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九州森林管理局

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    令和5年度活動報告

    若手職員向けの刃物の取り扱い講習を実施~切れない刃物が一番恐ろしい~

    林業は、環境要因等から労働災害の発生率が他の産業と比べて極めて高い状況となっており、当署では日頃から労働安全確保に向けた対策に取り組み、安全意識の高揚を図っています。今回は、その取り組みの一環として524日(水曜日)、当署の若手職員を対象とした刃物の取り扱い講習を実施しました。

    私たちは、現場業務で山に入る際、腰鉈(こしなた)、腰鋸(こしのこ)等の道具を携行しますが、今回の講習では腰鉈の取り扱いと手入れの際の留意点を中心に、有吉次長から「腰鉈使用中は誰でも気をつけるが、使用していない時に留め具(刃止め)をしていなかったことによる災害も発生している、使用していない時は、しっかりと留め具をし、持ち運びにも注意すること」等の指導があり、使用しない時にもその取り扱いに十分注意が必要ということを講習生は理解していました。

    また、腰鉈の手入れの実技指導では、佐藤地域林政調整官が講師となり研ぎ方を実演し、講習生は研ぐ際の姿勢、持ち方、研石に対しての刃の角度と研ぎ方等の指導を受け実践していましたが、なかなかうまく研げず、腰鉈の手入れの難しさを痛感したようでした。 

    腰鉈等の刃物は、手入れを怠ると切れにくくなり災害の危険性が増します。今回の講習を機に道具の手入れの重要性を再認識し適切な使用を実践していくことを期待するとともに、引き続き労働災害の防止対策に適切に取り組んで参ります。

    有吉次長による安全指導

    講師の鉈研ぎに注目する講習生

    なかなかうまく研げない

    由布岳山開き~眺めてよし・登ってよし・眺望よし~

    514日(日曜日)、由布市・別府市の主催で第43回「由布岳山開き祭」が開催され、署長が来賓として出席し、安全祈願祭終了後、林野巡視をかねて署長他当署職員7名で由布岳登山を実施しました。
    由布岳は、標高1,583.5㍍あり、山頂から麓までそのほとんどが当署及び大分西部森林管理署が管理する国有林になっているほか、阿蘇くじゅう国立公園にも指定されています。また、別名「豊後富士」とも言われ、大分県内外を問わず多くの登山者が訪れます(祈願祭中もひっきりなしに沢山の登山者が山頂を目指す姿がありました)。
    当日は、昨日まで降り続いた雨の影響もあり、祈願祭中は、由布岳の全貌は霧の中でしたが、登山を開始するとだんだんと晴れ間が広がり、ミヤマキリシマが鮮やかに咲いていたり、木々の新緑がとても美しかったり、まさに「新緑の候」でした。また、登山道での登山客同士のあいさつもとても気持ちのいいものでした。
    四季で様々な表情を見せる由布岳ですが、昨年は登山中の死亡事故が3件発生しています。
    昨今、SNSでの情報の受発信やGPSアプリの活用が盛んになり、登山が手軽で身近になり人気も高まっていますが、きちんとした装備とルール、モラルを守って、麓から眺めてよし!登ってよし!山頂からの眺望よし!の由布岳を楽しんでいただければと思います。

    祈願祭中は霧が立ちこめる

    坪木署長による万歳三唱

    登山中、霧の合間から麓の街並みを眺望

    美しい新緑

    下山後、山頂までくっきり現れた由布岳

    林業労働安全衛生講習会で署長が講義を実施 

    おおいた造林林産事業組合及びおおいた森林組合の主催による「令和4年度 林業労働安全講習会」が4月21日(金曜日)に開催されました。
    当日は、おおいた造林林産事業組合の一人親方等林業従事者やおおいた森林組合の役職員ほか約70名が出席し、講習として、大分労基準監督署の課長が「労働災害防止について」、当署の署長が「林業労働安全対策の強化について」講義を行いました。
    林業労働災害の発生率は他産業と比べて極めて高い状況にあり、将来の林業従事者の育成・確保に資する労働環境の改善に向けた対応として、今後10年を目途とし、死傷年千人率を半減させることを目指して、労働安全対策を強化することとしているところです。今回の講習では署長から、近年の林業労働災害の発生状況の分析結果を基に、労働安全確保に向けた対策を進めるにあたっての留意事項や作業安全確保のために必要な対策等について講義を行いました。
    当署においても、森林整備・治山・土木等の請負事業や立木販売箇所において木材生産等の事業を行っており、林業事業体への安全指導や労働基準監督署と連携した合同安全パトロールを実施するなど、林業労働災害の防止に向けた取組を積極的に推進していくこととしています。

    署長がスライドを使って講義

    説明に聞き入る参加者

    大分県主催の「令和5年度林業全般基礎(1)前期研修」に参加

    令和5年4月26日から27日にかけて、大分県主催の「令和5年度林業全般基礎(1)前期研修」が開催されました。大分県や市町村、関連団体などの新規担当者28名が参加し、当署からは3名が参加しました。1日目は大分県庁にて座学が行われ、大分県の森林・林業・木材産業や大分県の木材の需要拡大のための取組、原木市場や製材工場への支援、また林業の担い手対策等について知ることができました。
    2日目は、南部・豊肥振興局管内で、治山、林道の現場や製材工場、コンテナ苗生産、再造林現場の現地研修が行われました。
    二日間で大分県内の多くの森林が伐期を迎え、そのために木材利用の促進や担い手対策などの様々な取組を行っていることや、その木材がどのように製材、加工され流通していくかなど、多くのことを学ぶことができました。

    治山現場

    製材工場視察研修の様子

    コンテナ苗生産

    早生樹苗(センダン)生産

    森林保護員(グリーンサポートスタッフ)の活動開始

    大分森林管理署及び大分西部森林管理署では、登山利用など来訪者の集中により、樹木の損傷や植生荒廃等が懸念される阿蘇くじゅう国立公園のくじゅう連山や由布岳に位置する国有林野において、多様で豊かな森林環境等を保全するため、森林保護員として非常勤職員を雇用し、週2回のペースで林野巡視活動を行っています。
    令和5年度においても、令和5年4月12日に九重町田野の長者原ビジターセンターにおいて出発式を行い、巡視活動を始動させました。
    巡視期間は4月~11月とし、活動内容は、登山者への森林環境保全や入林マナー等の呼び掛け、植生状況の把握、標識・登山道等の状況把握と簡易な補修等を行うこととしています。

    出発式で地元テレビ局の取材がありました

    出発前のミーティング

    巡視活動が始動しました


    入林マナー等を呼び掛けます

    お問合せ先

    大分森林管理署

    ダイヤルイン:097-532-9281