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森林教室「雪上ハイキング」

平成26年2月に、国立妙高青少年自然の家において、妙高市新井中央小学校4年生を対象に森林教室「雪上ハイキング(スノーシュー体験)」を実施しました。

この森林教室は、妙高市の「みどりの学習推進事業」の一環として、市内の小学生を対象に総合学習の時間を利用し実施したものです。

「みどりの学習推進事業」は、上越森林管理署、上越地域振興局、妙高市が連携しながら実施しています。

雪上ハイキングへ出かけよう!

みなさんこんにちは!

  今日は、スノーシューを履いて冬の森を探検したいと思います。

  おなじみ、ひろさん、おかぴーに加えて

  主任森林整備官のいさぴー、高田森林事務所のよっしー、妙高森林事務所のこばちゃんも参加します。 

  よろしくお願いします。

 

  今日のメニュー

  〇雪上を歩く道具の紹介(今と昔)

  〇雪上ハイキング(スノーシュー体験)

   ・冬の動植物を観察しよう

   ・雪について学ぼう  (雪の結晶、雪崩のしくみ)

   

 

  スノーシューとは?

  日本では「かんじき」、西洋では「スノーシュー」。

  これがあれば、雪に足が埋まることなく歩くことができる便利な道具です。 

  

  ←そしてこばちゃんが履いているこれは、「雪踏み俵」と言って・・・

  今のように除雪車などの無い時代には、この踏み俵を履いて、

  通路になる場所の雪を踏み固めて歩けるようにしたそうですよ。 

 

  今日みんなに履いてもらうのは、このカラフルな色のスノーシューです。

いざ雪上へ!

   スノーシュー装着!!  

   

 

   雪国の子といえど、

   ほとんどの子がスノーシュー未体験ということでした。 

      

   初めて履いたスノーシューに興味津々です。



 

 

スノーシューを履いたら、歩いてみよう!

     

   途中で脱げてしまったら、遠慮せずに教えてね。 

   足にフィットしていないと、歩きにくいんです。

 

   準備ができたら、さあ、出発だ~!!

   遅れないようについてきてね!

 ウサギの足跡発見!

   ついでに、ウサギの糞も発見しました!!

   

   まだ、この近くにいるかもしれないね♪♪ 

    

   

この木なんの木?

 だいぶ森の中を進んできました。

  みんな、疲れてないかな?

  スノーシューを履いていても、雪の上を歩くのは体力が要ります。

  スノーシューイング1時間あたり、約1000kcal消費するというデータもあるそうです。

 

  ←さて、この木はなんの木でしょう??

    「カエデ~!」「ブナ!」「トチ!!」

  正解は、「ミズナラ」の木です。夢見平散策で大きなミズナラの木を見たのを覚えているかな?

    

  枝を見てみると、こぶのようなものがついていますね。

  これは実ではなくて、こぶ病と言って、病気の一種なんです。

  いずれ弱って枯れてしまうこともあります。

    

  枝の先端を観察してみましょう。「冬芽」が出ていますよ♪

  植物たちは、冬の寒さや風と乾燥、気候の移り変わりなどから春先に芽吹く自分を守るため色々な工夫をしています。

  よく見ると毛で覆われたものや、べたべたした粘液で覆われているもの、芽鱗(うろこ)で覆われたものなど

  いろいろな「冬芽」がありますので、他の植物も観察してみてくださいね♪

  

ウダイカンバの木

こんどは、銀色の木の前に着きました。

  この木はシラカバの仲間で、ウダイカンバといいます。

  カンバの木には三種類あります。

  ・シラカンバ

  ・ウダイカンバ

  ・ダケカンバ

  ウダイカンバは、カンバの中でも一番大きくなる木で樹高30m以上になるものもあるそうです。

  表面は、よーくみると、ロウをぬったような光沢があります。

    最高級家具材としても有名なんです。   

 

 

  ウダイカンバの皮はよく燃えることで知られます。

  樹皮を拾って、火をつけてみましょう! 

 

  おー!雪の上でも消えることなくよく燃えますね。 

 

  万が一、遭難などした場合、

  焚き付けとしても使用できますので覚えておいてね!

   

    

  

積雪量をはかってみよう!

お次は、みんなが座っているこの下に
どれくらいの雪が積もっているのか、クイズです! 

今日持ってきたこの道具「プローブ」と言います。「ゾンデ棒」とも言います。

プローブ(ゾンデ棒)は、本来は雪崩に埋まってしまった人を探すための棒ですが
メモリが入っているので、積雪量を計ったりするのにも使います。 

みんな、何mあるか、予想できたかな?
では実際にはかってみましょう。

ぐっと深く突き刺して、先端に土がついたらそこが地面。  

「正解は・・・、2.35mでした~!」  今年は、いつもの年の半分くらいの積雪量だそうです。 

                                    

雪崩のしくみを知ろう!

  

  さて、お次は場所を移動して、雪崩の原因を調べてみましょう。

  

  土にも年代によって「地層」があるように

  雪も、降雪量や気温の変化によってさまざまな雪の層ができます。

  気温が低いと結晶の小さい乾いた雪

  気温が高くなると粒の大きい湿った雪 が積もります。

  そして、その境目が弱い層「弱層」となり、雪崩の原因となります。

  

  ←雪の層が見えるかな?

   この雪の柱を掘るには時間がかかりますので、

   あらかじめいさぴー、よっしー、こばちゃんが掘って準備しておいてくれました。

    

  

   では、どこが弱層か『シャベルコンプレッションテスト』で確かめてみましょう!

   

  シャベルを使って、雪柱の上から叩いてみます。

 

  ポンポンポン…と

 

     

 

 

 

  

   おおお~!

  きれいにパカッと取れました。

 

  雪の層が引き起こしたズレ、これが雪崩の原因なんです。

 

  

      ※このテストは、気象条件によって差がでることがあります。

 

最後に新雪の上を思いっきり走ってみよう!

みんな、スノーシューにはすっかり慣れてきたみたいだね。

 最後に、まだだれも踏んでいないところを歩いてみよう。 
 
 よーーい、どんっ!!
 
 雪に飛び込んだり、寝転がったり、楽しそう。 
 雪国育ちの子も、除雪していない場所を走り回ることはあまりないみたいです。
 
 スノーシューで新雪を踏む感触が、とてもおもしろい!と言っている子もいました。
 
   

スノーシュー12 スノーシュー13 スノーシュー14 

 空を見上げると、こんな感じでした。春を待つ、冬の木々もきれいだね♪

記念撮影

スノーシュー15 スノーシュー16

 新井中央小学校4年生のみなさん、ウダイカンバの前でパチリ!! 

お問い合わせ先

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上越森林管理署 
担当者:森林ふれあい係長:江口隆祥
ダイヤルイン:025-524-2180
FAX:025-524-2189

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