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小笠原諸島が世界自然遺産に決定!

 6月19日から29日まで、パリのユネスコ本部で開催された第35回世界遺産委員会において、我が国が世界自然遺産に推薦していた「小笠原諸島」が世界遺産一覧表へ記載することが決定されました。

(現地時間の6月24日(金曜日)15時50分に、世界遺産一覧表へ記載することが決定しました。

なお、世界遺産一覧表への正式な記載は、第35回世界遺産委員会最終日の6月29日(水曜日)となる見込みです。)

○ 主な経緯
1 平成22年1月に、我が国はユネスコ世界遺産委員会に「小笠原諸島」を世界遺産一覧表に記載するための推薦書を提出。
2 平成22年7月に世界遺産委員会の自然遺産に関する諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)による現地調査。
3  平成23年6月に世界遺産委員会において世界遺産一覧表への記載が決定。


小笠原の世界自然遺産の価値を後世に残すため、関東森林管理局では

 小笠原諸島世界自然遺産の価値を後世に残すための関東森林管理局の取組を紹介します。

1 海洋島である小笠原諸島には、希少な固有種が生息・生育しているが、人が持ち込んだ外来種が固有種を駆逐しており、これを修復するため、アカギ、モクマオウ等の外来種を薬剤の樹幹注入等により駆除しており、これまでに約2百ha(23年度予定分を含む)を実施。

2 小笠原諸島における外来植物の分布を把握するため、平成21~22年度に最新の空中写真を解析した分布図を作成。また、平成23年度は、この分布図を基に島ごと、地域ごとに優先順位を決め、具体的な修復の進め方を定める中・長期計画を策定することとしており、今後の外来種の駆除を効率的に実施。
    駆除に当たっては、駆除前後にモニタリングを行い、生態系への影響や効果を検証しつつ、順応的に実施。

3 観光客等の立入りが脆弱な生態系に影響を与える恐れがあるため、森林生態系保護地域への立入りは指定されたルートに限定するなどの「利用ルール」を平成20年9月から導入。 

小笠原世界自然遺産関係の情報

 世界自然遺産推薦書、小笠原諸島森林生態系保護地域保全管理計画や生態系保全アクションプラン等の小笠原世界自然遺産関係の情報は、「小笠原自然情報センター」のホームページ(http://ogasawara-info.jp/)おご覧ください。    

特徴的な植生 

兄島 (乾性低木林)

 

地中海の硬葉樹林に相当する乾燥した気候に適応した群落高5~8m程度のシマイスノキやシャリンバイが優先する。兄島には、全域に約477ヘクタール(島面積の約60%)に分布し、人為的な攪乱を受けていない。乾性低木林には69種の固有種が確認され、固有種率は67%(木本は80%)と高いことが確認されている。

兄島

母島石門(湿性高木林)

 

東南アジア系のシマホルトノキ、ウドノキ、モクタチバナ、アカテツ、オガサワラグワなどから構成される群落高20mにも及ぶ湿性高木林ウドノキ-シマホルトノキ群集が成立しており、陰樹のシイ・カシ類を欠くため、陽樹を中心とした海洋島植生の特徴を示す。

 

石門

向島

 

自然植生が多く、オガサワラビロウ-タコノキ群集やコバノアカテツ-ムニンアオガンピ群集が広がっている。

向島

 

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