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九州森林管理局

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    沖縄森林管理署

    保安林・治山事業

    1. 保安林について

    土砂の流出・崩壊の防備や水源のかん養が特に求められる森林は「保安林」に指定し、良好な森林に整備することとしています。沖縄森林管理署が管理する国有林は、以下の保安林が指定されており、当署が管理する森林の60%が指定されています。

    水源涵養保安林

    落葉、落枝、林地土壌等の作用によって、豪雨等の増水時に洪水ピークを下げる洪水調節機能と、渇水時の流量を平常の状態に近づける渇水緩和機能があり、主として河川の上流部の森林が指定されています。


    (場所:沖縄島北部の福地ダム周辺(沖縄県国頭郡東村平良国有林 2 林班))

    防風保安林

    樹木の樹幹および枝葉をもって障壁を形成して風に抵抗し、風速を緩和して風害を防止する機能があり、広い農地等の風上の森林が指定されています。


    (場所:南風見崎の浜(沖縄県八重山郡竹富町 南風見国有林 172 林班))

    潮害防備保安林

    主として林木の樹幹によって波のエネルギーを減殺して、津波や高波の害を防ぎ、樹幹と枝葉により風速を緩和して、海水塩分の進入を防止する働きがあり、津波や高潮の被害を受けやすい場所や台風常襲地帯等の沿岸部が指定されています。


    (場所:阿波連ビーチと阿波連地区(沖縄県島尻郡渡嘉敷村 阿波連国有林 82 林班))

    保健保安林

    森林による気象条件の緩和、塵埃・煤煙等のろ過作用、市民のレクリエーション等の保健・休養の場として、生理的・心理的効果により公衆の保健・衛生に役立つ場所の森林が指定されています。


    (場所:マリュドウの滝(沖縄県八重山郡竹富町 上原国有林108 林班))

    土砂崩壊防備保安林

    林木の根系は物理的作用によって林地の崩壊を防止する機能があり、主として道路、鉄道その他の公共施設等の上方の急傾斜地で、地質・土壌等の関係から崩壊しやすい山腹が指定されています 。


    (場所:西表島の白浜地区(沖縄県八重山郡竹富町 西表国有林 141 林班))

    2. 治山事業について

    上記の保安林は、災害を防止するための崩壊地の植生を回復したりする「山腹工」を推進し、「治山えん堤」を施工しています。また、周辺の生物環境へ配慮した工法を積極的に採用しています。

    (1) 山腹工  (飛来した種子が活着し、緑化を促す工法を採用)


    (場所:沖縄県国頭郡東村平良国有林 1 林班(<施工前>平成 25 年 1 月撮影))


    (場所:沖縄県国頭郡東村平良国有林 1 林班(<施工直後> 平成 27 年 1 月撮影))


    (場所:沖縄県国頭郡東村平良国有林 1 林班<施工後>平成 29 年 9 月撮影)) 

    (2) 木製床固工  (国産間伐材を使用し、周辺の生息生物へ配慮した工法を採用)


    (場所:沖縄県国頭郡東村平良国有林 1 林班(平成 29 年 9 月撮影))

    お問合せ先

    沖縄森林管理署

    住所:沖縄県那覇市壺川3丁目2-6壺川ビル3階
    TEL:098-918-0210
    FAX:098-918-0211

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