森林の機能類型

 林産物を持続的かつ計画的に供給するとともに、国土の保全や水資源のかん養、環境の保全などの森林が備える公益的機能の発揮を重視した管理経営を行うため、一つひとつの森林を機能別に「自然維持タイプ」、「森林空間利用タイプ」、「山地災害防止タイプ」、「快適環境形成タイプ」、「水源かん養タイプ」の5つに区分して機能に応じた管理経営に努めています。

自然維持タイプ

原生的な森林生態系や希少な生物が成育・生息する森林を維持していくことを重視する森林。

泉水山から見たくじゅう連山	泉水紅葉とくじゅう連山	貴重な広葉樹林の維持（権現岳国有林）

森林空間利用タイプ

スポ－ツ、教育文化、休養等の活動の場及び自然とのふれあいの場としての利用を重視する森林。

夢大吊橋（九重町）	新緑の由布岳	鶴見岳のミヤマキリシマ

山地災害防止タイプ

土砂流出・崩壊等の山地災害を防止し、安全・安心な国民生活を確保することを重視する森林。

別府市から望む鶴見岳	別府ロープウェイ上流部における民・国の治山ダム群

快適環境形成タイプ

騒音の低減や大気の浄化、木陰の提供等、快適な国民生活を確保することを重視する森林。

 

水源かん養タイプ

浸透・保水能力の高い土壌形成を促すために適切な森林整備に努め、国民生活に欠かせない良質で豊かな水の供給に係る機能を重視する森林。

香下ダム	水を貯える豊かな森林