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九州森林管理局

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    沖縄森林管理署

    ヤンバルクイナ

    ヤンバルクイナ

    分類

    ツル目 クイナ科

    カテゴリー

    絶滅危惧種

    環境省版カテゴリー

    絶滅危惧種

    特記事項

    国指定天然記念物 ・ 国内希少野生動植物

    分布概要

    沖縄県の沖縄島北部のみに分布する固有種

    形態的特徴

    全長約30cm。黒い顔に目の後方からのびる白帯斑が目立つ。くちばしは太く、あざやかな赤い色をしていて先端は白。脚は太めで赤い色をしている。頭部から背中にかけては暗オリーブ色の褐色をしていて、胸から腹にかけては黒と白の細い横ジマががあり、雌雄同色である。

    生態的特性

    行動は地上性であるが夜間は地上から2~4mの樹上をねぐらとしている。テリトリー宣言と思われる鳴き声は「キョキョキョキョー」とか「クリャークリャー」とかに聞こえる。
    巣は、シダと灌木の生い茂った急斜面で川から2m程離れた地上に枯れ葉などで皿状の粗末な巣をつくる。卵の数は4~5個程度であり、ヒナは全身黒褐色の初毛に包まれている。

    生息条件

    イタジイーを中心とする常緑広葉樹林やリュウキュウマツが混交する森林で、シダ類などの林床植物が繁茂する斜面や沢すじなどが本来の生息地である。しかし、人為的に手を加えられた地域での記録もあり、一夫一妻である。

    学術的評価

    1981年に新種として山階鳥類研究所報に記載され、無飛翔と考えられ、無飛力のクイナ類としては最北に分布するとされている。
    一方、東南アジアのクイナ類から動物地理学や進化の過程から比較するとき、ヤンバルクイナは学術的に興味深いものがある。
    日本固有種である。

    その他

    鳥類のうちでもクイナ科の鳥は最も絶滅しやすいとされ、17世紀以降絶滅した種は18種類である。さらには生息環境の変化及び分断・孤立化や野生化した犬や猫の補植、マングースなどの移入動物の影響、交通事故、道路横断時における側溝へのヒナの転落などが保護するための大きな要因となっている。

    お問合せ先

    沖縄森林管理署

    住所:沖縄県那覇市壺川3丁目2-6壺川ビル3階
    TEL:098-918-0210
    FAX:098-918-0211

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