お知らせ(平成29年度)
健やかに育つようにと願い込め ~津屋崎地区郷づくり推進協議会が植樹祭~
平成30年3月3日、福岡県福津市の津屋崎海水浴場に隣接する今川国有林の松林において、「津屋崎地域郷づくり推進協議会」などの主催により植樹祭が行われ、津屋崎地区にお住まいの家族連れや津屋崎中学校剣道部員など約150人が参加し、クロマツ苗の植樹を行いました。
福津市では、平成19年頃から松くい虫による松枯れが目立つようになり、津屋崎地区の海岸松林でも多くの樹齢の高いマツが失われてしまいました。このような中で、平成20年頃から地元の津屋崎地域郷づくり推進協議会が主体となって、毎年クロマツの植樹を行うとともに、松林の清掃活動や藪刈りなどの手入れを行い、海岸松林の再生と環境美化に取り組んでいます。
活動の最初の頃に植えられたクロマツは、すでに見上げるほどの高さまでに生長し、着々と元の松林へと再生の歩みを進めています。
当日は、早春の日差しの下、山脇郷づくり推進協議会会長の主催者あいさつ、原﨑福津市長、当署署長の祝辞などの開会式に続き、協議会会員による植え付けのデモが行われ、その後、参加者は、用意された苗木、スコップ、移植ごてなどを手に植樹場所に向かい、植え付け作業を行いました。
それぞれ家族や友人ごとに、一本一本苗木が健やかに育つようにとの願いを込めながら、丁寧に植樹を行いました。1時間ほどで作業を終えた後は、地域の婦人会から提供された温かい「ぜんざい」をいただきながら、参加者の皆さんが松原の思い出やこれからの成長への思いなどを語り合っていました。
これからも、津屋崎の松林が地域の人々によって末永く見守り続けられながら育っていくことを期待しています。
安永福岡森林管理署長からの祝辞 |
協議会会員からの植付指導 |
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家族や友人同士で丁寧に植樹する様子 |
初のこころみ 脊振サミット盛大に開催 ~福岡森林管理署など12団体が発表~
この脊振サミットは、脊振山系のもとで、各ボランティア団体等が行っている環境活動等の認識を深め、共有しつつ、これからの活動に向けて、参加団体をはじめ、多くの人々との連携の実現を目指すことを目的に開催され、観客約150人が駆けつけました。
発表の前に、脊振山麓の伝統文化が紹介され、子どもたちによる神楽舞の奉納が披露され会場を賑わせました。
福岡森林管理署からは、平成29年7月に発生した九州北部豪雨による山地災害発生メカニズムと今後の復旧計画について発表しました。特に災害当初の上流部の被災状況写真には、報道される機会も少ないことから会場からどよめきが感じとれました。今回の発表では、都市部の市民に対しても山地災害の脅威や治山事業の重要性、森林管理署の役割を広める機会となりました。
森林環境を保全していく取組は、関係者が連携していくことが大事だと考えます。来年以降も継続して実施される事を期待しています。
なお、当日の発表の様子は、地元ケーブルテレビのニュースでも放映されました。
脊振サミット会場の様子 | 主催者及び発表者の皆さん |
さつき松原プロジェクト みんなで松を植えよう!
去る2月4日(日曜)福岡県宗像市の国有林、さつき松原において、さつき松原管理運営協議会、宗像市の主催により、「さつき松原再生プロジェクト」が開催され、家族連れや友人同士など約300人が参加。曇り空で冷たい風が吹く中、クロマツ苗の植樹活動が行われました。
参加者の熱気が伝わったのか、途中からは日差しがさし込み、幾分か寒さも和らぎ植栽にとって良好な天候となりました。
はじめに、さつき松原管理運営協議会会長の挨拶、福岡森林管理署による植え付けの説明の後、冷たい中での手作業でしたが、元気に育つよう願いを込めながら1本1本丁寧に、また、和気藹々と作業が進められ、用意された1,000本の苗を1時間ほどですべて植え付けすることが出来ました。
さつき松原は、昭和62年には、(社)日本の松の緑を守る会による日本の白砂青松100選にも選ばれており、地元からも親しまれて、毎年松原を守るための活動が続けられています。
今回のような植樹活動等の継続が、さつき松原の再生にとって大変重要なものになっています。
開会式の様子 |
福岡森林管理署から植付の説明 |
1000本の苗木を植樹 |
元気に育つよう丁寧に植樹 |
松も元気に、キノコよ戻れ ~三里松原松葉かき~
この取組は岡垣町がシンボルであり財産である三里松原を保全・保護することにより、農地を守り農業生産力の向上を図るとともに、町民の生活文化を守ることを目的に、国有林や地元の関係者で構成する「三里松原防風保安林保全対策協議会」を平成6年に設立、平成6年から毎年12月に松葉かきを実施しており、外にも植樹や除伐作業をボランティアで実施しています。
当日は悪天候のため開会式を少し早めて開催。岡垣町長と三里松原防風保安林保全対策協議会会長あいさつの後、福岡森林管理署職員紹介があり、その後参加者たちは用意された道具を手に松林へと入っていきました。
心配された天候も時折小雨のぱらつく程度、中学生や参加者は慣れない手つきで松葉をかき集ていました。集めた松葉を軽トラックに積み込む作業には、額から大粒の汗が流れていました。
参加者は松葉がきれいに取り除かれた松林に「これで松も元気になる、昔この辺りで採れたキノコも戻ってくる」など口にして、嬉しそうに松林を後にしました。
岡垣町長あいさつ |
多数参加した岡垣中学校の生徒たち |
参加者約300名での松葉かきの様子 |
慣れない手つきで松葉かきを体験する中学生 |
中学生が松林整備活動を体験
秋も深まった平成29年11月22日、福岡県新宮町立新宮中学校の全校生徒372名が、町内の「盾の松原」(下府浜国有林45林班)で、松林内の雑木の除伐作業に取り組みました。
新宮中学校では、総合学習の一環として「白砂青松タイム」という活動の時間を設け、地域のボランティアから松林の歴史や役割を学ぶとともに実際に松林の保全活動を実践し、「松林保全活動の意義を理解し、郷土の自然を守り抜く心情を養う」ことを目的に取り組んでいます。
当日の活動では、当署職員6名のほか「白砂青松を守る会」など地域のボランティア48名が作業の指導等に加わり、生徒たちは、開会式の後、あらかじめ設けられた作業区域に班ごとに移動し、松林の中で藪になっている雑木などの伐採、玉切り、集積などの作業に汗を流しました。
作業中は、「のこぎりを使うのは初めて」、「大きな木を切り倒した」、「輪切りにした木を記念に持ち帰りたい」などの声も聞かれ、それぞれ楽しみながらも真剣に取り組んでいました。
最後の終了式では、見通しが良くなった林内の様子に「自分たちの作業で松林が明るくきれいになった」などの感想が出され、活動の達成感を味わったようでした。この経験が、地元の松林への愛着を育み、保護活動などへの理解に繋がっていけば良いなと感じました。
開会式
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クラス別に整備活動 |
初めて使うノコギリに悪戦苦闘 |
地域住民と植樹活動
当署からも実行委員のスタッフとして5名の職員が参加し、地域の小学生やその家族、若杉山を日頃から整備している地域ボランティアの方など約30名と若杉山遊歩道沿いにヤマモミジなどの植樹を行いました。参加者の中には、得意そうに張り切って植樹をする小学生、やり方が分からずにボランティアに教わりながら植樹をする人なども見られました。
作業終了後は、「自分たちで植樹をして達成感がある」、「山の空気がおいしい」、「植えた木が立派に育ってくれるといいな」などの声が聞かれました。
またイベント広場では、署と地域ボランティア合同でマテバシイやギンナンの木の実を煎って試食するコーナーも設置しましたが、圧倒的にマテバシイの人気が高くまたたく間に無くなってしまったのには驚きました。
祭典会場の様子 |
森林マラソン |
植樹活動 |
木の実の試食コーナー |
お問合せ先
福岡森林管理署
ダイヤルイン:092-843-2100
FAX番号:092-851-5904