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京都大阪森林管理事務所

銀閣寺山国有林においてマツ林再生に向けた現地検討会を開催

2008年5月22日

活動報告

5月21日(水曜日)に、銀閣寺山国有林において、「京都伝統文化の森推進協議会」との共催により、「マツ林再生に向けた現地検討会」を開催しました。

当所では、平成18年度より「古都のマツの緑復活プロジェクト※」として、京都の景観にマツの風景を再生するために様々な取組を進めてきました。京都市内に所在する国有林のうち、銀閣寺山国有林には、比較的多くのアカマツが残されていることから、当所では、昨年度、銀閣寺山を対象としてマツ林の再生に向けた様々な施業を実施しました。今回の現地検討会では、昨年度の施業の実施結果を学識経験者や地元関係者に視察していただき、今後の取扱についてアドバイスを受けることとしました。

現地検討会には、「京都伝統文化の森推進協議会」の専門委員として、田中和博京都府立大学教授、小椋純一京都精華大学教授、黒田慶子森林総合研究所関西支所地域研究監の3名のほか、林木育種センター関西育種場、NPO法人大文字保存会、京都市林業振興課、京都大学の関係者に出席して頂きました。国有林側からは、波多野近畿中国森林管理局計画課課長補佐をはじめとして、当所より、福田所長、元山流域管理調整官、山田業務調整官、木原造林主幹、早瀬指導普及主幹が出席して、計19名が集まりました。

当日は、大文字山の登山口に集合した上で、福田所長より、開会の挨拶及び銀閣寺山国有林におけるマツ林再生のための施業について説明を行いました。具体的には、昨年度実施した、マツノザイセンチュウによる枯損木の伐倒、伐倒木のNPO法人大文字保存会への売り払い、生存大径木への薬剤注入の実施、アカマツを被圧する広葉樹の除去、高島屋のボランティアによる「地掻き」の実施、抵抗性アカマツ苗木の植栽について説明を行いました。その後、林内へと入り、元山流域管理調整官より、現地での施業実施状況について説明しつつ、意見交換を行いました。

参加者からは、広葉樹の除伐を行った箇所ではアカマツの稚樹が発生しやすい環境をつくるために地掻きを行うべき、高島屋のボランティアにより地掻きを行った箇所は、マツの稚樹が多数発生しており、地掻きの効果は十分あったものと考えられる、今後、稚樹の発生状況について調査を行うべきであるなどの意見がありました。

現地検討会の様子

地掻き後発生したマツの稚樹

当所では、今回の現地検討会で得られたアドバイスも踏まえて、今年度も、「京都伝統文化の森推進協議会」とも連携しつつ、銀閣寺山国有林においてマツ林再生に向けた施業を進めていく方針です

※「古都のマツの緑の復活プロジェクト」の過去の活動については、こちらをクリック

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