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京都大阪森林管理事務所

高台寺山国有林で「伝統文化の森事始」を開催

2008年3月31日

イベントレポート 19-18

平成20年3月30日(日曜)
林床整備・除伐のイベントに50名が参加--高台寺山国有林--

清水寺の裏山に当たる高台寺山国有林において、「京都伝統文化の森推進協議会」森林整備・景観対策専門委員会の主催による森林整備イベント「伝統文化の森事始(ことはじめ)」が開催されました。

「京都伝統文化の森推進協議会」は、昨年末に、京都東山の国有林を対象として、多様な関係者の参加により、文化的価値の発信と森林整備・景観対策の実施に取り組むことを目的として設立されました。

今回の「事始」は、協議会発足後、最初のイベントとなりました。イベントでは、8年程前に「列状間伐」を行った箇所を対象として、参加者の方々に、林床整備・除伐の作業を行って頂きました。

イベントには、「京都伝統文化の森推進協議会」から、森本副会長をはじめとする委員・専門委員、地元から、清水寺、清水門前会、弥栄自治連合会、東山消防団、弥栄自主防災会、祇園商店街振興組合、知恩院、NPO法人大文字保存会の関係者、京都市から、林業振興課、風致保全課、東山区役所の関係者、国有林側からは、佐古田局計画部長のほか、当所より、福田所長、元山流域管理調整官、山田業務調整官が出席して、合計約50人が集まりました。

開会の挨拶をされる京都伝統文化の森推進協議会の森林整備・景観対策専門委員長田中和博京都府立大学教授

当日は、清水寺内の子安観音に集合して、まず、協議会の森林整備・景観対策専門委員長である田中和博京都府立大学教授より、開会の挨拶がありました。

続いて、近畿中国森林管理局の佐古田睦美計画部長より、多様な関係者の参加により、森林整備イベントが開催されることを喜ばしく思う旨、祝辞を述べました。

更に、高橋武博京都市林業振興課長より、協議会の概要とスケジュールについて説明があった後、徒歩にて作業箇所に向かいました。

作業の説明をされる高田研一専門委員(森林再生支援センター常務理事)

作業箇所では、高田研一専門委員(森林再生支援センター常務理事)より、林床整備・除伐の作業について、高台寺山国有林では、シイが優占しつつあることから、広葉樹の成長を助けるため、シイを選択的に伐採して頂きたい、今後は、試験地として植生の推移を継続的に調査することにより、東山国有林における森林整備の方向を検討する際の参考とする考えである旨説明がありました。

その後、参加者全員が手鋸を持って、シイの伐採に取り組みました。参加者は、はじめは慎重に作業をしていましたが、慣れるに従って、大木の伐採にも積極的に取り組むようになりました。30分程の作業により、これまでシイで暗かった森林が明るい森林に姿を変えました。

うっそうとしている林内で作業中

作業後の林内はすっきり

作業終了後、希望者のみで、福田所長の案内により、高台寺山国有林の見学会を行いまいした。見学会では、今年度拡幅した作業道や「京都一周トレイル」の歩道を歩いて頂きながら、福田所長より、昭和9年の室戸台風による風倒木被害やカシノナガキクイムシの被害対策などについて説明を行いました。

参加者は、普段、立ち入ることの少ない東山国有林の様子を興味深く観察していたようです。

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