で、生徒らは登山上の注意点やマナー意識の向上と簡易トイレの利用方法が理解できたことにより、登山に向けた環境意識を高めることが出来ました。

    屋久島高校での登山マナー指導
    屋久島高校での登山マナー指導


    2016年6月15日
    「縄文杉」立入禁止区域へ登山者侵入

       縄文杉の周辺については、平成6年度から植生復元措置を講じるため「縄文杉周辺を立入禁止」区域を設けています。

      
    シカの下層植物の食害防止も兼ねシカネットを設置したことにより、禁止区域へ侵入する登山者は殆どいなくなりましたが、登山者が少ない早朝や夕方には依然として「立入禁止区域」に侵入するルール違反者がいます。

      
    当センターでは、平成17年に縄文杉樹皮の剥離被害を受け、その対策としてカメラを設置、世界遺産の象徴でもある縄文杉の被害の防止と保全に努めています。

    縄文杉への無断侵入者
    縄文杉への無断侵入者


    2016年6月3日
    開花前に切損されたシャクナゲ

        6月3日のシャクナゲパトロール期間中に、宮之浦歩道の黒味岳へ向かう分岐から黒味岳山頂までの区間でシャクナゲ(径3cm程度)数本が、刃物で切損されていました。切損されたなかには、蕾が数多く付き数日で開花を迎えるシャクナゲもありました。

      
    今回、このような行為が行われたことは大変残念です。今回の行為は、文化財保護法、森林法に抵触する違反行為です。

      
    今後、林野庁では環境省等関係機関と連携し、パトロールを強化し世界自然遺産地域をはじめとする貴重な森林生態系の保全・保護に努めることとしています。

    折損されたシャクナゲ
    シャクナゲの切株
    折損されたシャクナゲ
    折損されたシャクナゲ


    2016年5月19日
    シャクナゲパトロールの実施

       ヤクシマシャクナゲの開花時期を迎え、屋久島森林生態系保全センターでは、例年、登山者が多くなる時期に合わせ屋久島森林管理署と協力し高山植物の盗掘防止や登山マナーを呼びかける「シャクナゲパトロール」を実施しています。

      
    今年のシャクナゲ開花状態は、5月19日(木曜日)のパトロールでは、宮之浦岳周辺が既に5分咲でした。5月23日の週が満開のピークではと予想されます。

    シャクナゲと永田岳
    シャクナゲと永田岳


    2016年5月7日
    縄文杉周辺登山者へのマナー指導を実施

       GW中の4月30日から5月7日まで8日間で、縄文杉を3,348人の登山者が訪れました。 林野庁、屋久島町等で構成される屋久島山岳部利用対策協議会は、その間、縄文杉を訪れた登山者にマナー指導を実施しました。

      
    当センターと屋久島森林管理署は4月30日と5月6日の2日間を受け持ち、縄文杉デッキ周辺の混雑防止のための登山者への一方通行の呼びかけ等を行いました。

    登山者で混雑する南デッキ
    登山者で混雑する南デッキ


    2016年4月20日
    雨量計・温度計データ回収作業を実施

       屋久島では、年間、平地で4,000mm、山岳部で10,000mmに達する降雨があり、花崗岩特有の表層の浅い地域が多いことなどから、山腹崩壊、土砂流出等の山地災害も多く発生しています。

      
    このことから、当センターにおいては、屋久島国有林内の10箇所に雨量計、3カ所に温度計を設置し、永続的なデータの蓄積を行っています。今回、それらのデータの回収作業を行いました。

      
    なお、この雨量観測は、「気象業務法第6条1項1の研究のために行う気象の観測」となっています。

     屋久島森林生態系保全センターに設置の雨量計
    屋久島森林生態系保全センターに設置の雨量計


    2016年4月15日
    「屋久島で使える手作り図鑑」、屋久島町内の教育機関等に配付

       当センター職員がこれまで撮りためた写真をもとに屋久島の樹木214種を紹介し、島内で主に見れる場所や標高、花期と結実期、名前の由来、主な用途、ヤクシカが好きな樹木か嫌いな樹木かなどを掲載した「屋久島で使える手作り図鑑」を作成しました。

      
    また、この図鑑を多くの人達に観ていただこうと島内の図書館など公共機関等に配付しました。特に児童生徒の皆さんに地元屋久島の素晴らしい自然が身近にあることを知って貰うことなどを目的に、島内の2高校、4中学校、9小学校全てに配付しました。

    屋久島で使える手作り図鑑
     屋久島で使える手作り図鑑

     






      

     

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    屋久島森林生態系保全センター

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