R8 国有林パトロール日誌
2026年09月24日(木曜日)
グリーンサポートスタッフ日誌
屋久島では厳しい暑さも少しずつ和らぎ、朝夕には秋の気配を感じる季節となりました。
山道を移動していると、道脇に変わった植物を目にすることがあります。その毒々しい色合いと奇抜な形は、初めて見た時にとても驚きました。
マムシグサと呼ばれるサトイモ科の植物で、全国に数多くの仲間が分布しています。蛇が鎌首をもたげたような形をしていて、茎にはマムシのような斑模様があるため、この名前がつきました。
雄の株と雌の株があり、成長の途中で雄株から雌株に性転換することもある変わった生態をしています。
蛇の頭の様な部分は花ではなく仏炎苞と呼ばれており、花はその内側に入っています。受粉方法も変わっていて、花からハエの好きな匂いをだしておびき寄せ、雄株には脱出用の穴が開いていて花粉まみれで出られるようになっていますが、雌株の方は穴が無いため出られずに雌しべの上を動き回り、中で死んでしまうようです。
春に花が咲いて受粉した後、夏頃に仏炎苞の部分が落ちて緑色の実が姿をあらわし、徐々に実は熟れて色が赤くなっていきます。
マムシグサは全体に毒があり、実の汁は触れただけでかぶれることもあるので、注意が必要です。

マムシグサ(左)、ナンゴクウラシマソウ(右)
2026年09月17日(木曜日)
グリーンサポートスタッフ日誌
秋が近づき、絶好の登山シーズンになってきました。
夏の山は暑く、登るのが大変ですが、その時期にしか見られない可憐な花々を見ることができました。屋久島の有名な高山植物といえば初夏を彩るヤクシマシャクナゲですが、夏の山が一番色々な種類の花が見られる季節だと思います。
屋久島の高山植物は厳しい自然環境に適応し進化したことで、ここでしか見られない固有種や小型化した珍しい植物が多く生息しています。下の写真は屋久島の固有種です。
今年は残念ながら、屋久島の代表的な高山植物のヤクシマリンドウを見ることが出来なかったので、また来年に期待したいです。
屋久島の固有種の中には、絶滅危惧種に指定されている植物も多くありますが、シカの食害や様々な理由により数が減ってきています。可憐な花々がいつまでも見ることが出来ることを願っています。

ヤクシマフウロ(左)、ヤクシマシオガマ(中)、シャクナンガンピ(右)
2026年08月06日(木曜日)
グリーンサポートスタッフ日誌
夏休みも後半にさしかかってきました。子どもの頃の夏といえば、昆虫採集をした思い出がよみがえります。今回は屋久島の山で見ることのできる、個人的に美しい昆虫とかっこいい昆虫を紹介します。
一種類目の昆虫はオオセンチコガネです。別名ヤクシマルリセンチコガネとよばれており、奈良公園などでよく見られるオオセンチコガネの亜種です。美しいメタリックな体色は、地域によって個体差があるようで、ヤクシマルリセンチコガネは瑠璃色よりも若干緑色が強いように感じます。とてもきれいな虫ですが動物の糞を食べる糞虫ですので、素手で触らないことをおすすめします。
二種類目の昆虫は、屋久島固有種のヤクシマオニクワガタです。オスでも3センチに満たない小型のクワガタですが、二股に分かれた厳ついオオアゴが魅力の昆虫です。幼虫は杉の朽ち木なども食べるようで、ヤクスギランド内でもよく見られます。ただ、よく調べてみると成虫になってからは、ほとんど何も食べないようで、成虫の寿命は長くても一ヶ月しかないようです。
山で見かけた際には、是非じっくり観察してみてください。

オオセンチコガネ(左)、ヤクシマルリセンチコガネ(中)、ヤクシマオニクワガタ(右)
2026年07月15日(水曜日)
グリーンサポートスタッフ日誌
梅雨も終わり、暑さも本格的になってきました。蜂の活動も活発になってくる時期かと思います。
自分も何度か刺されたことがありますが、刺された直後の痛みよりもその後の腫れと痛痒さ(?)に難儀します。
そんな経験の中で、刺された後の対応として有効だと思ったのは、やはりポイズンリムーバーでの処置でした。ポイズンリムーバーで処置をした場合は、その後の経過で腫れと痛みを大幅に軽減することが出来ました。
グリーンサポートスタッフでも蜂対策として、ポイズンリムーバーとエピペンを一年通して持参しています。使う可能性は高くないですが、いざという時のアナフィラキシーショック対策でエピペンもあると心強いです。
これからの時期は、万全な蜂対策で安心して山登りを楽しんでいただきたいです。

ポイズンリムーバー(左)、エピペン(中)、キイロスズメバチ(右)
2026年06月17日(水曜日)
グリーンサポートスタッフ巡視風景
森を歩いていると地面から生えている、様々なキノコを見かけることがあると思います。そんな中に花だけが地面からニョキッと生えている不思議な植物も混ざっているかもしれません。屋久島でよく見られるもので、ヤッコソウ、ツチトリモチ、ギンリョウソウなどがそうです。一年の限れられた時期にだけ咲き、それ以外は土の中なので気づかれにくい植物です。
これらの植物は光合成をしないので、他の木の根等から栄養をもらって生きています。 ヤッコソウは有名なラフレシアの親戚だというのでおどろきです。
山を歩くときは、足下を注意深く観察してみると新しい発見があるかもしれません。
ヤッコソウ(1月21日)(左)、ギンリョウソウ(5月22日)(右)
お問合せ先
屋久島森林生態系保全センター
ダイヤルイン:0997-42-0331




