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国有林治山事業は、国有林内において水源のかん養、土砂の崩壊・流出の防備等を目的として行う森林の造成事業又は森林を維持していくために行う事業、いわゆる保安林施設事業を実行しています。
例えば、妙高山の白田切川においては、昭和46年災害(地すべり)や昭和53年災害(土石流)等のような災害が発生しないように、コンクリート谷止工や鋼製枠土留工等の治山工事を行ってきています。
真川において自然石を利用した護岸工
焼山においては、土石流発生の状況を無線で送信し、糸魚川市の早川流域住民に警戒を促す土石流監視施設の整備を図り、民有林と一体となって総合的に実施し、国土を保全して貴重な人命・財産の保全に努めています。
(1)土石流監視施設の設置(水位計、土石流センサー等)
(2)火山噴出物流出防止施設等の設置(治山ダム、スリットダム、土留工等)
(3)防火樹林帯の造成
(4)安全管理施設の設置(保安林管理道、標識等)
(5)観測情報サービス 焼山:0255-52-7760
妙高山:025ー524ー9003
土石流センサー
治山ダム群と水位計
民有林治山事業は、地すべり防止法に基づき指定された地すべり防止区域において、原則として都道府県が行うこととされていますが、工事の規模が大きいなど特別な場合は、都道府県の要請を得て国が直接工事を行うとされています。
当署においては、十日町市松之山で4地区約1300ha、上越市安塚区で3地区約1000ha、上越市牧区2地区で約130haの合計9地区約2430haで新潟県に代わって地すべり防止工事を実施しています。
上越市安塚区水路工・丸太筋工・横孔ボーリング排水工外
地すべり防止工事は、水路工・横孔ボーリング排水工・集水井工・渓間工・土留工等の「抑制工」と、杭打工・アンカー工等の「抑止工」を組み合わせながら効果的な施工に努めています。
上越市安塚区伏野地区
小黒川鋼製枠谷止群
上越市安塚区上山地区 大和合
地すべり防止アンカー工