地理的・歴史的特徴
若杉山風致探勝林は、若杉山山頂付近と若杉林道に沿って位置しています。 若杉山(681m)は三群山(さんぐんさん)系連峰の一つで、篠栗町、須惠町にまたがり、山頂付近には若杉山奥之院・太祖宮(たいそぐう)があり、若杉林道周辺は樹齢200年を越える杉に覆われています。 霊峰若杉山は、篠栗町の南、須恵町との町境にそびえ立ち、古来から竃山(かまどやま)の山伏の聖域として、数百の僧坊(そうぼう)があったと言われています。この若杉山の中腹に「古堂(ふるどう)」と言われる場所があり、そこには昔「大講堂」が建てられ、多くの真言宗の僧侶が修行をしたと伝えられています。その「古堂」の奥の鬱蒼とした場所に、今でも「揺るぎ岩(千石岩)」と言われる背丈を越えるほどの大きな岩があります。 この岩は頂点に立っても根元が見えないほど絶壁になっており、その昔この岩に一匹の鬼が住みついて、里人に悪さをしたり僧侶の修行を邪魔したりしていたと言われています。
楽しみ方
若杉山は、その名のとおりスギに覆われています。樹齢200年を超える巨大スギを見ながら一帯の「大和の森」を一巡できる遊歩道は、訪れるごとに自然の偉大さを満喫でき、登山者、ハイカーに親しまれています。 若杉山の中腹にある若杉楽園の広場からは、遠く博多湾が望まれ、福岡市の市街地や篠栗町の街並みが眼下に広がります。山頂に登ると、三群山の雄大な山並みや八木山峠、英彦山が望まれ、須惠町、宇美町、太宰府市の町並みが展望できます。 また、夫婦杉を眺めながら若杉山山頂まで歩くセラピーロードや隣接する「篠栗九大の森」(九州大学福岡演習林)をコースとしたセラピーロードを歩けば心も体もリフレッシュできます。
|