森林の流域管理システム
森林の流域管理システムとは、森林を管理する上で合理的な流域の広がりである流域(全国を158流域に区分)を基本的単位として、流域内の県、市町村、森林管理署、林業・木材産業等の様々な関係者による協議・合意の下で、森林整備から木材の生産、加工、流通にわたる川上から川下の連携を進め、民有林、国有林を問わず、その流域の特性に応じた適切な森林整備と林業・木材産業の活性化を図り、森林の諸機能の維持・向上を目指すものです。
大分森林管理署管内には大分中部流域と大分南部流域があり、流域単位で設立されている流域林業活性化センターが流域管理システム推進の中心的な役割を担っていますので、その取組について紹介しています。また、流域管理システムの推進に向けた大分森林管理署の取組について紹介しています。
流域林業活性化センターの取組
流域内の民有林・国有林の関係機関及び関係団体等が一体となって流域内の森林整備の推進及び林業・木材産業の振興を図ることを目的として、大分中部流域と大分南部流域で流域林業活性化センターが設けられています。
このセンターでは、大分県の地方事務所、流域内の市町村、森林管理署、森林組合、木材協同組合、椎茸農業協同組合、林業関係法人、林研グループ等から関係者が参画して、流域林業活性化実施計画の策定、森林整備事業の推進、林産物の生産・需要拡大の推進、鳥獣被害対策、林道・森林作業道整備の推進、林業後継者の育成などの取組が進められています。
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民有林と国有林が連携した森林整備の推進(森林整備推進協定締結による取組)
大分森林管理署では、佐伯市傾山地域(約800ha)において民有林と国有林が連携した森林整備を推進するため、民有林関係機関と佐伯市傾山地域森林整備推進協定を締結しています。
この協定では、森林共同施業団地を設定(協定対象全域を森林共同施業団地に設定)して実施計画を策定し、間伐の実施方法や間伐材の搬出方法、路網の整備と管理に関する事項などを定め、効率的な森林整備を推進することとしています。
協定締結機関名及び協定対象地域内の管理面積
大分県:55ha
独立行政法人森林総合研究所森林農地整備センター大分水源林整備事務所:176ha
(平成27年4月1日より「独立行政法人森林総合研究所森林農地整備センター大分水源林整備事務所」は、「国立研究開発法人森林総合研究所森林整備センター九州整備局大分水源林整備事務所」となりました。)
大分森林管理署:531ha
協定締結日第1次:平成24年11月19日第2次:平成27年3月31日
協定対象地域 別添位置図(PDF:1,400KB)のとおりです。
協定締結式の様子 国有林内に開設した林業専用道 協定区域内の国有林
流域管理システム推進の取組結果及び取組計画
大分森林管理署では、森林の流域管理システムを一層推進するための取組を行っています。昨年度の取組結果と本年度の取組計画は次のとおりです。
お問合せ先
大分森林管理署
TEL:097(532)9281
FAX(非常時のみ):097-532-2357