イリオモテヤマネコ
分類 |
食肉目ネコ科 |
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カテゴリー |
絶滅危惧種環境省版カテゴリー絶滅危惧種 |
特記事項 |
国指定特別天然記念物国内希少野生動植物種 |
分布概要 |
沖縄県西表島のみに生息している。同サイズのネコ科であるベンガルヤマネコが台湾や中国大陸、東南アジアに分布している。国内では長崎県対馬にその亜種のツシマヤマネコが生息している。 |
形態的特徴 | 全体的に淡褐色の地に暗褐色の斑紋がある。頭部は、後頭部から額と目の周りには白と黒のシマが通る。耳の後部には白い斑紋があるのが特徴。成獣の頭から胴の長さはオスが約55cm~60cm、メスが約50cm~55cmである。体重はオスが約3.5kg~5.0kg、メスが3.0kg~3.5kgでオスの方がやや大型である。ツシマヤマネコと比較すると、イリオモテヤマネコの方が全体に体の色が黒っぽく足や尾が太い。 |
生態的特性 |
イリオモテヤマネコは餌動物が非常に多様であるのが特徴である。特によく捕食されている餌動物はクマネズミ、シロハラクイナ、シロハラ、キシノウエトカゲ、マダラコオロギなどが多い。行動圏は1~5km2 であるが、地域、季節、個体によって差が大きい。特に生息環境として、湿地、沢沿い、山麓の林縁部などがよく利用されている。繁殖活動は周年行われていると考えられるが、発情期のピークは12~3月頃である。 |
生息条件 |
イリオモテヤマネコの好んで生息する区域は低地部、湿地部、河川沿い、林縁部等であるので、これらの環境の維持が必要である。推定生息個体数は約100頭(1994年)で現在のところ著しい減少傾向は報告されていない。 |
学術的評価 |
世界中で沖縄県西表島のみに生息する種であり学術的な価値は高い。 |
その他 |
交通事故、イヌによる被害、ノネコによる病気の伝搬・競争などが要因となるが現在は認められない。 |
お問合せ先
沖縄森林管理署
住所:沖縄県那覇市壺川3丁目2-6壺川ビル3階
TEL:098-918-0210
FAX:098-918-0211