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九州森林管理局

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    新たな森林の機能類型

    これまでの国有林では、森林の公益的機能の維持増進を適切に発揮させることを目的として、「水土保全林」、「森と人との共生林」、「資源の循環利用林」の3タイプに区分して管理経営を行っていました。

    平成25年4月1日から国有林野事業が特別会計から一般会計に移行するに当たり、公益重視の管理経営の一層の推進を図るため、林産物の供給に重点を置いたものから公益的機能の維持増進を旨とするものに方向転換することとし、国有林の全てを公益林と位置づけ、「山地災害防止タイプ」、「快適環境形成タイプ」、「自然維持タイプ」、「森林空間利用タイプ」、「水源涵養タイプ」の5タイプに見直して、それぞれの森林の機能の発揮に応じた管理経営を行うことになりました。

    なお、木材等生産機能については、区分に応じた適切な施業の結果得られる木材を計画的に供給することにより発揮するものとしています。

    山地災害防止タイプ(6,946ha)

    山地災害防止及び土壌保全機能の発揮を第一とすべき森林で、根や表土の保全、下層植生の発達した森林の維持に努めます。

    山地災害を防止に努めている一ツ瀬ダム周辺の森林(地滑り復旧工事の様子)
    山地災害を防止に努めている一ツ瀬ダム周辺の森林(地滑り復旧工事の様子)

    自然維持タイプ(793ha)

    原生的な森林生態系や希少な生物の生育・生息する森林など属地的な生物多様性保全機能の発揮を第一とすべき森林で、良好な自然環境を保持する森林、希少な生物の生育・生息に適した森林の維持に努めます。

    宮崎県自然環境保全地域特別保護地区に指定されている掃部岳植物群落保護林 コウヤマキ群生地として保護されている尾鈴植物群落保護林 アカマツ、コウヤマキ、イチイガシ、タブノキ等の遺伝資源を保存するために保護されている尾鈴鱗木遺伝資源保存林
    宮崎県自然環境保全地域特別保護地区に指定されている掃部岳植物群落保護林 コウヤマキの群生地として保護されている尾鈴植物群落保護林 アカマツ、コウヤマキ、イチイガシ、タブノキ等の遺伝資源を保存するために保護されている尾鈴林木遺伝資源保存林

    森林空間利用タイプ(208ha)

    保健、レクリエーション、文化機能の発揮を第一とすべき森林で、保健・文化・教育的利用の形態に応じた多様な森林の維持・造成に努めます。

    「日本の滝100選」の矢研の滝 尾鈴風致探勝林内にある尾鈴キャンプ場 トロッコ道跡を利用した九州自然歩道
    「日本の滝100選」の矢研の滝 尾鈴風致探勝林内にある尾鈴キャンプ場 トロッコ道跡を利用した九州自然歩道

    快適環境形成タイプ(該当なし)

    快適な環境の形成の機能発揮を第一とすべき森林で、汚染物質の高い吸着能力、抵抗性のある樹種から構成される森林の維持に努めます。

    水源涵養タイプ(18,693ha)

    水源の涵養の機能の発揮を第一とすべき森林で、人工林の間伐や伐期の長期化、広葉樹の導入による育成複層林への誘導等を推進し、森林資源の有効活用にも配慮します。

    一ツ瀬ダムに水を湛える森林
    一ツ瀬ダムに満々と水を湛えさせる森林